チエナの巨大要塞に転移空間から強制離脱して激突してしまいました
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私はアナベルに銀の腕輪をつけられた途端に、おどろおどろしい魔力に囲まれてしまった。
体も少し浮き上がらされたのだ。
そして、バリンとお義兄様の鉄壁の守護障壁が破られる音がした。
お義兄様の強大な守護障壁を破るなんて凄いことだ。
そして、そのまま異空間に引き込まれた。
私は強制的に転移させられたのを知った。
転移なんてしたこと無かったから、初体験だ。
最初に、前世の下りエレベーターに乗ったような、落ちる気分になった。
その時に向こうにお義兄様が一瞬見えたのだ。
「お義兄様!」
私は叫んだ。
でも、その瞬間だ。凄まじい勢いで、私は吹っ飛んでいた。
お義兄様がなにか叫んだようだたが、全く聞き取れなかった。
周りが凄まじい勢いで、後ろに飛んでいくのだ。
ものすごい速さで……
ロベールとアナベルは何故こんな事をしたんだろう?
私の誘拐に関与したら下手したら一族郎党処刑へまっしぐらなのに!
チエナに、恩賞何かの餌をぶら下げられたんだろうか?
でも、お義兄様を怒らせるとどうなるかは王太子の結果を見て判っているはずだ。
そう言うリスクを犯すとは考えられなかった。
二人の目の色が少し変だったし、チエナ側の魅了にかかっていたのかもしれない。
私が誘拐されたと知って怒り狂っているお義兄様に、二人が問答無用で燃やされていなければいいけれど……
転移ってアニメの宇宙戦艦のワープみたいな感じかなって思っていたが、SFのスタージャンプみたいな感じだった。
星じゃなくて建物や道路が後ろに吹っ飛んでいく感じだ。
それも凄まじいスピードで。
道を馬じゃなくて戦闘機で低空飛行する感じと言えば良いんだろうか?
「凄い!」
私は取り敢えず、転移させられたあとのことよりも、今この時を堪能していた。
街道は人通りと馬車の通行が多かった。
行軍している帝国軍の行列が長々と続いていた。
そして、その騎士たちの顔も少し見えたけれど、私が騎士の女神役をした者も多かった。
なんか、見ていて、凄まじい大軍で整然と1列で行進していたのだ。
これだけいれば負けないだろう!
私は確信した。
「皆、頑張って!」
私は思わず声をかけていた。
そうしたら一斉に騎士たちがこちらを見たような気がしたんだけど……
凄まじいスピードなので良くは確認できなかったけれど……
うーん、転移中も地上の皆に声かけることは出来るんだろうか?
私は転移は出来ないから良く判らないんだけど……今度転移できる人間に聞いてみようと思った。
私は強引に転移させられたんだけど、地上を見ていて楽しくなってきた。
街道はいろんな者が行き来していた。
帝国の伝令は凄まじいスピードでかけていくし、隊商の荷馬車はゆっくりと走っていた。
駅馬車は馬が6頭とか8頭繋がれて、すごいスピードで走っていた。
まあ、当然、転移させられている私が一番早いんだけど。
最初は凄まじいスピードで何も見えなかったけれど、慣れるにつれて街道を行く人々の表情まではっきりと見えるようになって来た。
そんな時だ。
ガクン。
急にスピードが遅くなってきた。
それでも凄まじいスピードなんだけど、最初の超高速に慣れた私からしてみれば、ゆっくりとしたスピードだ。
そんな中、チエナとの国境の街を通過したのだ。
国境の町は結構大きかった。
そして、その郊外には既に多くの騎士が既に到達していて、多くのテントや掘っ建て小屋が作られていた。
「おおおい! 皆!」
私は大声で叫んでみた。
慌てて皆こちらを見るのが判った。
でも一瞬だ。わたしから見えても向こうからは見えなかったのかもしれない。
更にスピードが遅くなってきた。
私の眼の前に巨大なチエナの要塞が見えてきた。
巨大要塞の横には万里の長城のような壁が国境に沿って作られていた。
チエナは帝国の脅威に対抗するために、国境に巨大要塞を作っている事は、最近お義兄様の仕事を手伝っている関係で良く知っていた。
「この要塞は落とすのが骨だな」
とトマスさんが言っていたのを思い出した。
声をかけられるくらいだったら、ひょっとして降りることも出来るかもしれない。
私は思ってしまったのだ。
本当に浅はかな考えだったと思う。
低空を超高速で飛んでいた感じだったので、映画の戦闘シーンの中にいるように感じたのだ。
私は巨大要塞を攻撃することにした。
私自身を武器にして。
本当に馬鹿だった。普通自分を人間ミサイルにして攻撃するバカがどこに居るんだろう?
「喰らえ!」
私は自ら思いっきり高度を下げてみたのだ。
「「「ギャー」」」
どこかで盛大な悲鳴が聞こえたが、それどころではなかった。
私は頭から転移空間を強引に終わらせると、巨大要塞に突っ込んだのだ。
ピカッ
ドカーーーーーン
その瞬間、大爆発が起こって私は気を失ったのだ。
エリーゼの運命やいかに?
続きは明日です。
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