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蒼零戦姫  作者: ジョンソン(P)
第一章
6/10

格の違い

(クレナイ) (ユエ)

10月30日生まれ

年齢 13歳

身長・スリーサイズ 158cm B78 W53 H79

髪色・髪型 赤 ストレートロング

目の色 赤

趣味 モデルガン制作 戦争映画鑑賞

好きな食べ物 オニオンリング

嫌いな食べ物 貝




片桐(カタギリ) 慧音(ケイネ)

6月2日生まれ

年齢 13歳

身長・スリーサイズ 181cm B96 W63 H98

髪色・髪型 薄緑 ローサイドポニーテール

目の色 緑

趣味 家庭菜園 乗馬

好きな食べ物 寒ブリ

嫌いな食べ物 キムチ

月「いきなり来て偉そうなこと言ってくれんね。…霧雨先輩」


蒼雅「うるさいわね。雑魚に用はないわ」


月「はぁ~ん?強がってんじゃないっての。2対1だし・・・それに、刀を持った大人ですら歯が立たなかったんよ?内心ブルってんじゃない?」


蒼雅「聞こえなかったかしら。雑魚に用はない」

蒼雅の視線は月に向くことはなく、慧音を捉えたまま。


慧音「・・・・・」


月「あっそ。ま、後悔しても知らないから・・・ね!!!」

月の拳銃が蒼雅を捉え、二発の弾丸が放たれる。その速さ0.2秒。


蒼雅「アホくさ」

蒼雅は体をゆったりと傾け、弾を二発とも避ける。


と、間髪入れずに、離れていたはずの月の目の前に移動した。


慧音「!?」


月「えっ――」


蒼雅「消えなさい」


刹那、蒼雅の拳が月の鳩尾をえぐる。


月「っ・・・ぁ!」


金切り音のような声を漏らしながら、後方数メートル吹き飛び


ガァァン!!


月の体は壁に強く叩きつけられた。


月「っひゅ!あッがぁ!!」


月はあまりの衝撃に血混じりの吐瀉物を吐き出した


慧音「ユエさん!!」

目の前で起きたことに困惑しながら、仲間の名前を叫ぶ慧音。


蒼雅「邪魔者は消えたわ。これでタイマンよ」


慧音「霧雨蒼雅ぁ!!!」


蒼雅「なに?」


慧音「ユエさんは私のように体が強くないんです!下手すれば彼女は!」


蒼雅「はぁ?戦ってんだから万が一のことなんて承知の上でしょう?」


慧音「なに!?」


蒼雅「やられる覚悟もないなら喧嘩を売りなさんな。別にあんた達に用はないんだから」


慧音「くっ・・・」


蒼雅「戦う気がないなら多賀城の行き先を教えなさい。別に悪いようにはしないわよ。相手の出方次第だけど」


慧音「舐めないで・・・私は会長を守る盾。たとえこの身朽ち果てようとも守る!」


蒼雅「いいけどさ、そこで伸びてるやつ助けなくていいの?早いとこ病院連れてったほうがいいんじゃないかしら?」


慧音「黙れ!・・・私は・・・!」


月「ケイ・・・ちゃん・・・」


倒れていた月が振り絞るように声を上げた。


慧音「・・・ユエさん!?」


月「あたしは・・・大丈夫だから・・・戦って!」


慧音「ですが・・・」


月「仕事・・・ちゃんとやらないと・・・」


慧音「ユエさん・・・」


蒼雅「おーい、二人の世界に入んないでよー」


慧音「霧雨蒼雅・・・貴方にどんな事情があろうと、親友を傷つけた貴方は許しません」


蒼雅「いや、立ち塞がらなかったらこんなことにならなかったでしょーが」


慧音「黙れ!どんな理由があろうとも許すつもりはない・・・本気でいきます」

慧音は静かに呼吸すると、周囲に風が舞い始める。


蒼雅「!・・・それは」


慧音「はぁぁぁ・・・・・・」

風が徐々に大きくなり、そして徐々に黒い瘴気が混ざる。


蒼雅「"黒旋風(こくせんぷう)"・・・貴方、荒鷹(あらたか)流の使い手ね」


慧音「ご存知でしたか・・・ならば私が纏う風がどういったものか分かるはずです!!!」

慧音は地面を蹴り、蒼雅に飛びかかる。

風を纏い、その勢いは烈風の如く。


慧音「はぁあ!!!」


ガァァォウン!!


蒼雅「ふっ・・・!」


蒼雅は腕で正面から拳を受け止める。


慧音「よく反応しましたね・・・だが織り込み済みよ!!!」

ブオォォォオ!!!


