girls side カレン①
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私は今日もラスベガスのポールダンスのショーに出ている。
ここは日本などの観光者向けのステージがあるシアターだ。
ケガをして奨学金を停められてた私は大学を休学して、学費と治療費を稼ぐために個々のショーに出演している。
ポールダンスはハイスクールに入った時に出会った。
私はみるみるのめり込み実力をつけていき、多くの賞を取るほどになった。
おかげで奨学金を得て名門私立大学に通うこともできた。
しかし、練習の負荷が蓄積されていたようで、靭帯が悲鳴を上げ始めて思うように成績が残せなくなってきた。当然、奨学金は止まってしまう。
ここは日本と違い治療費には多額の費用が掛かる。しかも、完全に治るかどうかの確証がないらしい。
私が入っている保険ではどうしても手が出なかった。
だから、大学を休学して学費と治療費を稼ぐことにした。
丁度、今の私のダンスでいいので、日本語が判るダンサーを欲していたシアターがあると知り合いから教えてもらってそこで働くことにした。
最悪は学費と日本に行って保険証を取得して治療できる分を稼げればいい。
両親や祖父母からは国籍の選択はギリギリまで待っていいから考え抜いてと言われていたが、多分きっとこういう事態も想定していてくれたのだろう。
だが、もう時間がない。期限の年齢に迫ってきている。
二重国籍の私にとっては死活問題だ。
お金だってまだそれほどまで溜まっていない。
せいぜい日本に行って治療が出来るかどうか位だ。学費が捻出できない。
そんな時に一人の男が現れた。
シアターのショーの終わりに私に声を掛けてきた。
いつものように私に絡んでくる日本人観光客だと思っていたが、彼は違った。
「いや、俺は日本で事業をしてるモンだが、日本で君のポールダンスを見せたくないか?」
正直、何を言っているのと思った。
今の私は観光客向けのシアターのステージが限界。しかも時限爆弾付き。
冷たくあしらっても熱心に語り掛けてくる。
「俺はポールダンスの店を日本で出したい!いや、必ず出す!!
君にその手伝いをして欲しい!金ならいくらでも出す!何か望みがあるなら出来る限り叶える!」
そんなこと言ってきた。ビジネスか何かをしているのだろう。
よく見てみると着ている服装は観光客向けのこのシアターの客層よりも上のしっかりとした仕立ての服に高級ブランドの香水をつけている。
この際、話だけでも聞いてみようと思った。
まさに日本の話に合った蜘蛛の糸に縋るとはまさにこのことだと思った。
「なら、一時間後にこの裏のバーで会いましょ。待ってて。これ以上話すと店の人に怪しまれるから。」
私は急いで服を着替えて向かった。
彼はジョーケン コウケンジと言い、今は夜の社交場の経営を行っているが日本で女性向けのポールダンスのビジネスを手掛けたいと言っていた。
この際、高い条件を吹っかけてみて反応を見てみようと思った。
もしダメだったらこの話はなしにすればいい。
だが、ジョーは私の言ったことを全て叶えるといった。
それも、ハッキリと淀みなく。
私も彼の船に乗ってみようと思った。
最悪、日本でダメになっても日本へのチケット代さえ確保できれば島根の祖父母の家から治療できるところを探せばいい。
私は急いで、準備と手続きをして日本に向かった。
なぜか、ジョーは私に自分の取っていたビジネスクラスのチケットを与え、自分は格安航空の立ち乗り席に乗り出すと言ってきた。
なんだか突拍子な人間だと思う。
だけど、ビジネスの雄にはそう言う人格の人間が多いことは歴史が証明していた。
そして彼は間違いなく、ビジネス的なカリスマとそれを支える優秀なスタッフで成功していくだろうと思った。
だから、私も飛行機の中でタブレットを開き、ジョーの絵空事を現実的にするプランを立てることにした。
日本についてから、彼の会社のオフィスに直行した。
首都に近い大都市圏に含まれる都市だ。その街のビジネス街の綺麗なビルのテナントとしてオフィスが入っているらしい。
中に入ると、嫋やかな女性が出迎えてくれた。アケミ オガタと言って、オフィスのチーフをしているらしい。しかも名刺を見るとMBAを持っている。
やはり私の見立てに間違いはなかった。
彼女を交えていくらかの遣り取りをするが、ビジネスマンとしても、女性としても格上の相手だと思う。
必死で頭を回転させてくらいついていく。
話がまとまって、関係者にプレゼンするために待っていると、ジョーの父親のジョーウン コウケンジがやってきた。彼は最大の出資者で、このあたりの名士かつ最大の宗教指導者らしい。
そして、もう一人がカズキ オオキという青年だ。ジョーの悪友の資産家で経営関係のアドバイザーらしい。
彼らに私のプロフィールとプランを提案する。
彼らは私とジョーを外して相談すると言ってから再び呼び戻された。
三人とも私を見る目が変わっていた。それはすべてを見透かされて且つそれでも私のプランに乗ってやるという目だ。
そして話がまとまったあと、思いがけない話が舞い込んできた。
ジョーの父親の常雲氏が理事を務めている大学が私の通っていた大学と関係があるので交換条件を飲めば単位認定付きの聴講生として迎えてくれると言ってくれた。
ジョーの父親だけあってさすがだと思う。ジョーの嗅覚はこの父親譲りだと。
あっという間に理事長に話を通してもらい、大学に再び通えることになった。
で、私の住むところなんは、何とジョーは和樹の家に住めというのだ。
当の本人もいきなりのことに当惑していたが、なんでもこのあたりで一番セレブな屋敷で同時に他に何人か女の子が下宿しているとのことだ。
しかも、私が通う大学の女の子がいるので何かと都合がいいだろうとのことだった。
歳が近い男の家に住むのは致し方がないが、他に女の子が住んでいてこの場にいた全員が彼の人格を信じているので間違いが起きることがないだろう。
たしかに肉食系ではないと思う。むしろ枯れていた草木の雰囲気が大きかった。
私はジョーに連れられて和樹の家に向かう。
着いてみれば辺りとは一線を画すグレードの家だ。玄関まで向かうまでにガレージが横目に見えたが置いてあった車も高級車が多い。相当な資産家だ。
一体どんな職業についているのだろうか。
家の中に入ると三人の女の子がやってきた。
一人は例の同じ大学に通う女の子の茉莉。
そして彼女の妹の楓。
三人目は調理師学校に通う、私と同じハーフでヨーロッパ系の雰囲気のあるいのりだ。
みんな和樹のことを信頼しきっているように見えた。
こうして私もこの家で生活させてもらうことになった。
まさか私も彼女たちと同じ目をして彼に惹かれるなんてこの時はまだ全然想像つかなかった。
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