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迷宮探索紀行 ~世界一の高層ビルが鬼畜ダンジョンになったらカオスすぎた~  作者: 結城 からく


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第79話 痛恨の反撃

 ドラゴンの動きを窺いながら、俺達は手短に打ち合わせをする。

 その後、俺は壁から飛び出して走り出した。

 ドラゴンの動きを予測しつつ、猟銃を発砲する。


 徹甲弾がドラゴンの左の翼を貫通した。

 鱗の割れる音がして血が飛ぶ。

 サイズから見れば、微々たるダメージだろう。

 ドラゴンはほとんど姿勢を崩さずに飛行し続ける。

 姿を晒した俺に向けて炎を吐こうとする。


 その顔面にミアナの魔術が炸裂した。

 炎のブレスが空に拡散されて俺に当たることはない。


「く、食らえ!」


 イーサンがサブマシンガンを乱射する。

 腰は引けているが、彼なりの全力であった。

 勇気を振り絞って攻撃してくれている。

 初心者にしては上出来だろう。


 イーサンの放った弾は、ドラゴンの鱗に弾かれていた。

 傷付けるには至らないものの、全身にぶつかる弾丸の衝撃は不快だろう。


 鬱陶しく思ったドラゴンがイーサンを睨み付ける

 そのまま上空に陣取りながら炎を吐こうとした。


「今度はこっちだぜ」


 横合いから猟銃を発砲する。

 徹甲弾がドラゴンの鼻先を粉砕し、さらに残る片目を掠めていく。


 怒りの咆哮を上げたドラゴンが着地し、四足歩行の姿勢となる。

 弾の掠めた目が出血していた。

 しかし、ぎらついた瞳はしっかりと俺を捉えている。


(浅かったか)


 俺は猟銃を一瞥する。

 銃身が赤熱し、部品が割れていた。

 徹甲弾の反動に耐えられなかったらしい。

 もう何度か使えるかと思ったが、威力を重視しすぎたようだ。


 ドラゴンは殺意を全開にしていた。

 猟銃を捨てたせいか、こちらの動きを見ながら接近してくる。

 ミアナとイーサンは屋外プール側の死角にいた。

 いつでもサポートができる状態で、正面からドラゴンと対峙しているのは俺だけだった。


(まったく、やるしかねぇか)


 俺は壊れた猟銃を投げ捨てる。

 両手を開閉させて、軽いストレッチを行う。

 腰のナイフの柄を撫でて、ドラゴンに向かって突進した。


(この義肢ならやれるはずだ……)


 炎のブレスが飛んでくる。

 床を舐め上げるそれを浴びる前に跳躍した。


 腰に手を伸ばして拳銃を連射する。

 数発の弾がドラゴンの目の付近に当たり、それ以上のブレスを中断させた。

 顔を逸らして嫌がる隙に着地し、さらに距離を詰める。


 ドラゴンが首を伸ばして噛み付こうとしてきた。

 紙一重で躱した俺は、ドラゴンの角を掴んで飛び乗る。

 振り飛ばされそうになりながらも、片脚をドラゴンの目に乗せた。

 そのまま力を込めて眼球を踏み潰す。

 生々しい感触が靴底から伝わってきて、足首までが眼球内に埋まり込んだ。


 ドラゴンが大絶叫が轟かせる。

 悶え苦しみながら飛行し、空中で暴れ狂う。


 俺は顔を顰めながらポケットを漁った。

 手製の爆弾を掴み出して、潰れた眼球内にねじ込む。

 そして、起爆用のピンを引き抜いた。


「こいつでフィニッシュだ」


 俺はドラゴンの首から飛び降りる。

 直後、背後で大爆発が響き渡った。

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