表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/87

第35話 始皇帝の誕生

その後王賁(おうほん)()(しん)は、勢いで(かん)()を滅ぼし、残るは()(せい)の2国となったが、斉は秦と不可侵の盟約を結んでいたため、楚を滅ぼせば中華を統一できる。

秦王政は将軍を集め、

「楚を滅ぼす。兵は如何ほど必要だ?」

「20万もあれば」

李信が答えた。

「20万? それだけで良いのか、王翦(おうせん)はどうじゃ?」

「60万は必要かと」

「王翦。もうろくしたなぁ。信、楚を滅ぼせ」

李信は破竹の勢いで楚の首都、(えい)まで攻め寄せた。

郢の町に入った李信は、誰も攻めてこない状況を不審に思いながら宮殿近くまで来たとき、前後に挟み撃ちの状態になっていることに気づいた。

まずい! と思った李信は、5万の兵を失いながら、秦へ逃げた。

そこに30万の、(こう)(えん)が追撃してきた。

この項燕の孫が、やがて秦を滅ぼす項羽(こうう)である。

秦王政は、王翦に命じて60万の兵を預けた。

王翦は楚の国境付近に砦を築き、毎晩宴会を開いた。

対峙した30万の兵を率いる項燕は苛立った。

ひと月が過ぎたころ、項燕は秦軍が攻める意思がないと判断し、5万の兵を残し、郢の宮殿まで戻ることにした。

やがて、隊列は10里(4キロメートル)まで伸びた。

王翦は兵に水を飲ませ、ひたすら酔った演技をさせ、このときを待っていた。

王翦は全軍に命じて、伸びきった隊列の横から敵を攻撃した。

半日である。たった半日で楚軍を壊滅状態にした。


秦王政は、とうとう中華を統一した。

そして、自らを始皇帝と名のり、李斯(りし)に命じて秦の制度を全国に広げた。

さらに郡県制(ぐんけんせい)を整え戦いのない世を作り上げた。

何もかも順調な秦王政だったが、一つだけ気がかりなことがあった。

それは、レビ一族が安心して定住できるエデンの園がないことだ。

中華を統一し、秦という国家を興したが、この国家の国民の九割九分が争いを好む中華の民だ。

我が秦国も、いつ滅ぼされないとも限らない。

そんな折、レビ一族の方士(ほうし)(不老長寿や神仙を目指し、瞑想、占い、気功、錬丹術などの「方術(ほうじゅつ)」を修めた者)、(じょ)(ふく)が面白き情報を持ってきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