「上陸2」
連続連載2日目です!
まだ戦闘は先になると思いますが、人と人の関わりなどをこころに刻んでいてください。
1942年 ガダルカナル島
僕らはとうとう上陸するため船の最内部まで来ていた。
奥側にある大きい扉が開いた瞬間、自然がたくさんの島が見えてくると考えると少しだけわくわくする気持ちもある。
しかし先ほど聞いた穂馬兵長の話は壮絶でとても穂馬伍長についてなにも言及ができないほどだった。
しかしいつまでもそれだけを考えていても仕方がない。
だからそのことは忘れられないけど一旦頭の端に置いといて今は上陸することだけを考えていた。
すると最前列の前に吉田中尉が出てくる。
吉田中尉「いいか貴様ら!我ら吉田部隊はこれからガダルカナル島に上陸する!」
とうとう上陸するとの知らせに少し小嶋たちは胸が熱くなった。
小嶋「…いよいよだな、中村。」
中村「そうだな…まぁせいぜい自然を満喫するかっ!ハハハっ」
中村は冗談交じりにそう笑う。
小間少尉「誰だ!笑っているのは!静かにせんか!」
中村「もっ!申し訳ありません!!!」
中村は冷や汗をかきながら謝罪した。
吉田中尉「そこまで怒らなくてもいいんだがな…まぁいい…とにかく!もうそろそろ扉が開く、それまで待て!」
吉田は少し困惑しながらもそう皆に命じる。
小嶋「いきなり注意されて驚いたな?臆病だな〜(クスクス)」
中村「う、うるせぇな…」
お互いに小声で話す。
しかしその時とうとう皆が待ちに待っていたことが訪れる。
スピーカーから艦長の声で流れる。
艦長「ガダルカナル島に着いたぞ!上陸準備!」
そう聞こえた瞬間少しの衝撃が来た。
やっとついたかと皆少しザワザワし始める。
それを押さえつけるように吉田は言う。
吉田中尉「いいな!聞こえたとおり、ガダルカナル島に到着した!あとは上陸するだけだ!よし、上陸準備!」
皆に一気に緊張が出てくる。
行ったことも見たこともない島に行くのだからいよいよ着くとなると少し緊張が走る。
森重少尉「おい、みんなどうしたそんなに固くなって?あ、さては貴様ら緊張しているな?安心せい!まだまだ米軍などこんし、戦争が終われば勝って国に帰れるんだからな!アーッハッハッハ! 」
森重少尉は皆の緊張をほぐすようにそう冗談も交えて空気を整えた。
皆の緊張はなくなり、顔も勇ましくなった。
そしてついにそのときは来る。
伝令からなにかを伝えられた吉田中尉はとうとう命令を出す。
吉田中尉「うむ、わかった。よし!皆、上陸するぞ!扉を開けろ!!」
吉田中尉は大きく扉を開けるように命令を出す。
小嶋「ついに…ついに来るぞ…」
中村「あぁ…ついにだな…」
二人もいよいよかと待ちわびている。
そのとき、ガガガという音を立てながら少しずつ扉が開いていく。
そして少しずつ開く扉の中から光が差し込む。
そしてガンッという音とともに、ついに扉が開いた。
その先には綺麗な砂浜、森林が広がっていた。
吉田中尉「よし!各自班ごとに上陸! 」
そして皆班でまとまり、上陸していく。
小嶋「そういえば、俺らの班は山田軍曹が班長で、穂馬伍長が副班長だよな。行くか。」
中村「そうだな、行くか。」
そして二人とも自分たちの班のとこに行く。
山田兵曹「よし、皆揃ったな。行くぞ。」
タンッタンッと足音を響かせ、ついに船の外に出る。
サッ…という踏み心地とともに、太陽が自分たちを照らす。
小嶋「ここが…ガダルカナル島… 」
穂馬兵長「おい、お前ら…あんまり浮かれんなよ…」
小嶋が自然にあっけに取られる中、穂馬伍長はそう言って島の中に入っていった。
山田兵曹「我らも行くぞ、ほれ小嶋、中村行くぞ。」
そして4人全員で島の中に入っていく。
少し奥に進むとなにかひらけたところが見えてくる。
多くの人がそこでなにかを作っており、地面を整理している。
航空隊基地にとうとう来た。
海軍の人たちがわっせわっせと建設を進めている。
小嶋「すごい…一つの島にこんな大きい基地が…」
穂馬兵長「そうか、お前ら見るの初めてか航空隊基地。中国戦線にいたときの陸軍航空隊基地はもっとすげぇでかかったぜ。」
穂馬兵長は経験をもとに小嶋たちに教える。
穂馬兵長「しかしな、敵っていうのはこちらが航空機や設備を整え始めた段階で攻めてくるからな。わかってるか?」
小嶋「完成間近で奪取しに来るってことですか…」
中村「でも、それなら完成させてから軍事的戦力だけ削って取ったほうが良いのでは?」
中村は疑問に思い穂馬兵長に聞く。
穂馬兵長は中村に教える。
穂馬兵長「わかってねぇな〜。いいか?完成したら"日本軍"の設備を一度壊さなきゃいけねぇだろ?でもな、できかけの状態なら自分たちの設備を設置しやすいんだ。わかるだろ?つまりすぐ自分たちのものとして使用できるようにするためにわざわざ待つってこったぁ。」
中村「そうなんですか…」
中村は穂馬兵長の説明に感心する。
小嶋「まぁでもまだできかけだし来るのは先になりそうだな。」
山田兵曹「浮かれるなよ。いつ来るかは誰にも分からないんだからな。」
そう言って山田兵曹はどこかへ行った。
小嶋「いつ来るかわからないか…」
中村「俺ら、死に場所も選べねぇのかな。」
中村はなにか不穏なことを言う。
小嶋「は?何言ってんだ、俺らは勝って帰るんだろ?」
小嶋は疑問に思い中村に言う。
中村はとんでもないことを小嶋に吐く。
中村「小嶋はさ…この戦争から僕たちが生きて帰れると本気で思っていたのか…?」
小嶋「…は?」
小嶋は勝って帰ると本気で信じていた。
しかし中村はそう思ってなかった。
中村「小嶋、俺が軍に志願したのは名誉ある戦死を遂げたいからだ。俺がお国のためにと死ねば家族は名誉ある息子を送り出した名家となる。俺はさ、母ちゃんに親孝行したいんだ。 」
中村はせめてもの親孝行として死にたいと考えていた。
小嶋「そうか…まぁ…否定はしねぇよ…」
中村「そうしてくれるとありがてぇよ。 」
そう言い残して中村もどこかへ行った。
小嶋は1人取り残された。
小嶋「生きて帰れると思っているのか?…か…甘いのか…俺…」
第2話 「上陸2」END
まだまだ初心者ですがこれからも連載していくのでどうぞよろしくお願いします。




