表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The・Create  作者: シュウト!!
第4章 夏だ!遠征だ!!火の国だ!!!
104/104

【EX08】 遊べ!ラムネードビーチ!番外編 -灼熱!!エクストリーームフルパワービーチフラッグ!-

この前書きは2/27にあったポケモンプレゼンツのネタバレを含みます。

こんな所でネタバレを食らいたくない!!という方は前書きの所をスキップしてくださいまし。


2~3スワイプで本編に行くと思います。

というより、頑張って2~3スワイプ内に済ませます。




という訳で、どうも皆さん、おはようございます!

3/4(月)のシュウト!!です。デュエマ殿堂発表が明後日に迫り、そわそわしているシュウト!!です。


一同&読者様『『お前いつもソワソワしてるな』』


へへへへへー


デュエマの殿堂発表のくだりは一旦置いといて、3/4ですね。高校等の卒業式シーズンや入試(おのれ)との戦闘が始まり、ひな祭りが終わり。

一歩ずつ、確実に春に近づいている季節ですね。


という事はどういうことか、そうです!2/27が過ぎたという事です!ポケモンプレゼンツ、見ちゃいましたぜぐへへ


リクト「急!!!?流れが雑ぅ!!」

僕「いや、最初に言ったやん。ポケモンプレゼンツの話したいって」


リクト「いや、そうだけど…」

ライデン「急カーブだったね」

ヒビキ「あまりにも強引だな……」


まぁまぁ。ね?(圧)


僕「てことでね、ポケモン!10世代の情報が解禁されましたー!!

『ポケットモンスター ウインド/ウェーブ』が2027年に発売するそうです!」

リクト「おぉ!!?(ん、2027年!?今年じゃなくて?)」

シュウ「へぇ、10世代か。ポケモンの数とか、何匹に増えるんだろうな」


現状の9世代で1025匹(フォルムチェンジ、リージョンフォーム、姿違い無しで)だから、1100匹越えるんじゃね?


リクト&シュウ「「マジか…」」

ハルカ「………凄いね」

ヒナツ「待って!?そもそも既に1000種越えてるの!?」


ソーナンス「はい、そうです」


フユ「!??」

一同『『……(困惑)』』

読者様『『・・・(唖然)』』

僕「・・・?」


そうね。2022年のSV発売時点で1005匹だったハズ……


それがね、『ポケットモンスター ウィンド/ウェーブ』が発売されたらどこまで行くのか。


ちなみに、現状は御三家しか判明してません。

※SVの時とおんなじ


とりあえず、テラスタルみたいなクソシステムがメインギミックにならない事を祈ります。


リクト「……テラスタル、嫌いなんだ」

ユキナ「キラキラ輝いて、綺麗なのに?」

ホノカ「演出とか凄い!って褒めてたのに?」


はい。ワタクシはテラスタルガチアンチ過激派です。

ポケモン30年の中で最クソだと思てます。


まぁ、ストーリー上の演出は凄く良かったですよ。

10点中120点あげれちゃう!


ルナ「ぷふっ、溢れてるw」

アオバ「オーバーフローしちゃってる」


けどね、それをガチ対戦の場に持っていったらどうなるか。


ホンマクソ。後だしじゃんけんホホイノホイよ。

ポケモンってね、いくら強くてもタイプ相性とかでバランス取れてたのよ。


速くて火力があるけど、耐久低くて弱点つかれやすい。

メジャー所のタイプから弱点着かれて足も遅いけど、耐久がありすぎて自慢の火力を問題なく発揮できる!


とかね。


だけどね、テラスタルでタイプをひっくり返してみたらアラ不思議!


弱点つかれやすかったからギリギリ許されてたヤツのタイプ耐性がひっくり返っちゃった!

しかも、ある程度の読みが効くとはいえ、19種のテラスタルタイプからどれが来るかわからない!


本来有利対面で、相手が裏に交換するかな?とか、タスキ/スカーフで行動保証あるから居座るかな?


とかの択があったのに、そこから更に19種近くの択が生まれる!!

しかも、テラスタルを使うタイミングは自由!


いつでもどこでも、どんな時でも一回使えるから脳がシンプルに疲れる!


昔、Zワザがしょうもないだのクソだの言われてた時期があったけど、最低あれの2億倍はしょうもねぇ。


それがテラスタルです。


モミジ「……貴方がテラスタルを本当に嫌いという事が理解できましたわ。テラスタルを使う使わないの駆け引き、相手との出し抜き合い。奥が深くて楽しいとも考えれそうですが。……如何ですの?」


確かに、最初はそうだったよ。

だけどね、どんなに楽しいものでも煮詰まり過ぎると苦しくなるの。


それを合計で4年よ?頭おかしいて!!


アケビ「・・・この場合、『やらなければ』は有りですか?」

僕「有りです!有り有り!!もぅ二年近くランクマ潜れてない……辛いです……」

アケビ「あら……」

リクト「泣いちゃった……」


イルカマンにハチマキ持たせて水テラスジェットパンチしてた頃に戻りたい………

氷テラスの電気玉ピカチュウで全てを破壊して回ってた頃に帰りたい………※2023 4月頃


少なくとも藍の円盤が配信された辺りまで帰りたい。

※2023 12月頃


ホノカ「だいぶ前ね。ていうか、本当にピカチュウ好きなのね。ランクバトルで活躍させる位には」

僕「そうよ?」

リクト「(……ピカ使いって、俺かよ)」


あ、そうだ。

そんなクソシステムことテラスタルも(いずれ)使える『ポケモンチャンピオンズ』のリリース時期が決定しました。


リクト「だから急だって!!」


Switch版は4月から、スマホ版は夏頃リリースとなります!


フキノ「おぉ!Switch版は来月ですね」

ヤマブキ「へぇ。据え置きのゲーム機とスマホ?とやらの両方で遊べるのか」

ペニィ「それ、ここでも出来ないかしら?」


多分いけるんじゃ?前書きと後書きは無法地帯だし。


ユーカ「えぇ……。それでいいんですか?」


良 い ♨️ 

馬 鹿 で い い !(※良くねぇよ)


パーズズ「うわぁwこれは酷いぞぉ」

ブブ「遂に否定しなくなったか……」

アルセーヌ「・・・・・(やれやれ)」


まぁまぁ。本編では描かないけど、あんた達がポケモンバトルしたらどうなる?とか考えるのも面白いかもしれんし。


クロノス「今のポケモンバトルか。バトレボの時からどう変わったのかなぁ」


超進化したよ。まさにメガシンカだよ。


クロノス「出たね。例のメガ進化。……4月か」

ジン「おおっと!?」

ルーラ「これは、私も覚えておこうかな」


あー、チャンピオンズ楽しみだなぁ!


