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君たちの時代にいたい  作者: たかゆき宗也
6章 番外編
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ビアンカの恋文

 ある日の休日。

 カフェ・アーホルンでアメッサはフレーバーティーを飲んでいた。


 スカラーは店にアメッサしかいないことを良いことに、接客を放棄し隣に座っていた。


 店の鐘が軽快に鳴った。

 入店してきたのはビアンカの継母、ビアンカだった。

 

「スカラー! 手紙、届いたわよ」

「パピーからっ!? やったー!」


 ビアンカの一言にスカラーは跳ねるようにしてビアンカの元に向かい手紙を受け取った。


「ふふーん、パパ大仕事が終わったんだぁ〜」


 スカラーはふむふむと手紙を何回も読み返していた。


「なんてお返事する?」


 ビアンカの質問にスカラーは体を捻り長考した。

 

「そうだなぁ、このお店の店長になったよーってのと、アメッサちゃんのことと、後は……もうすぐ収穫祭があるよってのを書いて!」

「私のことも書くのか?」


 スカラーはどうやらアメッサのことも手紙に綴りたいそうで、アメッサは少し顔をしかめた。

 

「そりゃそーよ! だって初めての友達だもの」

「何処に送るのか知らないが、あまり私のことを書くと検閲で弾かれるからな」


「任せて頂戴、上手く書いておくわ」


 これまでも元西国(ヘルツカイナ)人であるスカラーのことも上手くやり取りしていたのだろう。

 ビアンカはアメッサにウィンクをした。


 手紙を執筆するからとビアンカは店の奥に消えていった。


「ビアンカさんの夫は遠方にいるのか?」

「そうだよ。マミーが若い時旅行先でパピーと出会って、それからずっと手紙のやり取りしてるんだって」


 なんともロマンチックな出会いだとアメッサは思ったが、その言葉を飲み込むように紅茶を口に含んだ。

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