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390 防御特訓2


「では次のグループ前へ。」



前に出たグループには、カルロスさん、ゴンゾーさん、ロイドさんが居た。さて、どの様な試合展開になるのかな。



「では、始め!」



さすがにトムさんみたいな人は居なかったか。まずはオーガメイジによる石つぶてによる攻撃だ。詠唱が無い分、発動が速いのだ。


カン!


なんとカルロスさんが剣で石つぶてを弾き飛ばした。物理だから出来ることだが、あの速度をはじき返せるってのは凄いな。前世は4番バッターだったに違いない(確信)

その間に左右に広がる様に移動する人と、それに合わせて2人が前に出ると同時に、今度はロイドさんによる魔法攻撃だ。狙いはオーガメイジだ。


ドーン!


見事オーガメイジへ命中したファイヤーボールが爆発し、オーガメイジは倒れたのだった。中々の威力だ。

ついでに脇に居た槍持ちハイオーガも巻き添えになり、左腕が吹っ飛んだのだった。上手い!

ちなみに倒されたゴーレムに付与されいた精霊は、自然界に戻るだけなので、倒されたとしても何の問題も無いとだけ言っておく。


片腕となった槍使いハイオーガに素早く近づく影が1人、ゴンゾーさんだ。



「覚悟!」



片手での槍の攻撃を避けて懐に入ったゴンゾーさんの1撃が入った! 見事倒すことが出来た。残り3体!

土で出来ていて強度が無いとは言ってもベースがハイオーガなだけ有って、2人程倒されてしまったが、カルロスさんとゴンゾーさんの活躍で、何とかゴーレムは全滅することが出来たのだった。

ロイドさん? 仲間が巻き添えになりそうだったので、最初の攻撃以降は役立たずでしたが何か? 個人的には集団戦のことも考えて、爆発系の魔法以外も覚えた方が良いと思います。



「そこまで!」



そこに教官からの終了の掛け声が入り、教官の指示が飛んだ。



「先ほどと同様に今の試合について話し合い、後でレポートを提出するように!」


「「「「「はい!」」」」」



こうして2試合目は訓練兵の勝利で終わったのだった。


次の第3試合は6人組のグループで、ルナさんとサリーさんとトールさんが居た。

こちらは、シールドの魔法とヒールを上手く使うことで、誰も欠けることなく完全勝利となった。

何と言っても、トールさんの単体攻撃は素晴らしかったとだけ言っておく。


それ以降の試合は、魔法職が居ない影響が大きかったらしく、勝てるグループは無かったのだった。



「いやぁ、良い訓練になった。また機会を設けてお願いすると思う。」


「分かりました。」


「では、今日の訓練は終了とする。解散!」



教官の掛け声と共に、全員が各々バラけて行った。

先ほどの戦闘を話し合う人や、自主トレをする人、もちろん帰る人も居た。さて、俺はどうしようかな。



「シュウ君。」



その時声を掛けられたので振り向くと、ルナさんとサリーさんが居た。



「昨日の続きをお願いしても良いかな?」


「良いよ。じゃあ、昨日の続きからやろうか。」


「「お願いします。」」



俺は昨日と同じゴーレムを2体作り、まずはAGIを少し落として15から始めてみることにした。


カン、カン、カン……


さすがにこの速度は大丈夫そうだな。じゃあ16に上げるか。


カン、カン、カン……


徐々に上げて行き、昨日苦労していた20まで上げてみた。


カン、カン、カン……


おっ? 被弾無しで防げているな。よし、21に上げてみよう!


カン、カン、カン……


結局25に上がるまで被弾することが無かったのは幸いだった。今日はこの速度までかな。



「はい、終了~」



俺がゴーレムを停止させると、2人は地面へと座り込んだ。



「はぁ、はぁ、はぁ、やっぱり辛いね。」


「でも、昨日より防げたよね。」



2人共、強くなっている実感が有るためか、良い笑顔だった。



「2人もお疲れ様。この調子なら1週間くらいで次の段階に行けると思うよ。」


「そう? だったら嬉しいかも。」


「だけど、最後は結構当たった。何かコツとかって有る?」


「う~ん。俺が尊敬している冒険者に教えて貰った内容で良いなら教えられるけど、聞く?」


「聞きたい!」


「教えて!」


「えっと、確か『まずは視野を広く持て。相手の体のちょっとした動きから、どの様な攻撃が来るのかを予測しろ。』って言ってたかな。」


「な、何か難しそうね。」


「俺も最初は苦労したけど、慣れかな?」


「そう言うものなのかな。」



まぁ俺の場合は、多少チートな部分も有ったけどね。



「だったら、今度は盾で防ぐじゃなくて避けるのをやってみる? 全体を見れるから感覚が掴みやすいかもしれないよ?」


「……そうね。やってみようかな。」


「私も挑戦したい。」


「オッケー。」



再びゴーレムの前に立つ2人。今度は盾を構えてない自然体での待機だ。



「じゃあ始めるよ。」


「「お願いします。」」



最初はAGIが10からだ。

ゴーレムが攻撃を繰り出すと、それを見てしっかりと避けていた。



「前より遅く感じるから避けられるね。」


「うん、これなら行けそう。」



そんなことを言い合っているが、それじゃダメだ。



「ルナさん、サリーさんも武器を見すぎですよ。もっと全体を見る感じで。」


「そ、そんなこと言っても!」


「無理ぃ~!」



俺がそんなことを言ったら攻撃が当たり始めてしまった。まぁ、AGIもSTRも無いから、たいしたダメージにはなって無いだろうけどね。



「な、何で武器を見て避けちゃダメなの?」


「そうだなぁ、例えば2人以上に襲われたとしたら、前の人だけに集中してたら切られるよ?

 後は、予想外の速さで攻撃された時に反応出来なくなる可能性もあるしね。」



そう言ってから追加で2体のゴーレムを作り出して、2人へ襲わせた。



「ま、待って! 無理無理無理!」


「2体相手なんて無理ぃ~! 止めてぇ~!」



俺はゴーレムを停止させた。



「ほら、こんな感じになるでしょ?」


「「・・・・」」



2人が恨みがましい目で俺を見ていた。



「そういシュウ君は、避けられるの?」


「限度は有るけど、2人よりはマシだと思ってる。」


「へぇ?」


「なるほど?」



2人がそう言うと、武器を構えると俺に向かってきた。なるほど、こうきたか。俺はお手本を見せる感じに、2人の攻撃を避けまくるのだった。

元々2人のAGIがそれほど高いって訳じゃないのも有るけれど、状況把握と思考制御を発動すれば、避けるのは容易だしね。



「あ、当たらない!?」


「後ろから攻撃しているのにぃ!」


「1点を見るじゃ無く、広く視野を確保しているからね。武器は見えなくても動きで何処を攻撃するのかバレバレだよ。」



俺がそう言うと、2人は攻撃を止めてくれた。



「……よく分かったわ。」


「理解しました。」


「それは何よりです。今日はここまでですね。」


「「ありがとうございました。」」



こうして今日の特訓は終了したのだった。


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