リクト「ま、実現したら俺の圧勝だな」

シュウ「……クソッ!否定できねぇ」

ハルカ「本当に強かったもんね」

ポポン「へー。リーダー、リクト強かったのか?」


ハルカ「とっても。ね?」

ヒナツ「ワタシと春華は勿論、柊に勇気や健斗、優梨ちゃんにフユさんも敵わなかったんだよね……」


フユ「!!?」

モミ「へえ~」

ツキカゲ「フユちんでもねぇ」

フユ「ちょ、、その話は無しよ!?」

スーノ&ユキナ「「ふふっ」」


ピノ「…ピェ。あんた、そんな才能あったの?」

リクト「✌️✌️」


一同『『(わお。すっごいドヤ顔)』』


そんなチャンピオンズの話題と10世代解禁、後はドラゴン単になった『メガガブリアスZ』とか明日(3/5)発売の『ぽこ あ ポケモン』、SwitchオンラインのGBAで『ポケモンXD 闇の風ダークルギア』の配信が決定したり、本当に色々な情報が出てくれました。


シュウ「メガ、ガブリアスZ?つまりメガフライゴンはもぅ出たんだよな?」


※出てません


シュウ「なん、、だと!?」

モミジ&アケビ「「(シュウ!?)」」


クロノス「(XD!?今、彼、すごい事言わなかった!?)」

ルーラ「(クロノスが取り乱している!?何?そんなに凄い事なのか!?)」 ※はい。凄い事です

ジン「……w」


ヒナツ「ぽこあ、みんなで遊びたいなー」

キリサメ「オレは見てるだけdーー」

アオバ「はいはい、そういう事言わないの」


本当に、色んな情報が出てきてくれました!


ただ、探検隊DX!!ポケダン時闇空のリメイクは発表されず。

BWのリメイク、もといブラック3ホワイト3 (BW2の続編)は影も形もなく。


ポケモンスクランブルの新作も特段出ず・・・


挙げ句の果てにはテラスタル禁止ルールのランクマも無しのままポケモンSVの事実上のサ終が決定したり……



僕「あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"ん"ま"り"だあ"あ"ぁ"ぁ"あ"!!」

ピノ「………(フピピw迫真過ぎ)」

リクト「ま、願望なんてそんなモンよ」


僕「そうですね。とりあえず、来るチャンピオンズに向けてポケモンバトルのリハビリでもしておきます」


一同『『急にスンッてなるな!!』』


ただ、色々仕様変更はしてほしいなぁ。

【願望】

・麻痺の痺れて動けない効果を廃止して素早さ半減から四分の一に。(代わりに電磁波大没収無しで)

・アンコールの大量没収。カイリューと黒バドからは絶対に没収よろしく。(この2匹はテラスが無くなれば相対的に弱くなるので、本当にアカン所だけ没収)


・テラスタルの『耐性が変わる点』をオミットして、技威力が伸びるだけに。

・ムーンフォースの威力を95から90に。

・パオジアン、ディンルー、グライオン、ヘイラッシャから一撃技没収。(代わりに命中30%のままで)

・ハバタクカミから電磁波没収

・パオジアンから氷柱落とし没収

・グライオンの身代わり没収

・暁ガチグマのしんくうは没収

・サーフゴーから自己再生没収etc……


リクト「願望凄いけど割りと的確……!」

僕「私怨凄いけどね♨️」

リクト「流石だぞ!文句を良いながらもしっかり改善案を提出できるんだな!」

シュウ「ぶはっw」

読者様『『(………草)』』


僕「怒るよ?」

リクト「すんませんした……」


異常、頭ぽぽぽぽーんのポケモン男によるポケモンプレゼンツについて語りたかった前書きでした。



えー、読者の皆様。長々とすみませんでした。




僕「さて、そろそろ始めますか。はい、パイン」

パイン「・・・えっ?」


EX(ばんがいへん)カメラ!for you!


リクト「……頑張れ。うん、頑張れっ!」

パイン「はぁ!?私視点かよ!!」

メロン「急過ぎるわね……。……ライム!みんな、気合い入れて応援するわよっ!」

ライム「ファイト!」

ラゴン「がんばです!」

カキ「わたしも応援してるぞ!…陰ながらな」

パイン「いや、そこは表立ってくれよ。いや、え?本当に私がやるの?」


さぁ!本編(ばんがいへん)だ!はっじまるよー!


パイン「ちょ!!まだ何も言ってーーー~~~!!!」

リクト「(……可哀想)」

僕「逝ってみyo!」

 切っ掛けは、ラムネードビーチに着く前の、ゴクラクの街での買い物だった。


一足先に会計を終えた私は、"ゴブレイダーズ"の皆を待ちながら、なにか面白いものは無いかと店内を散策する。


「………!」


そこで、私は見つけた。少し大きめのポールに巻かれた三角の青い布を。


「旗………(これ、買おう。うん!きっと良い思い出になるぞ…!!)すみません、これもください」



こうして、水着(ビキニ)と一緒に買ったフラッグを手に、私はビーチの真ん中で力の限り叫んだ。


「よーし!自由時間だぁ!!ビーチフラッグの時間だおらぁ!」


私が撒いた餌に真っ先に食い付くのは、マッキーかポポン辺りだろう。


等と考える間もなく、マント代わりの黄色いローブを羽織る私の両肩は、ウキウキと楽しそうに笑うマッキーの手に捕まっていた。


「ほう?………良いだろう、パイン!ワタシも参加するぞーっ!」


"セクトール"のマッキーは、私よりも強い冒険者なのだが、この遠征を通して親友、というより悪友のような間柄になった。


「(ついこの間までは、遠目からぼーっと眺めるだけの存在だったのになぁ)」


そうか、だいたい1ヶ月前か。"クリエイト"のリーダーが-アマテラス-のギルドに来てから、私を含めた全体が変わった。


目に見えるような、ハッキリとした変化はなくとも、明確に。確実に。

ふわりと優しい風が、そっとみんなの背中を押してくれた。


"ゴブレイダーズ(うちら)"のリーダー、ライムやメロンも、弱小だの何だのと周囲から散々言われてたのに、今や成績優秀パーティとして遠征メンバーに選ばれている。


本当、凄い変化があったものだ。


同じ小鬼族(ゴブリン)という事もあり、前々から面識はあったし此方も思う所もあったのだが……


死んだ目で、諦めたような表情で毎日を生きていたライムと、彼の心の支えにならなきゃと奮闘しつつも限界が来ていたメロン。


キノシタリクト。彼が-アマテラス-に起こした旋風は、二人の心を救い、かつて()だった"ダークストリーム"すら変えてみせた。


かく言う私も、彼のお陰で"ゴブレイダーズ"に入る決心が着いた。


本当、彼に影響され、ひたむきに全力で励む二人に感化されてよかった。

このパーティに入って、ラゴンやカキとも出会えて、仲良くなれて、本当によかった。


なーんて。包み込むように暖かい南風に吹かれたせいか、しんみりしたことを考えていたら……


「!?(え・・・えっ、マジで言うとる?)」


なんか、いつの間にか目の前が大変な事になってるぞ?