慧音「烈風扇!!!」


蒼雅「っ!」

慧音の風をまとった拳が蒼雅の身体を捉え、吹き飛ばす。


蒼雅「凄いパワーね!期待以上かも!」

蒼雅は後方へ吹き飛ばされるが、身体を翻し着地する。


慧音「力を打ち消した!?・・・一筋縄ではいかないか」


蒼雅「さて次はこっちの番!!」

蒼雅は身体を少し沈めると、その場から消えた。


慧音「な!?」


すると慧音の眼の前に現れ、制服の襟を掴む。


蒼雅「貴方の得意な分野で戦ってあげる。力比べしましょ」

掴んだ襟を返し、そのまま背負って前に投げ飛ばす。


ゴォォォオオオオ!!


慧音「くっ!!!」


慧音の身体は前方に吹き飛んでいく。壁に打ち付けられそうになるが

ゴォウ!!!


風が体勢を立て直し、激突を避ける。


慧音「体格差をもろともしないなんて・・・」


蒼雅「感心してる場合かしら」


再び詰め寄り、慧音の顔を掴み、身体を慧音の右側に位置させ、そのまま頭を地面に叩きつけようとする。


慧音「まずいっ!このぉ!!!」

ゴオォォォウ!!!!


倒れ込むより先に、咄嗟に風を起こし、蒼雅を吹き飛ばす。


慧音(一度距離をとって体勢を・・・)

ポン


慧音「なっ!」

不意に肩を叩かれる。


蒼雅「後ろにも目をつけるんだ・・・なんてね」


慧音「くっ!!!」

ブォォン!!


咄嗟に裏拳を振るが、空を切る。


蒼雅「クールに、ね!!」

ドゴォ!!


慧音「ぐがぁ!!」

下から強烈なアッパーが顎にヒットする。蒼雅は浮いた慧音の身体にすかさず、拳を連続で叩き込む。


ガガッゴゴゴ!!!グォ!!!


蒼雅「はぁぁ・・・せいっ」


そして、フィニッシュに回し蹴りを胴体に食らわせ、吹き飛ばす。



慧音「グァアアガっっ!!!」

風を起こす暇もなく、慧音は壁に打ち付けられた。


蒼雅「剛爪連拳(ごうそうれんけん)・・・霧雨流初伝の連撃技よ」


慧音「あぐぅぁ・・・」

蒼雅を睨みつけながら、声にならない唸りを上げる慧音。


蒼雅「黒旋風なんて面白い物が見れたけど、それじゃ通用しないわ」


慧音「まだ・・・まだ終わってな・・・」


壁を背に立ち上がろうとするが


慧音「っ!?あ、足が・・・」


蒼雅「今貴方の下半身はロクに動かないわ。ツボに打ち込んで脚部の伝達系統を麻痺させた」


慧音「あの連撃で的確に突いたというの!?」


蒼雅「ええ。・・・で、そうこうしてるうちに腕も動かなくなる、と」


慧音「!?」


バターン!


無理に立とうとしていた身体が支えを無くし、前のめりに倒れ込む。


蒼雅「勝負ありね。さ、多賀城の居場所を吐いて」


慧音「・・・」


蒼雅「身体をそんなにして守る価値があるのかしら?」


慧音「・・・」


蒼雅「こういう手は使いたくなかったけど・・・」

蒼雅は倒れている月に近づく。


月「・・・んぁ・・・な、に・・・」

月の意識は朦朧とし、手をぴくっと動かすだけ。


ガンっ!!


月「うぎぃ!!!」


慧音「!!??」


蒼雅はおもむろに月の脚部を踏みつけた。


蒼雅「起きなさい。あんたの相方が喋るまでこれからあんたを痛めつける」


月「な・・・にを・・・」

ガンっ!!!


月「んぎゃ!!!」


慧音「やめろぉぉぉ!!!!」


蒼雅「やめない」


ドゴォ!!


月「うごぇあ!!!」

蒼雅は腹部に蹴りを叩き込む。



慧音「分かった!!分かりました!!!話します!!!そこの教師にも言いました!!!あの三人以外は知らない場所に行ったと!!!場所は私も知りません!!!


