【第三巻先行配信記念】孤児院のハロウィンパーティーに行こうとして私の姿に感極まったお義兄様が暴走してキスマークをいっぱいつけてくれました
少し遅くなりましたがハロウィンパーティーです。
「ハロウィンパーティーがしたい? なんだ、ハロウィンって?」
お義兄様が私に聞いてきた。
「ハロウィンって言うのは、確か、大昔に現世と来世を分ける境界が弱まる時で、死者の魂が家族のもとへ戻ってくる日だって信じられていたんだよね。でも、その時に死者の魂と一緒に悪霊もやってくるから、その悪霊に人間だって気付かれないように仮装してたって言われていたんだけど」
そうなんだ。そんないわれは知らなかった。
私は単に子供達が楽しめれば良いかなと思っただけなんだけど。
「すなわち仮装パーティーって事か」
お義兄様があっさりと言ってくれた。
「でも、兄上とか仮装しなくても悪霊は寄って来ないから大丈夫だよ」
さすがシス、怖いもの知らずだ。
「何でだ?」
「そんなの恐ろしいからに決まっているだろ。俺が悪霊でも兄上にだけは絶対に近寄らないよ」
「そうだな。それだけ減らず口を聞けたら問題ないだろう。じゃあ、今から訓練するか」
お義兄様の目が笑っていないんだけど……
「えっ、兄上、嘘だよね。俺はちょっと仕事が」
「まあ、そう言わずに付き合え」
「えっ、いや、ちょっと、姉上、助けてよ」
捕まって逃げようとしたシスに
「頑張って!」
私は手を振ったのだ。
シスも帝国の皇子だ。
剣術ももっと頑張って習得しないといけないのだ。さぼってばかりではいけないのだ。
「酷いよ、姉上、俺を見捨てるなんて!」
数時間後にお義兄様に稽古をつけさせられて、ボロボロになって帰ってきたシスが文句を言ってきた。
「何言ってるのよ! あなたも帝国の皇子なんだから、剣術から、逃れることは出来ないのよ。本来はもっと頑張らないと」
「脳筋の兄上達と一緒にしないでよ」
「なんか言ったか?」
お義兄様が、また、シスを睨んだ。
「僕のことよりも、何に化けるかさっさと考えないと、時間がないよ」
「化けるって言ってもな、恐竜の面でもつけるか?」
「それはそのままじゃない! 少しは工夫してよ」
弟の台詞に周りのトマスさんらはヒヤヒヤしているが、
「兄上はドラキュラで良いんじゃない?」
シスが言った。
「吸血鬼か、なんか、変態伯爵みたいじゃないか」
ぶつぶつお義兄様が文句を言うが、
「いや、レオンハルト様、そのままじゃ、痛い!」
ゴーチェまで余計な事を言いそうになってトマスさんに叩かれていた。
「お義兄様がドラキュラなら、私は魔女かな」
「それ、そのままじゃないの? 姉上はピグモンとかゴブリンとかが、良いんじゃないかな?」
「何それ、化け物じゃない」
「仮装だから仕方がないでしょ」
シスが仕返しとばかりに言ってくれるんだけど、私はさすがに化け物は嫌だ。
アリスとかと相談して、結局、私は金髪のカツラを被って、黒い目だけ隠す仮面をつけた魔女に扮したのだ。
ついでに胸パッドもつけて胸をおおきくみせようとしたら、エリの胸の大きさは今のままで良いんだ、とか、訳の判らない理由をお義兄様が言って取り上げられたんだけど……
別に仮装だから良いじゃない!
そう言っても許してもらえなかった。
なんか少しむかつく。
まあ、胸の大きさが今のままで良いとお義兄様が言うなら良いけど、私としてはもう少し大きくしたかった。
自分の部屋でアリスに仮装した衣装を着付けてもらってお化粧してもらった。
本当の乙女ゲームの金髪のヒロインみたいな感じだった。
とても可愛いのだ。まあ、私が少し童顔なのがあったんだけど。
でも、その私を見てお義兄様が驚いて目を見開いてくれたのだ。
「エリ! なんかとても可愛い!」
とか言って、見に来たお義兄様にいきなり抱き締められたんだけど。
そのまま、お義兄様の部屋に抱き上げられて連れて行かれた……
「ちょっとお義兄様? 今からパーティーに行くんだから」
私が抗議すると
「このまま、拐っていきたい」
何かお義兄様の目が私を見てとても潤んでいた。
「何言ってるのよ、お義兄様ったら冗談言ってないでウグ……」
そのまま、唇を奪われて、舌を絡めさせられる。
えっ、お義兄様ったら……
息できない。
そしても私はそのまま、散々唇をむさぼられたのだ。
ちょっとお義兄様!
抵抗しようとした私はお義兄様の腕に抱きしめられて、お義兄様は
「エリ、とても可愛い。そんな可愛いお前を誰にも見せたくない。エリは俺のものだ」
お義兄様はそう言いながら私の顔といい、項といいキスしてくれたのだ。
そして、首筋にキスされて吸われるんだけど。
ちょっとドラキュラだからってすわないで、
えっ、
ええええ!
お義兄様ったら、すった跡がつく!
と思ったときは遅かった。
アリスとシスと騎士達がなんとか扉を開けて入ってきてくれたときには私はもう息も絶え絶えだったのだ。
そして、首筋には所々にドラキュラに噛まれた後、じゃなくてお義兄様のキスマークがついていたのだった。
ここまで読んでいただいてありがとうございます
お義兄様の暴走にキスマークをつけられたエリでした。
さて、この話の第三巻絶賛発売中です。
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/
連休のお供にぜひとも読んで下さい。
面白いこと請け合います。
2万字の新規書き下ろしは最終学年のお義兄様とエリーゼです。
また二人して色々やってくれます。
毎日2回更新の『男爵令嬢に転生したけど』も絶賛更新中です。
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