餌に食い付いた冒険者達が多すぎる。


ツキカゲさんにフユさん、モミさん、スーノさん、フキノ君。ポポン。

カブさんにホタル君、キリュウさん。


ほんの数秒南風に吹かれてただけで、錚々たる面々が揃っていたんですけど。


「(憧れが目の前に沢山、マジか。私、こいつらと競えるんだ、遊べるんだ!)」


私の提案したものにやる気になっている冒険者達を見て、私の頬は自然と緩んだ。


「ん?何をニヤついている?」


私の背にいたはずのマッキーが目の前にいる。


……頭にハテナを浮かべ不審がるマッキーのその顔は、ぷっw全然似合っていないな。


「(本当、笑顔以外似合わねーな)ん、いや、何でも。腹ごしらえも兼ねて、全力で、出し惜しみ無しで競走したいなーって思ったんだよねぇ。この面々を見てたらさっ」


ずいずいっと此方に身を乗り出すマッキーに耐えられなくなった私は、身体を伸ばす素振りをして誤魔化した。


「ふーん?(なんだ?こいつ、照れてるのか?……ふーん、生意気な後輩(パイン)にも可愛い所があるのだなっ)~♪」

「出し惜しみ無しの全力で、ねぇ。なら、このビーチが吹き飛ぶくらい思い切りやろうじゃないの!」


よっしゃー!と叫びながら身体を伸ばすツキカゲさん。


「……いいわ、乗った!」

「(・・・本当に、深夜の取り乱してた人と同一人物なのだろうか………)」


さらさらの長い黒髪を靡かせながら、得意気な顔でそう言ったフユさん。


「全力の憧れを、越える瞬間(とき)が、来たァッ!!ジンの兄貴とハンゾウには負けちまったが、今度は、今度こそ、俺が!!勝ーーつ!!!」


そんな彼女らの前で、自身満々に勝利宣言したポポン。


「(春華の所(レッドブロッサム)のポポンね。臆する事なく勝利宣言だなんて。蛮勇、では無さそうね。)…ふぅん?面白いじゃない」

「ポポンてば、可愛い事言うじゃない。うふふ♪モミ、あんたのその度胸、気に入ったわよッ!」

「(ッ!!うおぉ、覇気(オーラ)がビリビリ来るッ!!)おぅよ!ワクワクが、止まんねぇぜ!!」


おーおー、盛り上がって来たねぇ。

ポポンのお陰で武者震い(きんちょう)が取れたわ。


「(はわわわわ)」

「(フキノ君、大丈夫?)」

「(スーノさん。僕は大丈夫じゃないです……)」

「(そっか。私も無事じゃないや)」

「「(ううう……)」」


ただ、完全に巻き込まれ事故のスーノさんとフキノ君は可哀想だな。ちょっと、同情する。


そんな二人を横目に盛り上がる私達に、制止の声が入った。


「待て、お前達。このビーチにはオレ達以外にも炭鉱ギルドの方々が利用している事を忘れるな」

「叱り。全力を出しすぎると周囲に被害が出る恐れがある。いや、拙者とて、全力で遊び(はしゃぎ)たいというそなたらの気持ちは判るが……」


カブさんとキリュウさんは難しい顔をしながら言った。


二人はホタル君に審判として呼ばれたようだが、彼らは全力ではしゃげない現状を、きちんと『仕方ない事』だと飲み込んでいるらしい。


「むぅ、困ったぞ。それでは満足に遊べないではないか」


 マッキーがうぅ~と唸り声をあげた時だった。

救いの手を差し伸べる女神が現れた。


「お困りかな?」

『『!…!?!?』』


ふふん♪と左目を閉じ、腰に手を当てたポーズを取りながら登場したアテネ・イクリプス。


女神、というにはかなり見た目が幼い気もするが、この国(アポロヌス・マイト)の浄化の大樹木に住まう彼女は、世界でも有名な精霊女王。


そんな精霊女王が、何故かノリノリで話に入ってきた。


「お前達の望み、あたしなら叶えてやらん事もないが?」

「ほ、本当ですか!?」


狼狽える私に、にこりと微笑み返したアテネ様。

アテネ様は指をパチンと鳴らすと、結界を展開した。


縦横100m程の、立方体型の結界がビーチの真ん中に現れた。


「これ、昨日のシロガネヤマの時の………」

「正解。神霊な(ユグドラル・)る結界(バリアプロテクト)と言うんだ、これ。

良かったな、お前達。これで周囲の人魔(ヒト)達に迷惑がかかる心配は無い」


唖然としながら結界に触れるフユさんに、そう答えたアテネ様。その表情は、どこか楽しそう。

まるで、これから先に起こる事柄に期待しているような……


「あ、そうそう。まだ実験段階だが、この結界内だと冒険者レベルが50に統一される。これなら、純粋な実力勝負ができるハズだぞ」

『『!!』』


私達は、顔を見合わせた。

凄い。今の一瞬で全員の目の色が変わった。


「「・・・」」


さっきまでずっと不安そうだったフキノ君やスーノさんも、前向きな表情になった。


「レベルの、統一。ふむ」

「純粋な力比べ。………成程?」

「…ほぅ?よもや、拙者も挑戦者側(プレイアブル)に回ろうとはな」

「はいはい。待ってたよ、キリュウ」


おっと!?カブさんやホタル君、キリュウさんもプレイヤー側に回るみたいだ。

そんな私達を見て、微笑むアテネ様。


「(魔導カメラで沢山思い出を撮ってやるからな。っと、"ダークストリーム"?もしや、彼らはまだ抵抗あるのか?かつての事を悔いて……)仕方ないなぁ……。おーい、なにをそこでつっ立っているんだ?」

『『!』』

「「「「!?」」」」


なんだと思ったら、"ダークストリーム"の4人だった。


「!・・・(仕方ないなぁ。少し、手を貸してやるか)来るなら来い!というか来なさい!」

「どわっ!?」

「ちょ、ちょっ!??」


アテネ様は4人を結界の中に連れてきた。

強制連行に驚きながらも、此方に来たブブは、少し照れたように言った。


「我は観戦、というか審判でいい。ビーチフラッグ、"ダークストリーム"からはコイツらだ」

「そっか。それじゃ、ブブ。お前はあたしと審判をしような」

「おぅ」


私達は、ブブがその後に『頼んだぞ、我が友よ…』と、ボソリと呟くのを聞き逃さなかった。


「むぅ……(ズルい。参加拒否が出来なくなった。頼んだぞ、か)・・・♪」

「(はいはい、頼まれましたよー)」

「……ふん。みんな、よろしく頼むぜ」


パーズズとペニィ、アルセーヌはというと、気付かなかったフリをしている。


「(おっと、手のかかる奴はまだいたか)……お前達は良いのか?」


アテネ様は外に向けてそう言った。

すると、クロノスさんは言った。


「お誘い頂きありがとうございます、アテネ様。ですが、"グローリー"は観戦でじゅうーー」

「クロノス。君は随分水臭い事を言うようになったな」

「!」


クロノスさんの言葉を遮るように、カブさんは言った。

滅多に見せる事のない素顔を晒すカブさんは、普段の彼からしたら信じられない程、悪戯な笑みを浮かべていた。


「ははっ、言われてるぜ?クロノスっ!」

「ふっ。たまには羽目を外すのも悪くはないさ。そして、ここはラムネードビーチだ。後は、解るね?」


ニッと笑うジンさんと、得意げに、ニヤリと笑うルーラさんを見て、片手で目頭を押さえたクロノスさん。


はぁ~とため息を吐くと、口角を上げた。


「……そこまで言われちゃあね。仕方ない、お昼ご飯の代金をかけて勝負といこうか!」


その発言で、おおお!!と盛り上がるマッキーとポポン、ツキカゲさん、フユさん、モミさん。


"グローリー"の三人も結界内に入ってきてくれた。


「よろしく頼むよ。勝負といっても、今日は楽しくいこう!」


爽やかな笑みを浮かべるクロノスさんに対し、カブさんは拳を向けた。


「信じていたぞ。クロノス殿()

