あぁ、愛しの宇佐美さん
友音サイド。宇佐美さん登場。
ここ2日間、宇佐美さんの機嫌がすこぶる悪い気がする。
いや確かにね普段からあまり笑わないけど、今は笑わないどころかムスッとした顔をしてる。それも可愛いけど…
私はやっぱり笑った顔が見たいなって思う。
「宇佐美さん、これ新発売のクッキーなんだけど食べる?」
私がそう言うと、彼女はいらないとだけ言ってそっぽを向いてしまう。
もっと仲良くなりたいのにいいいい。
仕方がないので気分転換に飲み物を買いに行くとしよう。階段前の自販機は種類はあまりないけど、どれも無難に美味しいものを揃えてあり、意外と売り切れていることが多い。
私が水を買っていると、階段から人が下りてきた。なんとその下りてきた人は我が部活の先輩である高梨先輩と笹森先輩だ。挨拶しなきゃなぁ…面倒くさい。二人はとても仲良さげにあるいている。
この二人、付き合ってたんだ。
って!!!もし本当にそうだったら宇佐美さんどうするの!?!?!?
私は慌てて二人の方へ駆け寄る。
「高梨先輩!笹森先輩!こんにちは!」
私に気づいた二人が微笑んで挨拶を返してくれた。
「こんにちは。手に持ってるのコーヒー?コーヒー飲めるなんて雪村さんは大人だなぁ…」
高梨先輩が話を振ってくれる。この人のこういう所はすごくいい人なのに…宇佐美さんを惚れさせた挙句笹森先輩と付きあうなんて!!!
「これしか売ってなかったんですよ…先輩たちは…ごめんなさい、邪魔しちゃいました?」
私が聞くと、高梨先輩は心底わからなそう首を傾げて笹森先輩は慌てて首を横に振っていた。
これはどういうことだ。
「先輩たち、すごく仲良さそうに見えましたけど付き合ってるんじゃないんですか?」
「ま、まさか!俺が笹森さんと付き合うなんて!」
あっ笹森先輩泣きそうな顔。
ここはどうしたもんか、もういっそ悪役になるか。
「そうですよねー。高梨先輩みたいな普通の人、笹森先輩みたいなかわいい人と付き合えるはずないですもんねー。」
その私の言葉に高梨先輩は苦笑い。笹森先輩は首をさっきよりもブンブン横に振っている。
「むしろ…私なんかが…」
私の長年の勘がこれ以上ここにいてはいけないと告げた。こういう流れは多分目の前でいちゃつかれるパターンだ。
「あっ私、次の授業の準備しなきゃいけないので」
それだけ言って私はその場から逃げた。
教室に戻ると、宇佐美さんと目があった。
はて?と思いながらも自分の席に戻り次の授業の準備を始める。このまま行くとせっかく買ったコーヒーもこの昼休みに結局飲めそうにない。
次は移動教室なので宇佐美さんを誘って移動しようと立ち上がると、後ろから可愛い声がかかった。
「ねぇ、生物室まで一緒に行かない?」
後ろを振り向けば、顔は斜め下に向いているものの、体の向きは私の方を向いている。
これは私に声をかけたと思っていいのだろうか!
「よろこんで!!!」
私は笑顔で返事をした。
タイトルは気にしないでください。
作者が宇佐美さんのこと好きすぎるだけです。
私の頭の中の宇佐美さんをきちんと表現しきれてないと思いますが、私の頭の中では宇佐美さん最高!!!宇佐美さん可愛い!!!ひゃっはー!!!しております。宇佐美さんの可愛いところをもっとちゃんと表現出来たらなと思います。