黒ローブと召喚陣
森を進んでいると2人の人物を見つけた。
一人は黒いローブに覆われて顔が見えない男。すごく強そうだ。
もう一人は優し気な青年。こちらもすごく強そうだ。
2人は動きがどこかぎこちない。
私
「何か良からぬ事を考えてるな(ニヤリ)」
私は草陰に隠れて耳を澄ませる。
「例の物は持ってきたのか・・・」
「あぁ・・・ここに」
青年は何もない場所から草原ポークの色違い?を取り出した。
「これが転生モンスターの・・・」
「あぁ、苦労したんだからな。正真正銘、草王ピグだ」
「これで我が宿願が・・・」
なんだか本当にやばそうな人たちだ。
私はかかわりたくないと思ったので、その場を立ち去った。
少し離れた後振り返って
「意外とばれないもんだね」
そう言ってグランド王国を目指した。
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「本当に盗み出したのか!!」
黒ローブの男は興奮している。
「馬鹿!声がでかい。他の冒険者に聞かれたらどうする!?」
「そんなことより!!例の物は持ってきたんだろうな!!」
「…もちろんだ」
グランド王国の騎士ミカエルは黒ローブの大声を嫌がりながら、空間リュックから1匹の豚「草王ピグ」を取り出した。
草王ピグ・・・草原ポークから極稀に現れる転生モンスター。ピグはあることに使われることが多いモンスターだ。
それは「悪魔召喚」
草王ピグを生贄として差し出すことによって、強力な力を持った悪魔を召喚することが可能である。
「生贄は用意した!我の力となりたまえ!上級悪魔!」
黒ローブの男がそう叫ぶとピグは魔界に沈みこんだ。しかし何も現れる気配が無い。
「来ない・・・ですね。生贄が足りなかったのか?」
ミカエルは首を傾げた。
黒ローブはミカエルを睨みつけ、手を掴んだ。
黒ローブ
「お前もいけ」
ミカエル
「・・・え?」
黒ローブはミカエルの腕をへし折り
ミカエル
「ぐああああ!!??」
召喚陣へと放り入れた。
ミカエルの体を魔界の手が引き摺り込んでいく。
ミカエル
「貴様あああぁ!!裏切ったなあぁ!?」
黒ローブは苦しむミカエルを凍るような目で眺めていた。
程なくしてミカエルが完全に吸い込まれた。
・・・召喚陣が激しく動き出す。
黒ローブ
「ふんぬぅ!?」
黒ローブは魔法陣の暴走を抑えようと必死に力を込めた。
黒ローブ
「こいつは大物じゃ!上級悪魔よりもずっと…!」
黒ローブの制御で魔法陣は何とか形を保ち、魔界から1匹の悪魔を呼び起こした。
「やったぞおおおおおおお!!!!」
黒ローブは大声をあげ、腕を振り回し、心の底から喜んだ。
最強の悪魔の1匹。
災禍の悪魔が目を覚ましてしまった。




