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ネクロマン・サイカ  作者: アフ郎
アジ助編
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10/83

黒ローブと召喚陣

森を進んでいると2人の人物を見つけた。

一人は黒いローブに覆われて顔が見えない男。すごく強そうだ。

もう一人は優し気な青年。こちらもすごく強そうだ。

2人は動きがどこかぎこちない。


「何か良からぬ事を考えてるな(ニヤリ)」


私は草陰に隠れて耳を澄ませる。


「例の物は持ってきたのか・・・」


「あぁ・・・ここに」


青年は何もない場所から草原ポークの色違い?を取り出した。


「これが転生モンスターの・・・」


「あぁ、苦労したんだからな。正真正銘、草王ピグだ」


「これで我が宿願が・・・」


なんだか本当にやばそうな人たちだ。

私はかかわりたくないと思ったので、その場を立ち去った。

少し離れた後振り返って


「意外とばれないもんだね」


そう言ってグランド王国を目指した。







_____________


「本当に盗み出したのか!!」


黒ローブの男は興奮している。


「馬鹿!声がでかい。他の冒険者に聞かれたらどうする!?」


「そんなことより!!例の物は持ってきたんだろうな!!」


「…もちろんだ」


グランド王国の騎士ミカエルは黒ローブの大声を嫌がりながら、空間リュックから1匹の豚「草王ピグ」を取り出した。


草王ピグ・・・草原ポークから極稀に現れる転生モンスター。ピグはあることに使われることが多いモンスターだ。


それは「悪魔召喚」

草王ピグを生贄として差し出すことによって、強力な力を持った悪魔を召喚することが可能である。


「生贄は用意した!我の力となりたまえ!上級悪魔(グレーターデーモン)!」


黒ローブの男がそう叫ぶとピグは魔界に沈みこんだ。しかし何も現れる気配が無い。


「来ない・・・ですね。生贄が足りなかったのか?」


ミカエルは首を傾げた。

黒ローブはミカエルを睨みつけ、手を掴んだ。


黒ローブ

「お前もいけ」


ミカエル

「・・・え?」


黒ローブはミカエルの腕をへし折り


ミカエル

「ぐああああ!!??」


召喚陣へと放り入れた。

ミカエルの体を魔界の手が引き摺り込んでいく。


ミカエル

「貴様あああぁ!!裏切ったなあぁ!?」


黒ローブは苦しむミカエルを凍るような目で眺めていた。

程なくしてミカエルが完全に吸い込まれた。

・・・召喚陣が激しく動き出す。


黒ローブ

「ふんぬぅ!?」


黒ローブは魔法陣の暴走を抑えようと必死に力を込めた。


黒ローブ

「こいつは大物じゃ!上級悪魔(グレーターデーモン)よりもずっと…!」


黒ローブの制御で魔法陣は何とか形を保ち、魔界から1匹の悪魔を呼び起こした。


「やったぞおおおおおおお!!!!」


黒ローブは大声をあげ、腕を振り回し、心の底から喜んだ。

最強の悪魔の1匹。

災禍の悪魔が目を覚ましてしまった。

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