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家族に“いらない”と言われた俺、実は国家機密級の能力者だった~捨てられたはずが政府に保護され人生逆転~  作者: あぁ


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第1話 「いらないと言われた日、人生が変わった」

「――お前はいらない」

その一言で、俺の居場所は消えた。

リビングの空気はやけに静かで、テレビの音だけがやけに遠く感じる。

父は腕を組んだまま、冷たい目で俺を見ていた。

「何の取り柄もない。成績も中途半端。運動もできない。正直言って、お前を養う意味がない」

淡々と、まるで事実を並べるように言う。

母は隣に座っていたが、何も言わない。ただ、視線を逸らしているだけだった。

「……そうかよ」

それしか言えなかった。

反論する気力もなかった。どうせ、何を言っても無駄だと分かっていたから。

昔からそうだった。

兄は優秀だった。妹は愛想がよかった。

俺だけが、何もなかった。

「今日中に出ていけ」

父の一言で、すべてが決まった。

荷物は少なかった。

必要最低限の服と、財布とスマホ。それだけで十分だった。

もともと、この家に俺の居場所なんてなかったんだ。

玄関のドアを開ける。

振り返ることはなかった。

振り返ったところで、何も変わらないから。

ドアを閉めた瞬間――

本当に、全部が終わった気がした。

夜の街はやけに静かだった。

街灯の明かりだけが頼りで、行く当てもなく歩き続ける。

スマホを見る。

通知はゼロ。

連絡先を開いても、誰にかければいいのか分からなかった。

「……はは」

思わず、笑いが漏れる。

こんなにも簡単に、人間って一人になるんだな。

ふと、足が止まった。

公園だった。

ベンチに腰を下ろす。

冷たい風が吹く。

体温がどんどん奪われていく気がした。

――このまま、どこかで倒れてもいいかもしれない。

そんなことを、ぼんやり考えていた。

そのときだった。

「君を迎えに来た」

背後から、声がした。

反射的に振り向く。

そこに立っていたのは、黒いスーツの男だった。

年齢は三十代くらいか。表情は薄く、感情が読み取れない。

「……誰だよ」

警戒しながら問いかける。

こんな時間に、こんな場所で話しかけてくる時点で普通じゃない。

男は一歩、距離を詰めた。

「政府直属特務機関」

短く、それだけを告げる。

「は?」

思わず間抜けな声が出た。

何を言っているのか分からない。

冗談にしては、表情が真剣すぎる。

「コードネームは不要だろう」

男は淡々と続ける。

「君の身柄を保護するために来た」

「……意味分かんねぇよ」

イライラがこみ上げる。

今日一日で、意味の分からないことが多すぎる。

家を追い出されたばかりだっていうのに。

「今さら何だよ。俺はもう――」

「だからだ」

言葉を遮られた。

男の声は低く、しかしはっきりと響いた。

「これ以上、君を放置するのは危険だ」

その一言で、空気が変わった。

「……危険?」

思わず聞き返す。

俺が? 危険?

そんなはずがない。

俺はただの、何もできない人間だ。

そう思っていた。

「君はまだ、自分の価値を理解していない」

男は、まっすぐ俺を見つめる。

その目には、確信があった。

「――君は、国家機密級の能力者だ」

時間が止まった気がした。

何を言われているのか、理解が追いつかない。

国家機密?

能力者?

そんなの、漫画やゲームの中の話だろ。

「……は?」

ようやく出た言葉は、それだけだった。

「既に国は君の存在を把握している。本来なら、もっと早く保護する予定だった」

男は一切迷いなく言う。

「だが、家庭環境の観察を優先していた」

「観察……?」

背筋が冷たくなる。

まるで、ずっと見られていたかのような言い方だった。

「結果として、今日という日になった」

男は一歩近づく。

「君はもう、“一般人”ではいられない」

その言葉は、妙に現実味があった。

「……ふざけんなよ」

思わず、吐き捨てるように言う。

「俺はただのクズだよ。家族にも見捨てられた、何もできない人間だ」

声が少し震えていた。

悔しさか、怒りか、それとも――。

「それが誤認だと言っている」

男は即答した。

「君の能力は、既に複数の異常現象として観測されている」

異常現象。

その言葉に、わずかな違和感が引っかかった。

思い返せば――

妙な偶然が重なることがあった。

テストで、なぜか答えが“分かってしまった”こと。

事故に遭いかけた瞬間、時間が“遅く感じた”こと。

あれは、ただの気のせいだと思っていた。

「……それが、俺だってのか?」

「そうだ」

男は迷いなく頷く。

「君は、自覚のないまま力を使っている」

心臓が、強く脈打った。

もし、それが本当だとしたら。

俺は――

「来い」

男が、手を差し出す。

「ここから先は、国が管理する」

その手は、冷静で、確実で、逃げ場を与えないものだった。

家にはもう戻れない。

行く場所もない。

そして、目の前には――

“選ばれた側”への道がある。

「……はは」

小さく、笑った。

人生って、ほんと分からない。

ついさっきまで、全部終わったと思ってたのに。

「……分かったよ」

俺は立ち上がる。

そして、その手を――

取った。

その瞬間。

俺の人生は、大きく動き出した。

※本作はAIを活用して制作しています

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