「!……お待たせ」


二人のやり取りを横目に、ツキカゲさんは唖然としていたペニィに声をかけた。


「ペニィ。いつかのリベンジだ」

「!」

「今回はレベル差だけ無し。だが、敢えてアタイはスキルの効果も無しのまっさらな状態で挑ませてもらう。

なぁ、パーズズのデバフやブブの補助無しでアタイらに勝てるのか?」

「(ヒールを演じるのは、ワタシが困ってるから?)ハッ!言うじゃない。まっさらでもワタシなら勝てますが?」

「よぉぉぉし!!!ペニィ!そしてフユちん!頂点を奪うのはアタイよ」


ペニィに煽り返されて、ニターっと不敵に笑うツキカゲさん。

その勝利宣言を受け、フユさんは得意気に髪を靡かせる。


「アタイ?アタシの間違いじゃないの?」

「いーや、モミよ!勝つのはモミだから!」

「ほーう?オレを差し置いて勝利宣言たぁ、大したもんだなぁ」


自身の胸元に親指を当てるフユさんとモミさん。

そんな二人に仁王立ちしながら答えたのはジンさんだった。


そんな周囲に釘を刺すように、ルーラさんは言った。

二本の癖っ毛を揺らしながら。


「わたしからはノーコメントで。真の勝者はむやみやたらに吠えないものさ」

「ははっ、ほざけっ」

「本来なら勝った後で言い放つつもりだったのだが。まぁいいさ」

「気ぃつけろよな、ルーラ。お前の勝利はオレの手に阻まれるんだからよ」

念のため(・・・・)記憶に留めとくよ」

「「……ぷふっw」」


軽口を叩き会うジンさんとルーラさん。

そんな二人と全体に向けて、宣言をする男ポポンが現れた。


「最後に勝つのは、俺  だ  ぁ  ! ! !」


全力で叫びきって、満面の笑みのポポン。

フキノ君があわあわしているが、お構い無し。


すべてのヘイトを買ったというのに、ドヤ顔である。


「……マジかよあいつ」


私の目の前では、とても熱いやり取りが繰り広げられている。


ついさっき、緊張取れたとか思ってたけど。

えーっと、前言撤回!私、この人魔(ヒト)達に挑むのか。


ちょっと、冷や汗出てきたかも。


「ん?ビビってきたか?」

「!」


声をかけてきたマッキーは私の顔を覗き込み、ニヤニヤしている。


「まさか。どうやって皆を出し抜いて勝つか考えてたの」

「ワタシはビューンと走るだけだ。脚力なら、この中では一番なんだからな!」


ニッシシシと笑うマッキー。

そうだな。マッキーは虫族(インセクト)。バッタのような、カマキリのようなぶっ飛び少女。

羽有人族(ハーピィ)竜族(ドラゴン)もビックリの跳躍力を持ってる。


それが相手になるのか。


等と考えていたら、いつの間にかスタートラインやフラッグの位置が決まっていた。


「(あれ。いつの間に旗を渡したっけ)」

「ほら。早く位置につけ」

「お、おう。解った……」


ブブに催促された私は、スタートラインに立つ。


「(……はぁ。さっき、取れたハズなんだけどな)」



 結局、17人の冒険者が参加することになったビーチフラッグ。


スタートラインから一斉に走りだし、100m先のゴールの旗をGETしたヤツが優勝。

単なる短距離走と似ているが、異なる点は多数ある。


砂浜かつ素足だったり、個人に割り振られたレーンが無く、身体の強さ(フィジカル)も必要だったり・・・


「(どうして、鼓動が速いんだろう……)」


海側から順に、クロノスさん、ジンさん、ルーラさん。マッキー、パーズズ、ポポン、フキノ君。

スーノさん、モミさん、アルセーヌ、ペニィ、フユさん。ツキカゲさん、私、キリュウさん、ホタル君、カブさんと、横一列に並ぶ。


スーノさんを中心にして、外側からフィジカルが強すぎる人魔(ヒト)の順らしいが、だいぶえらい所に配置されてしまったなぁ。

(※アテネさんとブブが適当に決めた並び)


「・・・・・」

「(あら?………仕方ないわね)やっほー。言っておくけど、負けないわよ。アタシ」


ツキカゲさんと私に視線を送りながら呟くフユさん。

単なる挑発。の、ハズなのだが、どういうわけか、嬉しく感じた。


「おっ。フユちんとパインがアタイの隣か」

「顔色が優れないようだが。……パイン。覚悟は良いか?」


快活な笑みだがニヤリと擬音が聞こえそうな表情のツキカゲさんと、ギロリと眼光を向けるキリュウさん。


"シノビ"二人に囲まれ、提案者私、始まる前に折れそうっす………


「(せめて、マッキーが近くにいたら……)」

「みんな、よく聞けー。位置について、よーい、ドン!で始めるからな。別に、フェイントは取らないから安心しろよな」


どこからか取り出したホイッスルを咥え、淡々と喋るアテネ様。


「万が一、貴様らがフライングをしても我らは見逃(スルー)してやる。だから、逐一やり直しはしない。

だが、罰ゲーム()設けている。安心して引っかかるがいい」


ブブは、言いながら悪戯に笑った。


「ブブめ、言ってくれるなぁ?w」


軽いウォーミングアップをしながら、笑うパーズズ。


「位置について」


アテネ様は右腕を前に出し、私達に構えるよう指示した。



その瞬間、場の雰囲気がひっくり返った。



異常とも呼べる緊張感が、ラムネードビーチの一角を支配した。


ぽかぽかと暖かな陽気は何処へやら、チクチク、グサリグサリと肌や胃を刺す凍てつく空気が、スタートラインに構える私達の間を流れる。


「(苦しい、、、!!だけど、提案者として、弱音は吐いてらんない。、、、だけど、本当にこいつらを相手に、、、)」

「よーい」


アテネ様はゆっくりと腕を下に下ろす。


それと同時に、流れる時間が鈍化した。

ぐにゃりぐにゃりと、視界が揺らいでいる気さえする。


あれれ。私って、こんなに緊張に弱かったっけ?

