お義兄様視点 エリを誘拐しようとしたやつを消滅させて、やり過ぎてエリの侍女に怒られました
俺は頬を少し押さえた。
エリの奴、少しくらい手加減したら良いのに、思いっきり引っ叩いてくれたのだ。
「ぷっ」
俺を見てトマス等が吹き出してくれた。
「何がおかしい」
俺がムッとして言うと、
「いや、お前が見事なもみじマークをつけられるとはな」
「東方10カ国にいた時は信じられなかったですね」
ジェミリーまで言ってくれるのだが。
今回のは事故じゃないか。
そもそも元はと言えば俺を引っ叩いたエリが悪いのだ。
そのまま倒れたら、エリが心配してくれるのならばと頬を差し出した俺も悪かったが……
俺はちょっとエリに集中しすぎていた。
俺の倒れたその先にエリの友人の胸があったのだ。
たしかにその胸は大きかった。倒れた俺の顔のクッションにはなった。
俺は慌てて起き上がったが、そこには怒髪天のエリがいたのだ。
エリは昔から胸のことを気にしすぎなのだ。
今度は本気の張り手が来て俺は本当に吹っ飛ばされたのだ。
何も、本気で殴ることないのに……
仕方がないから、ここはまた、食べ物で釣るか。
俺はそれからエリの所に宮殿のシェフのアドヴァイスを元に食べ物持参で機嫌取りに出向いたのだ。
でも、なかなかエリは機嫌を直してくれなかった。
その日もあと少しでうまくいけると思った時に、マルクスから連絡が入って邪魔されたのだ。
俺はむかつきつつも慌てて宮殿の通信室に向かった。
そのマルクスは俺の顔を見た途端に吹き出した。
「兄上、そのほっぺたはどうしたの?」
「お前には関係ない」
俺はにべもなく言った。
「また、なんか変なことやらかしてエリに引っ叩かれたんだ。何をしでかしたの?」
面白がってマルクスが聞いてくるが、
「おまえ、貴重な魔導通信を使って、そんな事を聞きたいがために連絡してきたのか?」
俺がムッとして言うと、
「釣れないな、兄上は。反乱の大半は制圧したよ。その報告だよ」
「それは当然だろう」
俺が頷くと
「元マブリーの第一王女がこの地を継ぐって噂を流しまくったからね。大半の者はそれで戦意喪失、投降してきたんだから、後はよろしく頼むよ。兄上」
「判った。後は父上に話しておく。それよりもチエナへの逆侵攻の準備はどうだ」
「本当にやるの? 兄上」
「売られた喧嘩は買うしかなかろう」
俺が頷いた時だ。
ドカーン
宮殿の中で爆発音がした。
エリの部屋だ。
「すまん、急用が出きた」
「えっ、ちょっと兄上」
俺はマルクスを無視して走り出したのだ。
何があったというのだ?
エリの部屋には守護障壁を張り巡らしていたのだが、それに引っかかるとは、余程のことだ。
俺は庭を突っ切り、壁を乗り越えて、一気にエリの部屋に突っ込んだのだ。
「エリ!」
爆発音とともに壁を蹴破って俺が部屋に入った時だ。
エリは変な男に抱きつかれていたのだ。
何をしていやがる! 俺のエリに触れるな!
俺の怒りのオーラが上がる。
「貴様、すぐに俺のエリから離れろ!」
凄まじい怒りのオーラを俺は放出していた。
「お義兄様、落ち着いて」
エリが言ってくれるが、俺は許せなかった。
「貴様。これ以上近づくとこの女が死ぬぞ」
男が刃物をエリの首筋にあてやがったのだ。
エリの白い首筋から一筋の血が流れてきた。
もう許さん!
俺が完全にプッツン切れた瞬間だった。
「死ね」
俺は一瞬でエリに強引に障壁を展開。男と引き離すと同時に爆裂魔術を放っていたのだ。
ズカーン!
それは男を直撃、向こうの壁諸共に消滅させていたのだ。
「エリ! 大丈夫か」
俺はエリを抱きしめていたのだ。
「お義兄様!」
エリも俺に抱きついていた。
俺はこの手に力一杯エリを抱きしめていた。
「お義兄様、少し苦しい」
エリが言うので慌てて離れるとエリはむせていた。
「エリ、すまん」
俺はむせるエリの項を見ると、なんと、首筋から血が一筋流れているではないか。
俺は思わずその血を吸っていたのだ。
「えっ、お義兄様!?」
エリが驚いて声をあげていた。
「エリ、エリの血は甘い」
俺がそう言うと、エリは真っ赤になっていた。
俺はそのエリの唇を奪っていたのだ。
そのまま舌を絡める。
そのまま、エリを閉じ込めて抱きたい!
俺が思ったときだ。
「レオンハルト様!」
後ろから大声が響いた。
これはあまりよろしくないやつだ。
俺は無視してエリを自分の部屋に連れて行きたかったが、よく見ると回りには多くの者がいた。
流石にこれはまずいかもしれない。
俺はいやいや、後ろを見るとそこには怒髪天のアリスが立っていたのだった。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
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