前へ目次 次へ 2/10 2話 給湯室でのトラブル 後輩視点 ドンっ!! 給湯室に入ろうとして誰かとぶつかってしまった。 聞き覚えがある凛とした声の悲鳴にハッとして見上げる。 ―半ば呆然とした、憧れの先輩(その人)。 艶やかな黒髪を一つに束ねた彼女の服についた、お茶の濃い染み。 驚きと罪悪感、そして自己嫌悪にかられ必死に謝る。 すると少し考えたその人は言った。 じゃあケーキをおごってほしいな と 私は期待を必死に隠して頷く。 ―彼女の声が少し上ずっていたのには 気づかなかった。