い、いいいいやいや、そんな事ぁ無い!


無いハズなんだけど、なぁ……


「どん!!」


アテネ様の宣言と共に、ピイィィィィィと、開始を告げるホイッスルの甲高い音が響いた。


『『っ!!』』

「!」


 一斉にスタートダッシュを決める冒険者達。

流石は成績上位としてこの遠征に選ばれただけの事はある。


皆、出だしは完璧だった。


ただ一人、私を除いて。


「ッチ!(しくった。力み過ぎて砂に足を取られた)」


最初の一歩。右足の踏み込みこそ完璧だったが、焦りのせいから、左足に力を余計に加えてしまった。


その瞬間、ドミノ倒しの様に、私は体勢を大きく崩し、砂浜に手を着いた。

幸いにも、完全にスピードが死んでいない為、今なら巻き返しがきく。


だが、このワンミスが私の心を折った。


短距離走におけるスタートミスは、長距離走よりも重たくのしかかる。


「(もう駄目だ。諦めて楽になろう。ミスったーって笑い飛ばせば皆、ウケるっしょ………)」


そうやって、首の皮一枚繋がったスピードを殺し、倒れようとしーーー


「パイン!頑張れぇっ!!!」

「ファイトぉ!!」

「まだいけます!まだ勝てます!!だからっーー」

「パイン!あっ、諦めないで!!!」


結界の外から、"ゴブレイダーズ(みんな)"の声が聞こえた。


「(なん、で、、?砂でなんか凄いの作るんじゃ、なかったの?)」


普段大きな声を出さないカキが、喉を裂く程の大声を出し、メロンはその場で飛びはね必死に叫ぶ。

手をメガホンのようにして口元に当てるラゴンは目を強く閉じる程声を振り絞り、ライムは拳を天に突き上げた。


「ッ!!」

「ほらほら、倒れたら俺の方から罰ゲームっすよー!」

「頑張ってくださーい!」

「ファイト!ファイトっ!」


四人の隣には、ハンゾウとウルちゃん、パーラちゃんがいた。彼らも私を応援してくれているようだ。


「(まんべんなく応援してるんだろうけど、、、)」




ーーーー折れた心に火が灯る。




「(それでも、、嬉しいや)」



そしてその火は、全てを焼きつくさんと、今ーー


「「(パインが、笑った!!)」」

「「行け行けーGOGOーっ!!」」

「(ライムと、メロンの声が、聞こえる。鮮明に!!)にいっ」


爆ぜた。


「(この程度なら、リカバリー効く!捻挫なんざしねぇ、そうだろ?私ッ!!)」


私は、砂浜に着けた手に力を入れ、その反発力を利用して崩れた体勢を直す。そして、足を回転させる。


「(まずは、あの二人をっ!)いっくぜぇ!!」

「!?(い、今、誰かに狙われたような……)」

「!?(………怖くて後ろを振り返けない)」


すぐ近くにいたスーノさんとフキノ君の背中をロックオンした私は、足を回した。


兎に角足を回した。


そしてーー


「ひゃあ!?」

「っ!?ぱ、パインさん!?ぐっ、抜かされーー」

「おっ先!失礼するぜぃ!」


ゴールフラッグまで、残り約50m。

私はスーノさんとフキノ君を抜いた。


「なっ!?嘘っ、、、!!」

「悪いねアルセーヌ」


続けて、アルセーヌの前に躍り出た。


「(あんなに差が合ったのに、捲られた!?)むぅ…」

「うおおおお!!!」

「このっ、負けないわよおっ!!」


あれ。ポポンとモミさん、競いあってないか?

なんか………凄く、楽しそうだな!


「(いくら緊張してからって。抜け落ちてたなんて、駄目じゃないか。私……)ありがと、よっ!」


緊張のあまり、私は大事な事を忘れていたようだ。

それを思い出させてくれた礼として、二人を追い抜かなきゃなっ!!


「(よっ?)おおおお!!!パインじゃねぇかあぁぁぁぁぁ!」


空を切り裂く音と枯れかけた声も相まって、気味が悪くなっているぞ。


「(声枯れてね?)お前、舌噛むぞ?」

「噛まねぇってえぇぇぇぇ!!!大丈夫DAaaaaaa☆」


瞬間、ポポンはすっ転んだ。


「おわぁ!?」


その足元には、特段変なものはない。

力み過ぎたのか?もしくはーー


「(運に見放されたのか?)」

「!??!!?痛っふぇふぇ!!?」

「(嘘だろ!?………痛そぉー)」


うわ。可哀想。

舌噛むぞ、とか言わなきゃ良かった……


「なっ!?ちょっと、そこで転ばれると、モミでも、避けられるか怪ひゃあっ!!?」


それに巻き込まれるように、モミさんも転んだ。


「あたたたた……。何なのよー!もー!」

「……スンマセン」

「(なんまいだぶ……)次、だ!」


二人に同情しながらも、残り約45m。

楽しむ事を思い出してから、少しばかり心に余裕が出てきた。


Next、ペニィとツキカゲさんとフユさん、キリュウさんが、私の前に立ちはだかる!


「勝負、しましょう、ぜ、、!」

「あっら!」

「おっ、その声はっ!」

「アタシらに、挑むなんてっ!」

「「「百年速いわ」」」

「馬鹿め。意気投合してる場合かッ!」


その通りである。

キリュウさんの呆れ声(ツッコミ)が炸裂した瞬間、三人は互いの身体をぶつけた。


横目でその様子を見ていたキリュウさんは、カッと目を見開いた。


「ほら見ろ、言わんこっちゃない……。なっ!?」


ペニィとツキカゲさん、フユさんは、倒れるどころか身体をぶつけ合ったまま走りを継続していたのだ。


「ま、誠か!?」

「ワタシはギルマスとキョウさんと稽古してたんだ!これくらい、報われなきゃ困るわ!」

「アタイらと体幹勝負に持ってこうなんて、やるね…!」

「負けっ、ないわよ!」


え、凄い。減速するどころか、寧ろ速くなってるんですけど。


「……事実は小説より奇なり、等とよく言うが。困るぞ、拙者の眼の前で繰り広げられても」

「いやいや!んな事、言ってる場合じゃ、なさそうだぞ!!」

「うわぁ、大丈夫ですか!?って、それ、どうなってるんですか・・・?」

「なかなかどうして、面白い事になってるじゃないか」


ゴールフラッグまで、残り約23m。


珍妙な三人とキリュウさんと共に、パーズズと、ホタル君。そして、ルーラさんと並んだ。


「おぉ。食らいつく食らいつく、やるじゃ、ねぇか!」

「(ランナーズハイ・・・まさかっ、この短距離で、極限状態まで追い込み、覚醒するとは)面白い事は続くのだな」

「みたいだねっ。ただ、僕達相手に、どこまでついて来られるかな?」


そして、数秒もしないうちにジンさん、カブさん、クロノスさんとも私は並んだ。


「そりゃどこまでも!」

「!それは、大きく出たね……」

「生憎、私はリーダー達からエールを貰ったもんでね!

