表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特攻花~TOKKOKA~ 英霊の祈りを込めて  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/60

棋士の心構え

 かなり手の込んだ作品になるのは間違いない。イラスト(挿し絵)も文章も仕事やプライベートの間に作成していた訳ではあるが、全てコンピューターで作成したデジタル式紙芝居と絵本の2パターンを小野井は用意していた。

 内容も中身もほぼ同じだが、扱う媒体がデジタル式紙芝居の方がスマホやタブレットで、絵本は紙(書籍)であると言う違いだけである。これだけデジタル化が進んだ世の中だ。これを利用しない手はない。こういったパソコンを使った仕事を行うのも、昨今の自衛官の仕事の主流になりつつある。

 寧ろ、佐官、将官といった部隊の中でも上級な幹部自衛官にもデジタル化の流れは来ていると言える。前線での肉体労働・肉体的格闘とは縁がなくなり、大企業の中間管理職顔負けのデスクワークが待っている。初老の上級幹部自衛官にとっては、苦痛以外の何物でもない。

 小野井の様な若い初級幹部自衛官は、将来を見据えて、PC利用による部隊運用や方法についても、学ぶ。勿論、時には部隊の訓練で汗をかく事もある。とは言え、役割的に言えば現場の部隊を動かす幹部自衛官は、将棋の棋士であり。兵・下士官のように部隊を構成する要員は駒にあたる訳である。

 新米の幹部自衛官は、帝国陸海軍で言うところの陸軍士官学校や海軍兵学校を卒業したばかりの新品少尉と同じである。その前には少尉候補生(今で言うところの幹部候補生課程)として、実習の機会が与えられ、その兵士育成術は明治健軍以来の伝統であった。

 特に帝国陸海軍の下士官育成のレベルは世界最高峰のものがあるとされ、肝心の士官は普通のものに留まり帝国陸海軍や陸海空各自衛隊は"頭でっかち"と揶揄されるようになった。学校秀才は数多くいたが、軍人に必要な資質を見ると学校秀才型よりは現場実践型の人間の方が、指揮を取る士官としては優れている。

 残念ながら昭和の帝国陸海軍は、学校秀才型の士官ばかりで現場実践型で優秀な士官はほとんどいなかった。作られた絵本やデジタル紙芝居の中にも、こうした当時の帝国陸海軍に関する知識が、取得出来る様に「コラム」と言う場所を設け確保し、ただの絵本や紙芝居とは一線を画すような工夫が随所に見られた訳である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