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特攻花~TOKKOKA~ 英霊の祈りを込めて  作者: 佐久間五十六


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倫理的に見た特攻

 少なくとも小野井には、信念があった。

 「日本人の現在(いま)の歴史認識は明らかにトンチンカンで可笑しな方向を向いている」と。

 それを叩き直してやろうとは思わない。思わないけれども、出来るだけ正確なありのままの歴史を伝える事は必要ではないかと思う。

 戦後70年以上が立ち今更議論をするつもりはない。毛頭ない。それでも自分が見て、感じて、調べて来た歴史(近現代史)は、教師から学んだものとは違う。この事実に自分は黙っておく事は、出来ないのだ。

 何故なら自分は海上自衛官であり、日本国を守ろうとする側の立ち場の人間だからである。自分が一般人ならば、ここまでのめり込む事も無かったであろう。このデジタル紙芝居には、そんな想いも込められている。

 自分は、こういう事実があった事を後世に残すと言う事は、必ず将来世代の為に成ると信じている。非戦の誓いは実に大切で立派な事だ。しかしながら、現実問題として、我々日本人は、北朝鮮や中国それにロシアの軍事的脅威を間近で見て知っている。日本国固有の領土と言い張るも竹島は韓国に実効支配されている。

 パクス・アメリカーナの時代が終わり、世界最強を誇ったアメリカ軍も今は昔。日米同盟にいつ綻びが出てもおかしくはない。中国やロシアが日米同盟に挑戦状を突きつけて来るかも分からない。そのような事を日本国民は考えようとしなかった。

 戦後の歩みについてどうだったかということを、論ずるつもりは全くない。現実に日本はそのほとんどの政策において、基本的な事は何一つ変わっていない。アメリカ主導の政策ばかりを続けるばかりが、戦後日本なのだ。とすればもう、日本はアメリカの52番目の州であろう。

 今を逃せば、恐らく我々日本人は、その道を誤る事にもなりかねない。引き返せるうちに引き返せなければ、我々日本人はもう再起不能になってもおかしくはないのである。要するに、歴史認識が低い、足りない日本はまた同じ過ちを繰り返す。何も、負けたから過ちだとか、勝ったから正しいというような事は本来は言えない筈である。

 そうではなく、第二次世界大戦における特攻とは何だったのか?国家の為に死する作戦と言うものが、倫理的に見てどうだったかという事をテーマにした。子供から大人まで分かる内容にしたつもりだが、決して幼稚で陳腐な内容にはなっていないと、私は今そう思えるのだ。

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