力が、漲ってるんだ!楽しくて楽しくて、仕方ねぇ!!」


限界なんてとっくに越えている。

普段なら絶対ここまで届かない。


だけど、ひゃっほぅ!!と叫ばずにはいられない!


「ひゅーっ!ひゃっほーう!!」


全力で、心の底から楽しむ私を見て、カブさんは呟いた。


「……そうか。楽しいか。それは良いことだ!」

「あぁ!最高だな、パイン!オレもよぉ、堪らねぇ程楽しいぜ!!」


表情の変化が少ない素顔のカブさんだが、表情が緩んでるように見える。

それこそ、笑顔を爆発させてるジンさんのように。


「(後輩達がここまで育ってるだなんて、これ以上に嬉しいものはないよね。なら僕は、より一層お手本にならないとね)

いつだって、勝負は楽しまなくっちゃ!だからね、僕は今、凄く楽しいよ。君達みんなが、競いあえる皆がいるから、100倍楽しい!」

「おぉ!!嬉しい事、言ってくれるじゃないすか!」


ニッコニコのパーズズに、まあね、と照れながら返事を返したクロノスさん。


ぼーっとしながら遠目で眺めていた時は思いもしなかったろう。

冒険王とも呼ばれるクロノスさんが、こんなに弾ける笑みを浮かべてくれるだなんて。



ゴールフラッグまで、残り約9m。


「そうだぞ!ワタシはお前達と、お前と、楽しむ為に(たたか)ってるんだ!」


フユさん達やキリュウさん達、クロノスさん達と競い合いながら、私達は、いや。私は遂に、先頭を走るマッキーまで追い付いた。


「中々、頑張るではないか」


マッキーがよくする他人(ヒト)を煽るような笑み。

それを、隣で、見れるなんてよ!


「当たり前だ!私が、提案者なんだぞっ、、!言うだけ言ってビリっけつにゃあ、なりたくねぇんだよ!!」

「にゃあ?」


ま、マッキー!!

魔物(ヒト)が真面目に話してるのに、よくも揚げ足を取りやがってぇ!


噛んだのを弄るな!w


『『ぷっ』』

『『ははっ』』

『『あははっ』』


瞬間、旗を目指して走り続ける軍団に、笑いの渦が巻き起こる。

笑いながらも真剣に走る。走りながらも真剣に笑う。


なんとも器用(ステキ)奇怪(ムテキ)な集団である。


「あぁ、なんて最高の時間なんだ!」

「……だな!おかしくて涙出ちまったぜ」


笑い過ぎて涙を浮かべるルーラさんとジンさん。


「だが。そんな至福の時間にも、必ず終わりが来る」

「そうね。なら、着けましょう!」


カブさんとペニィはなんとも爽やかに笑いながら言った。


ゴールフラッグまで、残り約3m。


この速度で残りがだいたい3mなんて、最早一瞬。


私は、私達は、その一瞬に魂を込めるんだ。


この珍妙なイベントを、神がかってるイベントに昇華させる為に、私は、、、!


『『『勝つのは、、、!!!』』』


皆が旗目掛けて飛びかかり、手を伸ばす。


あと1m、あと50cm、あと、10cm!!


『『ーーー!!』』

『『ーー!!』』

「(届ーーーーー!!とーーーーー、tーーーー)」


旗は目と鼻の先にあるのに、この先に永遠の闇がぶわあぁっと広がっているかのように遠くに感じる。



「(チクショウ!最早、ここまdーー)」

「「いっけぇぇぇ!!!」」


 ふと、ライムとメロンの声が聞こえた。

流石にスタート地点からここまででは、聞こえて来ないはず。


みんなの声にかき消されてね。



でも




でも、聞こえた。




確かに、はっきりと、聞こえたんだ。

私の背中を、背中を押す声が。


「得意分野だ!この間合い、ワタシの勝ちd(なっーーー。そうか、そうなのだな……)」

「わたしの!!!!かちだぁぁあああああ!!!!!」

「(……ふふ。凄いヤツだな、お前は)」



ピピーーーっと、ホイッスルの音が鳴り響いた。


あれれ、周囲の音が何も聞こえないや。


それに、前が真っ暗だ。


むぐ!?……口の中がジャリジャリしてる。


ま、まさか。まさか私、負けた挙げ句砂浜に頭を突っ込んだのか?


なんてアホらしいーーー


「ーー?ーーーるか?ーーい!おーい!あたしの声、聞こえてる?」

「ーーーアテネ、様?」


目の前が急に明るくなった。

そう思いきや、目の前にアテネ様がいた。


「良かった。パイン、意識はちゃんとあるな?」

「はiーーー」


返事をしようとした瞬間、頭上から海水をぶっかけられた。


「大丈夫かパイン!!って、あれ?」

「………」


しょっぱい味の水が上から滴り落ちてくる。

その隙間から、きょとんとした顔でバケツを持つマッキーがいた。


「……なんだ。意識、ちゃんとあるではないか!」

「……大丈夫か?パイン。っっ!!?・・・・・マッキー。あたしは優しいから、一応助言しておくぞ。ちゃんと謝りな?」


びしょびしょの私を見たアテネ様は、一瞬怯んだ後、マッキーを諭した。


「はい。えと、あの、その、………」

「・・・マッキー」

「~~~!??? ひゃい!?」


マッキーの怯んだ声がビーチに響いた。


「お前はもぅ、既に知ってるハズだよな?私、髪を下ろすと不機嫌になるって」

「え、あの……その………」

「知 っ て る よ な ?」

『『(凄……)』』


怯えに怯えるマッキー。

おいコラ。アテネ様の背中に隠れるんじゃない。


失礼だろうが!


