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花冠の花嫁  作者: 瑠璃
第4章 運命の出会いまでの道
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1.いざ入室

お久しぶりです。

また、少しずつ更新していきます。

父様の腕に手を添えてゆったり廊下を進む。

周りの人がちらちら見ている気配はするけれど、あまり気にならない。


(私には魔法の言葉があるから大丈夫。)


穏やかな笑みを浮かべているマリアの様子をみて、父アランは驚きつつも、唇に笑みをのせた。

マリアのコンプレックス、不安を知っているからこそ、マリアの様子を気にしており、王太后に口添えを願ったのは彼だったのだ。


「マリア。何かいいことがあったのかな?」


アランは祖母と会えたことを話すものと思っていた。


「ええ。わたし、いままで、外見のことばかり気にしていたの。家族みんなと違うことを。でもね、内面の美しさは外見に現れるんだよって教えてくれた人がいて。わたしのことをきれいって言ってくれたの。すごいうれしかった。」


「……。」

アランの顔がやや引きつる。


「そう思ってくれる人がいるって思うだけで、色々気にしていたのが、おかしくなっちゃった。わたしはわたしらしくだよね。父様。」

「……。」

「父様。聞いているの?とうさま??」


にこやかに笑い自分の方を見るマリアはとても魅力的だ。

しかし、アランはすぐに返事をできなかった。

相変わらず、とてもかわいらしい自分の娘である。


(マリアを前向きにしてくれたことにはとても感謝する。しかし…しかし…)


顔が引きつるのを止めることができない。


「父様、どうしたの?怖いお顔。それに顔色も少し悪いわ。大丈夫?」


(どう考えても、男だろ!!誰だ!わたしのマリアに手を出したのは…舞踏会もまだなのに。どこで接触する機会があったんだ~。)


「ねえ、大丈夫?父様、父さま、とうさま!!」


そんな掛け合いをしているうちに、会場の扉の前に立ち、会場に入室することになったのだった。








「たんぽぽみたいな人」も更新しています。

そちらもよかったらどうぞ♪

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