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その37 蛇足

「おい、クソガキ!公園行くぞ!」

「やったぁ!グローブどこ?」

「知らん。母さん!ご存知?」

私は手話で玄関のカゴの中と伝える。七星はそれを見て、息子の健斗を連れて玄関に向かう。

家から歩いて3分の公園。私は木の下にレジャーシートを敷き、座る。七星と健斗は馬鹿なこと言いながらキャッチボールしてる。

「ニホニウムが日本で見つかったんなら!タングステンはどこで見つかったの?父さん!」

「知らん!丹波だ!」

「丹波ってどこ?」

「多分ギリシャ!」

・・・丹波は兵庫。新婚旅行で行ったのに。私はムッとしたけど、まあ、いいや。

暫く騒ぎながらキャッチボールをしてたけど、疲れた見たいで七星の膝で眠っちゃった。七星は苦笑しながら誰に似たんだかって笑ってる。私は手話で君以外居ないでしょと伝える。七星はそれを見て笑った。

「そうだ、久々に競走しないか?俺が勝ったら、今日のご飯はステーキな」

私は手話で私が勝ったらシチューねと伝える。立ち上がり、2人で並ぶ。よーいどん!私は走り出した。七星はやっぱり走らなかった。

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