「マ ッ キ ィ ィ ィ ! ! !」

「どわぁぁぁ!!悪かった!浅はかだった!!いきなり水かけたワタシが悪かった!!!だから、頼む、こっち来るなぁ!!!」


「ガルルルル!!!!!」

「ぎゃああぁぁあ!!」


「えぇ……。カブさん!あれ、止めなくて良いんですか?」

「放っておけ、ホタル。あれは自業自得だ。皆も、止めてくれるな。

………マッキー!好きなだけパインに追い回されらんだな」

「そーんーなーあぁ!!!」

「頭を冷やしてから帰ってこい」

「やぁぁあぁあぁだあぁぁぁぁ!!!」



 数分後、アテネ様とブブから私がビーチフラッグの優勝者だと知らされた。


その頃には、ミツバさんとクロウちゃんのお陰で、すっかり機嫌が直っていた。


「本当、ありがとうございます」


私はミツバさんに感謝を伝えると、クロウちゃんと拳を交えた。


「いいのいいの♪」

「改めて、ナイスファイト!」

「いえ~い」


乱れた髪型が元のパイナップルヘアーに戻った私は、右手でビーチフラッグを握り締めながら、左手でこつん、とマッキーの拳にそっと当てた。


「改めて、対戦ありがとうございました」

「此方こそ、対あり……。って、何だ?何なんだ?いきなり……」

「親しき仲にも礼儀ありってヤツだよ。仮にも、マッキー、私の先輩なんだからさ」


頬を膨らませ、何だと!?と抗議するマッキー。

本当私、良い人魔(ヒト)に会えたんだなぁ……


「あのさマッキー。私の提案、すぐに乗ってくれてありがとう。その。正直、滅茶苦茶嬉しかった」


歯切れの悪い感謝の言葉。我ながら恥ずいね。


だけど、マッキーはきょとんとしている。

それどころか、マッキーはとてつもないカウンターを放ってきた。


「当然だろう?何せパインは、ワタシの可愛い可愛い後輩なんだからなっ」

「ちょっ………///」


これでもかと赤くなる私に向けて、今回のビーチフラッグの参加者達や、観戦していた炭鉱ギルドの人達から暖かい拍手が送られる。


本当に、顔から火が出るかと思ったぞ。

はは、やられた。見事にやられた。……///


「パイン」


 ふと、魔導カメラを構えたアテネ様に呼ばれた。


「はい。何でしょう」

「お前の提案のお陰で良いものが見れたし、良い画を沢山撮れた。感謝するよ」

「!」

「(良かったな、パイン)」

「~~!!はい!此方こそ、ありがとうございます!」


 斯くして、私の提案したビーチフラッグは、無事、大成功で幕を下ろすのだった。



あ、そうそう。私達のお昼ご飯は全部、クロノスさんに奢ってもらいましたぜ。いえーい!!!


クロノスさんのお陰で、スーノさんとフキノ君は事なきを得たねぇ。


その時の、溶けそうになってたスーノさんの反応。面白かったなぁ。


「いやぁ、楽しかったぁ♪」

「良かったわね、パイン」

「やりましたね。本当、お疲れ様です」

「食え食え。頑張った分、いっぱい食べろ」

「………パイン。優勝、おめでとう」


お昼ご飯を頬張りながら、私は、メロンとラゴン、カキ、ライムからのお祝いの言葉を噛み締めた。




次回、94話 遊び爆発!!ビーチバレーじゃあぁ!!!その①

大満足です。描きたかったものがぜんぶ描けました!

(※時系列的には92話丸々と、93話冒頭まで)


ちと本編で出番少なくなってるような……

配分足りてる?


みたいな事を考えていたら、いつの間にかパインがメインの回になりました。というか"ゴブレイダーズ"含めた92、93話で出番少なめだった子達がドラマ生み出すような話が、構想が完成しちゃった☆



やっぱりねぇ、読者の皆様にはうちの子達をみんな好きになって貰いたいんでね。

……まぁ、読者の皆様にどう思われてるかが怖い所ではありますが。


描ききれて良かったです。いぇい!


リクト「なんだかんだ、大切にされてるのね。俺達みんな」


当たり前だぁぁぁぁぁ!!!!!


日本人組み『『ぷふっwズル過ぎるw』』

"この世界"一同『『『……w』』』


✌️✌️


完!<すんません。今回の後書き、もちっと続きます。


ここから下はすべて3/5(木)の僕です。没にするのが勿体なくてそのまま残しておきます。


先んじて言っておきます。すみませんでした!!




【以降、余談(むだばなし)

なんと、3/6にデュエルマスターズの殿堂発表があります。


クッソ楽しみ。楽しみだけど仕事の関係でリアタイ視聴がデキマセン!助けてください!


リクト「…wま、まぁ。ずっと見れないワケじゃないし良いだろ」

シュウ「で、殿堂入りの予想は立ててるのか?」


当然だろう?オフコース!


ディミオス「ぶふっ!?」

リュウセイ「ソレ、俺の喋り方じゃないかッ!アンビリーバボー!」


まぁ、デュエマにもそんな奴がおってねぇ。

(※元ネタ)


リクト「(確かに。言われてみればそうだよなぁ。……名前からしてまさか、とは思ってたが……)」


おい。顔に出てるぞ。

顔にも文字にも出てるぞ。


リクト「メタいわ!やめてくれよ!」

リュウセイ「待ってくれ!ウェイト!久々の後書き出演なのにコレかよ。リアリー!?」

ディミオス「久々かぁ。そうだな、俺様も納得いかんのだが?」

僕「うぇ!?」

ガロウズ「……茶化してすみません(ん、あれ?どうしてボクは謝罪をしてるんすかね?あれれ???)」


クロム「……ww」

アポロン「あっはははwww」

ディミオス「おぉい!コラー?お前さんら、よくも笑いやがって。覚えとけよ………!」


すまんかった。


何の役に立つかは知りませんが、一応僕の予想を載せて終わります。


【デュエマ殿堂予想2026春】

☆地獄に堕ちてほしいカード

★順当な予想

・気の迷い


プレミアム殿堂 (※要は使用禁止)

滅亡(めつぼう)起源(きげん)零無(ぜろむ)/零龍(ゼーロン) (死んでしまえボケ)

★ラッキー・ダーツ (夏まで泳がされる気もする)


殿堂 (※4枚投入可能から1枚に制限される)

CRYMAX(クライマックス)ジャオウガ (死ね)

闇王(やみおう)ゼーロ

★お目覚めメイ様

一音の妖精 (ワンオン・フェアリー)

★ギガ・クローズ

真気楼と(パーフェク)誠偽感の決断 (ト・ペテンシー)

・ アーテル・ゴルギーニ (気の迷い)

夢双龍覇(むそうりゅうは)モルトDREAM(ドリーム) (一応気の迷い)


コンビ殿堂、だと嬉しいな

(※同じデッキに同時採用ができなくなる)

愛銀河(あいぎんが)マーキュリー・スターフォージ

(フォーチュン)カオスマントラ


殿堂解除(予想)

★“龍装(ドルガン)”チュリス


殿堂解除(願望。返して)

★“轟轟轟(ゴゴゴ)”ブランド

超神羅星(ちょうしんらせい)アポロヌス・ドラゲリオン

幻緑の(ドリーミング・)双月(ムーンナイフ)/母なる聖域


あくまで個人の意見(がんぼう)なので悪しからず。

最重要なのでもう一度。あくまで、個人の意見(がんぼう)なので悪しからず。


巷で色々言われてる『ロジック・サークル』やら、『ピザスターのアンティハムト』やら。『不死鳥縫合(ふしちょうほうごう)ブラック・ビッグバン』、『轟䡛合体(ごうしゃがったい)ゴルギーオージャー』、『俳句爵 (はくしゃく)Drache(ドラッへ) der’Bande(ダーバンデ)』辺りは特に殿堂まで行かないかなーと。言うてもキモイけどね。規制はされない。


超次元ダーツはラッキー・ダーツ本体殺せばいいし、ワンキル2キルを許すな。

光水自然(トリーヴァ)()抜き4cとかは一ターン下さい札(※本当に貰える)ワンオン殺せば多分丸く収まるし。テンポロスデカイし、相手の行動を大きく制限させる手段が減ると出力の大きさは残りつつ、ちゃんと相手の除去も間に合うようになるし。


ピザのハムちゃんに関しては、死んだらそれは妥当だし、残ってもそれはそれで別にいいかな。キモイけどね。


水光闇(ドロマー)や4cのゼーロは本体殺せば丸く収まるし。フィニッシャーの役割を逸脱していないブラックビッグバンが制限or禁止にするのは頭がおかしいのよ。

いうてそこからJイレブンとかの別のフィニッシャーに繋げなきゃいけないワケだし。


諸悪の根元たる闇王ゼーロ(ゲボカスクソ野郎)をしばけばいいのよ!(制限か禁止の二択)

つーか、安定3~4kill出来るループを許すな!ボケが!!

