第二話 みんなと楽しもう
お待たせしました!
通常通り更新できるようまた頑張ります!
何と!この回で100話目となります。
これも偏に皆様の応援のお陰です。
本当にありがとうございます!!
楓ちゃんの熱がようやく学園祭の前日の準備日のには下がってくれたようだった。
そのため楓ちゃんは今日から登校することにした。
「楓ちゃん、気を付けて。気分が悪かったり、異常を感じたらすぐに帰ってくるんだよ?」
「うん、無理はしない。気を付ける。」
「一応、焼き菓子とかの搬入にわたしも行くからその時に様子を見るからネ。」
「ああ、いのり君頼んだよ。」
「任せて。体調が悪かったら、強制回収してくるし。」
「うう。厳しい監視。」
「仕方がないわ、諦めなさい。それとも明日の本番に休むのかしら?」
「カレンの意地悪。絶対に健康でいる。」
「ふふ、そうむくれないで気を付けてね。ここまで頑張ってきたんだから最後まで見届けたいでしょ?」
「うん、お姉ちゃん達の伝説を超えて見せる。」
「あはは・・・。そうして欲しいな。もう忘れて欲しいよ。」
そう言ってしょげる茉莉ちゃん。
一体何があったんだろう。
楓ちゃんや立花さんに聞いても、時が来たら教えてあげるとしか教えてもらえなかった。
「ま、無理せずに楽しんでおいで。」
「うん! 行ってきます、和にーちゃん。」
そうしていのり君に送られて学校へ向かったのであった。
その日は何度かいのり君が搬入で出入りして楓ちゃんの様子を確認してくれて、都度連絡をくれた。
クラスのみんなも俺達と同じように考えていたらしく、椅子に座らせて必要なことを確認するように取り計らってくれていたらしい。その代わりに立花さんが目まぐるしく動き回っていると言っていた。
カレンは、美里はああいう子だけど、頭の回転は速いし、細かいところまで気が効いたり、こだわるタイプだからあれくらい忙しくさせてイタズラさせない方がちょうどいいわと言って笑っていた。
確かにな、常見もそんな感じだもんな。だから波長が合ったのだろうか。
そんなことを思いつつリビングでカレンと茉莉ちゃんとコーヒーを飲んでいる。
二人はサークルなどに入っていないので大学の学園祭の準備はないので今日は休みだ。
そして楓ちゃんを心配して予定は夕方からにしている。
「そう言えば、二人とも明日の学園祭はどうするんだい?」
「私は楓ちゃんのクラスを見てからは、百合子ちゃんの部活のお店に顔を出してみようかなと思う。
あと、華道部にも挨拶に行くかな?」
「そうね、私は留学生のお世話をしている関係で英会話サークルや国際交流サークルの子たちの知り合いがいるから、そっちの出し物や展示を見てみようと思っているわ。」
「そっか、ならよかった。」
「なに? 私達が暇人だとでも思っていたの?」
「う~。ひどいよ和にい。」
「そんなことはないよ。二人共の学校生活はよく知らないからね。だから気になったのさ。」
「そっか。和にいは私のお友達は百合子ちゃんしか知らないもんね。」
「私もそうね。」
「そうだね。でも大学生なんてそう言うものかもね。一人暮らししてないとなかなか友達を家に呼んでとかできないし、二人はそれぞれ忙しいからね。」
「だね、でもちゃんとお友達と遊んだりしているよ。」
「そうよ。心配しないで。それよりも和樹はどうするの?」
「俺? 俺は楓ちゃんの出し物を見たらプラプラ見学かな?」
「なら、私達と見て回ってもいいよね?」
「ああ、問題ないよ。」
「やった! カレンさん、どうする?」
「これはみんなが帰って来てから決めましょう、いのりや楓の都合もあるでしょうし。
和樹もそれでいい?」
「ああ、問題ないよ。」
「じゃあ、決まりだね。二人にも連絡しておくよ。」
「お願い。じゃ、私達もそろそろ時間ね。準備をしましょうか。」
こうしてコーヒータイムはお開きとなり、二人と入れ替わるように楓ちゃんといのり君が帰って来た。
「ただいま。」
「あれ? 早いね楓ちゃん。」
「うん、みんなに明日のために帰されたの。後は美里が居れば十分だったから。」
「わたしもちょうど搬入が終わったからね。ルイジに帰るついでに送ってきたんだ。」
「そっか、すまないねいのり君。」
「いいって。それよりも大木さん、明日の話って本当?」
「ああ、みんなと回ろうかなと思っているよ。」
「じゃあ、楽しみにしているよ。ちょうど面白そうな出し物があったから。」
「おう。明日教えてくれ。」
「うん、それじゃあ、ルイジに帰るね。」
いのり君はルイジに帰って行った。
「和にーちゃん。私もお店の空いた時間に一緒に回ってもいいかな?」
「? 友達と回らなくていいのかい?」
「その時間は別に取っておく。和にーちゃんたちと回る時間も欲しい。」
「ああ、もちろん。時間を合わせて一緒に回ろう。」
「うん!!」
「じゃあ、今日は早くベッドに入って休もう。せっかく下がった熱がまたぶり返して来たら嫌だからね。」
「そうする。じゃあ二階に行くね。」
楓ちゃんは二階に上がっていった。
そして夜になり、今日一緒に寝る茉莉ちゃんが部屋にやって来た。
いつも通り、羽織っていたガウンを脱いでネグリジェになってからベッドの中に入り、俺に足を絡めてくっついてくる。
みんな俺と寝る時は薄手の寝間着でやって来る。
最近は冷えるので暖かい服装にしたらと言うが俺と寝ると熱くなるからこれでいいと言われる。
今日の茉莉ちゃんのネグリジェはかなり短いタイプでお臍のあたりまでしかないほぼキャミソールだった。
カレンは落ち着いた雰囲気の物が多く、いのり君はフリルなどのついた可愛らしいもの、楓ちゃんはポップなものが多いが、茉莉ちゃんの選ぶものは予想に反して大胆なものが多かった。
目のやり場に困るような大胆なスリットが入っていたり透けているものがあったりと。
普段の茉莉ちゃんからは想像もつかないような目のやり場に困るような恰好だった。
最初は茉莉ちゃんも恥ずかしがっていたけれど、最近では俺のそんな様子を面白がってからかってくることも増えていた。
そんな茉莉ちゃんはしばらく俺にくっついて布団を温めてから、明日の予定を話してくれる。
「あのね、和にい。明日の予定なんだけど、朝一にみんなで楓ちゃんのクラスのお店に顔を出してからはそれぞれと一緒に回ってもらおうかなって思うんだ。」
「ああ、問題ないよ。で、一番は誰かな?」
「一番はいのりちゃん。楓ちゃんのクラスのお菓子の不足分の追加があったら取りに行かないといけないから、時間のある一番最初。」
「そうだね。」
「で、次は私。百合子ちゃんの部活の出し物はご飯屋さんだから大学に向かって行きながら、お昼も食べれればって思うの。」
「じゃあ、そうしよう。」
「私の次はカレンさん。カレンさんは大学の方だから繋がりを考えてそうしたの。」
「確かに効率がいいね。」
「最後が楓ちゃん、夕方過ぎには休憩がてら時間を取れそうだって言っていたから。」
「そっか。無理しないといいね。」
「まあ、楓ちゃんも最後に和にいと一緒に回れるんだから、無理はしないと思うよ?」
「だね。」
俺は明日の予定聞き、楽しみにして眠りに落ちたのであった。
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