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エピローグ

「この度は、お嬢様の危機に気がつかず、坊ちゃんにこのような危険な任務うぃ任せたこと、誠に申し訳ございませんでした」


 ヴィルヘルムが代表として、膝をつき頭を下げた。

 これほどの失態だ。

 後ろにいる守衛たちもだらだらと汗を流していた。




「そうだな……」


 さて、どうしたものかと俺が考え込むと、


「誠に申し訳ございません」

「お許しください」



 守衛たちからの俺の認識は悪逆貴族である。

 一体、どんな罰が来るのかと、戦々恐々としているのだろうな。




「お前たちには褒美を取らせよう。助けがなえれば、妹を助けることができなかった」




「「「えっ……!」」」




 守衛が、村民が信じられないと呆けた。



「その、わたくし共に罰はないのですか?」


「罰せられたいのか」


「いえ、それは……」



「お前たちは、俺が出した命令を完全に実行した。そして、命令以上の成果を出したのだ。なら罰はないだろ」


「あ、ありがとうございます」



 罰がないという安堵と、褒められたという事実に、皆が感謝した。



「あのわがまま放題のクロードさまが」


「さすがに妹の危機だしな」


「それでもあの残虐非道、天上天下唯我独尊のクロードさまだぞ」


「なんてすばらしい度量なんだ」


「きっと、素晴らしい領主になるだろう」



 皆が、俺をほめてくる。

 そこには俺に対する悪意など一切なく、ここに、死亡フラグを折るために、皆からの好感度を得るという作戦がうまく行ったことを確信できた。



 こうして、シャルティは人間不信になった。



「何なのあいつら、これまでさんざん私たちのことをきらってきたっていうのに、切っ掛け一つでこれ、おかしいでしょ」



 こうして、シャルティの使用人たちへの好感度の高さと、使用人の俺たちへの好感度の高さが逆転したのだった。


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