(※死ぬとか殺すとか、すっごいね滅茶苦茶口悪いですが、全部殿堂入り規制かかるかかからないかの話です。安心してください)


まぁ、僕自身もガチガチにCSとかランキング走ってるとかでもないし。

コイツ適当言ってるなぁー、程度に流しといてください。


シュウ「闇王ゼーロ、もぅ駄目なのか……」

僕「はい。もぅ年貢の納め時です。残念ですが死んでください(無慈悲)」

シュウ「そこまで言うか!?」

僕「はい。あいつはクソカードです!今年の桜はぜってぇ見せねぇ!!冬越させねぇ。凍死してしまえ!!」

シュウ「…ふっwww」

モミジ「ワードチョイスw何故悪口は饒舌なんですの?」


そういうもんです。人間って……

(※お前だけやろ)


アケビ「死んだ目で言ってる……」


あ。そうそう。特に轟轟轟!アポロ!

こいつらは帰ってきたら嬉しいけどなぁ(無理)


ハルカ「ご、轟轟轟!?ウ"ッ!昔、陸斗にやられたトラウマが……」

ポポン「リーダー!?」

ヤマブキ&フキノ「「!?」」


ヒナツ「うぅ……」

アオバ「ヒナツも知ってるんだ。轟轟轟?とかアポロ?っての」

ヒナツ「うん。………滅茶苦茶な化け物だよ」

キリサメ「!?(目が笑ってない。本当に化け物染みた強さを持つカードなんてものがあるのか)」


ホノカ「それで……質問、経験者!」

ユキナ「リクト君はどう思う?その、……?」

リクト「絶対無理!!w」


ルナ「言いきった!?」

リクト「いやね!?俺もB-我で轟轟轟使いたいから気持ちは解るけど、アポロはデッキ使ってるから気持ちは凄い判るのよ!だけどね、制限解除は話が違うw絶対無理!!w」


そ、そんな事言わないでよ……

(※本当に帰ってきたらやべぇ)


シュウ「ん?アポロヌス・ドラゲリオン殿堂してるのか!?」


はい。超神羅星くんは2024の3月に。ぅぅぅぅ!!!!!

(※客観視すりゃ死んで当然。残当ではある。が、返せ)


リクト「判る。本当に返して・・・」

シュウ「2024年か。いつの間に……」


ちょうどデュエプレ(アプリ)の方で燃える革命ドギラゴンや轟く侵略レッドゾーンが来てくれた辺りっす。


おおおおおおおおお!!!!(※思いだし怒り)


モミジ「待ってくださいまし!もぅ我慢出来ませんわ!貴方、先程から何なんですの?wぷっ、地獄に堕ちてほしいカードってw」

アケビ「敢えて聞きますが、カードに死んでほしいもくそもあるんですか?w(わ。ありそう……)」


はい。ありますよ?(真顔)


地獄に堕ちてほしいカード?

え?その通り、読んで字の如くですよ。


本当に嫌いなカードなので、地獄で燃えてしまえばいい。

(※本当に本心♨️)


特にゼーロン!コイツはアドバンスでしか使えないからセーフみてぇな面しやがって!

環境外かデュエマを破壊して回ってるかの二極化カードだからいい加減死ねッ!!


お前はデュエル・マスターズにいらない!産業廃棄物だ!!

ゴミの分際で、貴様は殿堂ゼロですら禁止だッ!!!

(※ゼーロン好きの方、戦争しましょう。俺は謝らん)


一同『『えぇ……』』


……これ以上続けるともっと暴言が飛びそうだからやめておこう。


ブブ「懸命な判断だな。………」

パーズズ「ん、どうした?」

ブブ「……それにしても、たかが紙きれにそのようにエキサイト出来るだけの価値があるとは。カードゲーム、デュエルマスターズか。面白いものだな」


そだよ?多分だけどね、デュエマはカードゲームの中で一番面白いで。(※個人の意見です)


超シンプルなのに駆け引きが熱い。運ゲーだのマリガン(※初手引き直し)が無いだの何だの言われる事もあるみたいだけど、いいかよく聞け?ソレがデュエマだから。ソレが面白いんだから!


ヒビキ「……お、おぉ(すっげ。尖ってるなぁw)」

リクト「よっ!ブラボー!よく言った!!!」

ライデン「!??(ま、満面の笑み!?)」


という事で、ワタクシThe・Create作者のシュウト!!は定期的にポケモンとデュエマを布教していきます。

(※流石に前書きと後書きのみで。やるとしてもね)


布教とはいえ、無理に押し付ける真似はしません。

興味ないものを無理くり押し付けて他人を不快にさせる事程愚かなものはありません。そんな奴は滅べ(直球)


ただ、触れてみるきっかけの一つになれたら嬉しいです。

皆様、是非ともよろしくお願いします。


ペニィ「……え。なんかいい話風に纏めてるけど、今回、前書きと後書きで凄い喋ってるけど。……あんた、大丈夫なの?」

僕「( ;;´・ω・`;)」

一同『『おい!』』

読者様『『(ふざけんなよお前)』』


多分やばい。本当に怒られると思う・・・


アルセーヌ「えっ?」

ハンゾウ「ちょ、凄いっすよ冷や汗!そもそもっすけど、そんなに焦るなら真面目にすれば良いのに……」

僕「何を言うか!」


やめてくれよ。俺から不真面目取ったらーー


一同『『取ったら…?』』

読者様『『どうなる?』』


アイデンティティの崩kあ。いや、ポケモンとデュエマは残るな。後、カービィさんも残ってくれるか。


読者様『『(引………)』』

一同『『おい!!』』


ということで、今回はー?


本編:『全力ビーチフラッグ』

前書き:『ポケモンプレゼンツ振り返り』

後書き:『デュエマ殿堂発表が楽しみ過ぎる件』


の三本でお送りしました。また来週も見てくださいねっ、じゃーんけーん


クロノス「………w(君達、今だっ!)」

リクト&シュウ&フユ「「「○ザエさんかっ!!」」」

ハルカ&ヒナツ「「アウトー!!」」

ユーカ「はぁ。……ふっw」


本当にすみませんでした。

大変申し訳ございませんでした。



Q.オチに謝ればセーフみたいに思ってないか?

A.---To be continued ---

Q.逃げるな卑怯者ォ!逃げるなァァァァ!!!

A.すまんかった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