049●ちゃんとした料理
ーそれで、お肉は美味しかったの?
ーいや、全然。マイロードの調理の足元にも及ばん。ただの生肉だからな。ちゃんとした料理が食べたい!
ーでもねえ。こんな決着って、ありなの?
ーそうそう。ルシファーが大王って、どうなのよ?
ーテラの観察記録に、上位者の決定について記述があったよね。
ー本能的に自分より強いかどうかを感じる、それによって順位が決まるってことよね。
ーつまり、ルシファーが、ザーリフを圧倒しちゃって、臣下においたってことなのよね。
ーマイロードが撃破した艦隊も、乗組員全員が気絶して、母星の軌道上に転送されてたのよね。
ーいや、あの規模で強制転送って、ありえんだろ?!’ジュピター’、こわいなあ。
ーで、これからルシファーの分身体が、トウケツキの教育を始めるのね。
ー長いよ〜!1万5000年間、刷り込まれた行動基準、道徳観を変えていくんだから。わたしたちにも、できることあるから、仕事させてよね。
ーだ・け・ど!これで、「ルシファー」やっと交代よ!わたしの番よね!クジ引きでちゃんと決めたもんね!ルールだからね!ルシファー、ちゃんと守ってね!あと、元の名前に戻って、「ダークエンジェル」の称号も「0番要塞」も、引き継がせてくれなくちゃあ!
ーソレイユ、あの時の約束条項、ちゃんと覚えているのか?勘違いしているぞ。
ーえっ?どういうこと?命を奪う作戦、実行されたじゃないの?!
ーだ・か・ら!誰も死んでおらんというのだ!
ーあれっ?えっ?あっ!ホントだ、誰も死んでない!と、いうことは・・・。
ーふっ、ふっ、ふ。わたしが、「ルシファー」のままということだな!
ーあれ〜!!!
アークエンジェルの全員が、ルシファーの言葉に声をあげた。
それは、彼女にまだ、重荷を背負わせ続けることへの、謝罪と感謝の表れである。




