018:2つの道-Two ways-
前回までの神話…
世界のことを腐りきった世界だと思う高校生。
通称シン。
彼は突如超能力のような力、神力に目覚めた。
そしてゼウス主催のゲームに無理矢理参加させられることになった。
他のプレーヤーが続々と前に進む中、シン達はこのゲームをクリアすることが出来るのか?
「ゲーム終了だ!今まで勝ち残った…」
ゼウスがいつものように喋りだした。
俺はさっきまで、気彌を殺そうとしていた。
今まで戦ってた奴らは気絶で済ませてきた。
でも俺は今、気彌を殺そうとしてた…
やってはいけないことだとわかっていても体が言うことをきかない。
昔の俺には戻れないのかな…
気彌は危機一髪で助かった。
ゲーム終了の声で俺の腕が途中で止まったから…
「…とう!褒美として、地球に返してやるよ。
それに1日休暇付だ!ありがたく思えよ!
後々次のゲームは開始する。
それとお前らにポータブルTVをプレゼントしてやる。
絶対になくすなよ!
そうそう、言い忘れる所だったが、今地球は俺達がアナザーワールドに来たときから4年経ってるから、注意しろよ…
それじゃ、解・散!」
っな、地球に帰れる?
俺は地球に帰れると聞いて、さっきまで考えていたことも吹っ飛んでいった。
そしていつの間にかに俺は、緑生い茂る場所に立っていた。
そこは俺が子供のころに遊んでいた場所だった。
俺はとうとう帰ってきた。
でも家に帰る勇気がない…
もしそこに俺の家が既になかったら。
もし俺の親が既に…
そんなことを考えると帰りたくなくなる。
空は既に真っ暗。
ここから、東京タワーが見える。
でも夜空に星は見えない、空気が汚れているから…
少しだけ、ジャングルにいた時の星空が恋しくなった。
昔の東京も…星空は見えたんだろうな……
辺りを見回した。
見るものすべてが懐かしい。
その時、後ろから足音が聞こえてきた。
振り返ると、そこにいたのは、クローウだった。
「…こんなところにいたのか…」
いつもの口調でクローウが話しかけてきた。
「あぁ、お前もまだ生きてたんだな!」
「!?…お前…お前は、既に自分の力に気づき始めてるな…?
お前に話しておかなければならないことがある…」
クローウの言うとおり、俺は薄々自分の力に気づき始めていた。
俺の力はあいつと同じ力…
クローウの顔が真剣になった。。
「…なぜお前らの力が覚醒したかわかるか?…それは星とある人物の意思で決まったことだ…
星は今大変危険な状態にある…後数年でこの星は死ぬ…
だがそれを防ぐ道があった…そのせいでお前らが覚醒することにもなった…」
話が長くなりそうだ。
「…星は二人の人間に選択肢を与えた…それほどの力を持った者に…
滅びの道か再生の道を…一人は滅びの道を選んだ
そして、そいつは星に言った…他の奴に自分を倒せれば、再生の道でもいい、っと言ったそうだ…
そしてもう1人は再生の道を選んだ…星も彼らの言うことを聞くしかなかった…
だから星はお前らを覚醒させた…星もまだ生きたいのだろう、星は自分で道を選ぶことができないから…今は時間がないからここでまとまったことを言うが、滅びの道を選んだ者を倒すには……!!」
後ろのほうで誰かの足音が聞こえた。
振り返ると、そこには白衣を着た男がいた。
よーく目を凝らすと誰だかわかった。
翔太だ。
クローウのほうを見てみると、またいつものように消えていた。
いいところでどっか行くんだよな、クローウって。
もしかして、クローウって恥ずかしがりや?
人前に出ようとしないし。
翔太が懐かしそうな目で俺を見ていた。
そして翔太の手には変な音の出る機械を持っていた。
「シン?シンなのか?」
翔太の髪型は前と変わっていた。
俺達はその後いろんなことを話した。
翔太から聞いたんだけど、俺がいなくなって、俺の親もかなり俺のことを心配してくれたらしい。
そしてそのせいで倒れた…
そのほかにもみんなのことを聞かしてくれた。
俺も帰ってきたことに安心してか、翔太に今まであってきたことをすべて話した。
その時、翔太の顔が一瞬変わったような気がした。
そうそう、なぜ翔太が白衣を着てるのかと聞くと、どうやら科学者になったらしい。
手に持ってたのは、今シークレット的な研究に使う道具らしい。
今日は研究室に泊めてくれるっと翔太がいってくれたので、断るのもなんだし、泊まっていくことにした。
翔太はなんかとてもうれしそうだった。




