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おとぎ話、主人公の感情、短編集

あらすじ
「私たちは大丈夫だから、鬼と戦うなんて言わんでおくれ……」
 真剣な顔のおじいさんに、心配そうに眉を寄せるおばあさん。
 二人を交互に見やり、姿勢を正す。
「誰かが立ち上がらないと、次の冬は越せない。それなら、俺は、その誰かになりたい」

 鬼が島を前に、体は緊張で強張り、足は震えていた。

------
 目の前に、巨大な足が迫る。
 つぶてが舞い、全身に襲いかかってきた。

 成人の儀が執り行われた、この日。
 俺はただ、駆ける。
 雑草を掻き分け、逃げ出していた。

「ははははははは!」
 声を張り上げる。
 鬼がいた。
 姫が捕らえられ、今にも食われそうだった。
 鬼の強大な足に、かつての後悔がよぎる。
 それを上回る高揚に、勢いよく針を抜いた。
Nコード
N3639LT
作者名
藤宮
キーワード
R15 残酷な描写あり おとぎ話 日本昔話 桃太郎 一寸法師
ジャンル
童話〔その他〕
掲載日
2026年 02月08日 02時55分
最新掲載日
2026年 02月08日 02時56分
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