↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/34

小田原というより、鎌倉

「小田原?」

「そうだ!」

 大輝は自信たっぷりにそう宣言する。そして、電車を調べている。……が、様子がおかしい。

「どうしたんだ?」

「いや、それが……」

 要約すると、小田原より鎌倉の方が近くない!? っていう感じ。確かに、Googleマップを見たらそのとおりだった。

「おっけー。じゃあどこから行くんだ?」

「そうだな……渋谷駅から湘南新宿ラインで行くか」

「まぁ、任せるよ」

 俺は地理が苦手だから、なんとかラインって言われても眠くなるだけだ。実のところ地元ですらあやしいのに……。

 だが、大阪駅周辺は大好きだ。あそこだけはわかる。

 俺達は颯爽とホテルから渋谷駅に。そして電車に乗る。乗ってる最中は大輝のマシンガントークは変わらないが、前より興味を持てたと思う。

「何駅だっけ?」

「ん? あぁ……11駅」

「結構長いな……」

「まぁまぁ、話せる時間が増えたってことで!」

「前も聞いたような……」

 そして、51分の長いようであっというまの時間を過ごした。

「着いたー!」

 着いた駅は北鎌倉駅。まぁ、大輝によると鎌倉駅まで歩くらしい。「え、まじ?」と思ったが、徒歩で3分だ。楽勝。

 とはいっても夏だ。炎天下。入道雲がお出迎えしている。まぁ、これも一興か? 家にいたってこの光景は見れない。

「よし! 着いた。なんかロッカーあるらしいからそこに入れよう」

 ロッカーがあるらしい。事前調べは大切だな、と思った。値段は……まぁ変わらんよ。

「じゃあどこいくんだ?」

「まずは由比ガ浜だな! 暑くてやってられん!」

 鎌倉から由比ガ浜まではそう遠くはないが、遠いと思う。結構坂上がりや下りが多いイメージだ。

 由比ガ浜に行く途中に看板があった。

「なるほど……意外と観光スポットあるんだね!」

「そりゃそうだろ……。なんたって、鎌倉幕府があったからな」

「あー……たしかに!」

 大輝が歴史系に興味があるのかは知らないが、建物を見るだけでもそのインパクトに度肝を抜かれることだろう。

 歩いていくと、奥に地平線が見える。限りなく広がっているて、江の島の灯台すらもハッキリ見える。そのくらい、天気がいい。

「うおー!」

 大輝が砂浜を走る。めっちゃ走る。

「走ると言えば……」

 あ。大輝がずっこけた。話のオチとしては最高だろう。

 大輝が俺のもとに帰ってきた。顔面が砂まみれで「砂が不味い」という顔をしている。

「……今日はこの顔で過ごしてみようか」

 もちろん、大輝には反発された。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。