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旧支配者の復活 下

遅くなってスミマセンでした。

今度からは自分で決めたことを守るようにします。


今回は少し短いです。

やつは俺の存在に気づいていた。大きな目で俺の姿をはっきりと見据えていた。

大きさはおよそ千五百メートル以上あるだろう、タコやイカのような頭部にコウモリのような翼、手には鋭い爪があり身体は鱗によって覆われている。やつはかつてこの大陸を支配しようとしていたもの。古代人の国では神話にしか出てこない邪神、この大陸ではこう呼ばれている邪神クトゥルフと。


奴が出現したことにより大きく大地が揺れていた。


迷惑な奴だな。

俺はそんなことを思った。


そんな邪神クトゥルフを俺は今から倒そうとしている。理由はいくつかある。

まず一つは、奴を復活させてしまったのは俺が関わっている可能性があるということ。

二つ目は、奴はこの大陸を支配しようとしていることだ。この大陸は昔から俺の一族が守ってきた大陸だ。理由は、龍神王とか呼ばれている龍神から頂いた大陸だからだそうだ。

三つ目は、クトゥルフはこの大陸の生物を殺すだろう。俺の知り合いも家族も危険な目に会うのだ。

以上の理由からクトゥルフを倒さなくてはならない。封印でない理由は、また同じ事を繰り返さないためである。


俺は今龍神化した状態だ、目は蛇のように鋭く、手足はがっしりとしており、鱗におおわられて鋭い爪が出ている、背中には大きな翼が生えており、どういう仕組みか尻尾も生えている。


クトゥルフが動き出した。ここから奴までの距離はおよそ数百キロメートルあるだろう。

俺は奴の元に翼で移動した。その時間は一秒にも満たなかった。俺の移動速度は光より速い。

俺は空間を歪め足場を造って立っている。


俺は視線をクトゥルフに戻した。

奴は目の前に俺が現れたことに驚いているみたいだったが、クトゥルフは大きな音を発した。


凄い不快な音が海に響き渡る。だがそれは雄叫びにも聴こえた。


おそらくは眷属を呼び出したのだろう。

 海のから凄い数の、おそらくは一億くらいの気配が生まれた。その気配は少しの例外なく大陸を目指し散らばっていった。


一応知性はあるみたいだな。

俺はそんなことを考えながら奴を視た。

俺の目は過去、未来、現在の全てを見通す事ができる。俺は奴の過去を視た。

そこに有ったのは支配欲のみ。かつての知性と感情は人間より遥かに上だったが、今残っているのは支配欲のみだ。


「お前も可哀想な奴だな」


俺はクトゥルフにそう言った。

これは上部だけの同情。

俺が視た奴の過去は、俺の爺さんによって記憶と感情の一部を喰われたあげくに、封印されたというものだった。


「だから一瞬で終わらす」


俺はクトゥルフにそれだけ言うと消滅を使った。

クトゥルフの姿が消えていく。最初からなにもなかったかのように巨大な邪神は静かに消えていった。

次回投稿は来週の土曜日の予定です。もしかしたら、予定より早く投稿するかもしれません。

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