蒼雅「連絡先は?」


慧音「知りません・・・」


蒼雅「ふーん」


蒼雅は再び脚をゆったりと上げる


慧音「本当なんです!生徒会でも彼女たちは特別なんです!!私達末端の役員じゃなにも・・・!」


蒼雅「・・・」


蒼雅は脚を下ろし、慧音に近づく。


蒼雅「片桐って言ったかしら。生徒会になんの義理があるのか知らないけれど、ついていく先輩は選んだほうが良いわよ」


慧音「は・・・?」


蒼雅「ま、どうでもいいわね。じゃ」

蒼雅は慧音の側頭部を目掛けて蹴りを入れる


慧音「あぐっ・・・」

そのまま慧音は意識を失った。


月「ケイ・・・ちゃ・・・」


蒼雅「あんたも寝てなさい」

蒼雅は月の鳩尾に拳を叩き込んだ。


月「うがぁ・・・」


蒼雅「ったく、ここまで暴れるつもりなかったのに・・・まぁいいわ」

蒼雅は倒れている閃梨に近づく。


蒼雅「ほら、いつまで寝てんの」

閃梨の頬をペチペチと叩く


閃梨「う・・・きり、さめ・・・?」


蒼雅「立てる?」


閃梨「そう、か・・・気を失って・・・」


蒼雅「この様子じゃ無理そうね・・・よっこいせっと」

蒼雅は閃梨の体を抱える。


閃梨「んあ・・・?」

朦朧とした意識で、状況が飲み込めない様子の閃梨。


蒼雅「誰か来る前に帰るわよ」


閃梨「っ!霧雨っ、ちょっ」


蒼雅「なにか言いたげみたいだけど我慢しなさい。抵抗する力もないでしょうけど」


閃梨「くっ・・・お姫様だっこ以外にもあるだろうが・・・」


蒼雅「うるさいわね。いいから行くわよ」


蒼雅たちはそのまま生徒会を後にした。



―――――――――――――――――



蒼雅「情けないわね。ガキにいいようにされて・・・」


閃梨「うるさい・・・くそ、油断した・・・」


19時。

既に殆どの生徒が帰った構内を御剣先生を抱えながら歩く。

恐らくもう白夜はいないでしょうけど、応急処置のために保健室に向かっていた。


蒼雅「言った通りじゃない。所詮はスポーツ剣術だって」


閃梨「お前な・・・こっちは命かけてやってんだぞ」


蒼雅「知らないわよ。結局殴り合いに負けてんだから」


閃梨「ちっ・・・鈍ったか・・・」


蒼雅「歳ね」


閃梨「まだ23だ・・・それよりお前」


蒼雅「なに?」


閃梨「息が乱れてない・・・あいつら二人相手に無傷だったのか?」


蒼雅「秒殺だったわよ」


閃梨「なっ・・・ていうかお前、その前に集団相手に一人で戦ってただろ!?」


蒼雅「・・・・・」


閃梨「霧雨・・・?」


蒼雅「悪いけど、もはやあの程度の人間じゃ束になっても相手にならないわ」


閃梨「・・・」


蒼雅「戦闘のプロだなんて言ってたけど、結局スポーツの延長で鍛えてただけの連中。本当の()り合いなんて知らないんでしょう」


閃梨「そんなもん普通に生活してたら経験しないぞ・・・」


蒼雅「そうね・・・」


閃梨「・・・」


蒼雅「・・・」


閃梨「なぁ・・・」


蒼雅「着いたわよ。じゃ、ベッドに寝かすから」


私は閃梨をベッドに置き、救急箱を漁る。


閃梨「・・・すまない」


蒼雅「あん?」


閃梨「勝手に首を突っ込んで、結局あいつらに負けて、手当までさせている。・・・大人として情けない限りだ」


蒼雅「・・・」


閃梨「これでも腕には自信があったし、跳ねっ返りを黙らせることくらい出来たんだがな・・・向こうが上手だった」


蒼雅「・・・情けないなんてことないわよ」


閃梨「え?」


蒼雅「私みたいな不良を見過ごせなかったんでしょ?それに生徒会がやってることを諌めようとしてくれた。立派な教師じゃない」


閃梨「霧雨・・・」


蒼雅「少なくともここにいる教師連中の中じゃ、ちゃんとやってる方よ」


閃梨「な、なんだ・・・急に」


蒼雅「・・・私こそ、その、悪かったわね」


閃梨「え?」


蒼雅「自分の事情に巻き込んで、怪我まで負わせてしまったわ」


閃梨「私が強引に付いていっただけだ。お前に責任はない」


蒼雅「・・・それもそうね」


閃梨「おいおい、そこは否定してくれ」


蒼雅「どっちなのよ・・・」


閃梨「・・・なぁ、聞きたいことがあるんだが」


蒼雅「・・・」


閃梨「答えづらかったら拒否してくれていい」


蒼雅「・・・応急処置は終わったわ。話の続きは帰りがてらに」


閃梨「あ、ああ。ありがとう・・・」




―――――――――――――――――


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