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勇者の落としもの  作者: 永久福
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プロローグ

ある程度まで一気に公開予定です。

よろしくお願いいたします。

 

「やっと死ねる……」


 少女の頬から、一筋の涙が流れた。


 彼女の目の前には、巨木の枝とそこからぶら下がるロープがある。


 その先は丸く結ばれており、ちょうど少女の頭が入るような大きさだった。


 少女は、大きく深呼吸する。


 今まで自分なりに頑張って来たと思う。


 もう疲れてしまった。


 ゆらゆらと誘うように揺れるロープを少女は、そっと掴む。


 これでもう、何もかもから解放されるんだ。


 ――そして、少女はその運命の輪をくぐった。


 その顔には、安堵の微笑みが浮かんでいた。


ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

読んでくださった皆様に、幸せが訪れますように。

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