- あらすじ
- 「俺の幼馴染みの由子は、『自殺女』と呼ばれている。しかし、それが俺の前で本当に実行されることはない。何故なら、俺には『明日』が来ないからである」
――――――
西田一郎は中学三年生。幼馴染みの小倉由子は学校で「自殺女」と呼ばれ、あまり人が寄り付かない。西田自身も目付きが悪いため基本、由子と二人でいる。
ある日、由子が屋上から転落し死んでしまった。そんなときに、西田の身に不思議なことが起こる。死んだはずの由子が学校に来ていたのだ。なんと、由子が死んだ『今日』がずっと続くのである。
「もし『今日』が終われば、由子はいなくなってしまう」
そう考えた西田は、『今日』を何度も味わいながら生きていくことに。しかし、いつ終わるか分からない『今日』にすこし怯えている。
西田は、後悔しない『今日』を送るために、由子と少しでも居たいがために、『今日』も『今日』を過ごしている。
主人公とその幼馴染みの、もう二度とない『今日』を描いた物語。
――――――
「『今日』という日は、必ず終わってしまう。だからこそ、後悔はしたくない」
――――――
番外編「太田と古和田」
三学期に受験を控えている三年生。古和田は十一月下旬にしてもまだ受験する高校が定まっていない。一方、太田は古和田にどこの高校を受けるのかと聞かれてもかわす。
「受験」を前に、二人の関係が徐々に変わっていく――。 - Nコード
- N0738DL
- 作者名
- ヤブ
- キーワード
- 日常 青春 ローファンタジー 恋 儚い 淡い 中学生 幼馴染み 今日
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2016年 07月27日 08時34分
- 最終掲載日
- 2016年 09月04日 19時45分
- 感想
- 4件
- レビュー
- 0件
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- 3件
- 総合評価
- 16pt
- 評価ポイント
- 10pt
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- 56,479文字
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彼らに明日は来なかった。
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