意外な一面
結局泉川は欠席という形になった。
「あーきーらー」
敦也の目が俺を睨んでる。
「んだよ」
「泉川結局来なかったじゃん!
階段で会ったって言ってたじゃん!」
会いたい~!!
とか言って、腕をブンブン振り回す敦也。
傍から見たら、かなり恥ずかしいぞ。
「あっははははは!!!」
「ことっちウケる~」
「そりゃあ、ないでしょ!!」
女子の笑い声が聞こえた。
振り返ると、その中心に藍川がいた。
「藍川笑ってる」
確かに。
藍川は男嫌いなのか?
敦也の呟きに共感した。
男の前では、毒ばっか吐いてる。
女子の前では、自然体って感じ?
普通に笑ってる。
笑った藍川は、いつものような凛とした感じではなかった。
可愛いかも。
「そーいえば、芽衣休み?」
泉川の話題だ。
「うん。
芽衣、学校に来てはいるけど」
「マジ?!
サボり?」
「ん、そう。
サボり用の場所探してると思う」
「あははは!!
芽衣超ウケる~!」
意外だ。
泉川はてっきり真面目だと思っていたが、サボるんだ。
「高校行ったら、真面目卒業するって言ってた」
「中学は真面目?」
「うん。
フツーに」
ま、中学は内申とかあるし。
「あ!!
私そろそろ帰るわ!!」
「え~??」
「オッケー!
じゃ、明日ねん♪」
「ばいばーい!」
手を振る女子共に、藍川は笑顔で応える。
「ことっち可愛い!!」
「でも、ことっちと同中の奴ら、ことっちのこと嫌いだって!」
「え~??
何で何で?」
「何か~、ことっちは中学の頃、男子にも普通に接してたって」
「意外!」
「それで・・・・」
会話の内容は、今の藍川に不似合いな内容だった。




