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ガダルカナル〜密林に消えていく星〜  作者: kazu
第三章「落日篇」
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第28話「欠けたもの」

    ーー今回ついに、新章開幕。ーー

そのとき米兵は、なにかを刺した。


グシャという生々しい音ともに倒れてきたものは見覚えがあるものだった。


それは、かの洞窟で出会った…


小嶋「す、鈴木ぃ!!」


義雄「くそぉ!!」

そう言いながら義雄は米兵の腹を突き刺し、蹴って銃剣を抜いた。


小嶋は倒れた鈴木に駆け寄る。


小嶋「おいっ…おい…す、鈴木ぃ…!!」

まだ鈴木が刺された現実を受け止めきれてない小嶋に彼は語りかける。


鈴木「な、なぁ…小嶋、出会った頃のこと覚えてるか…?ゴホッゴホッ!」

鈴木は少し血を吐きながらも小嶋は彼の語りを聞くことだけを優先する。



たとえ銃声が響こうが、


たとえ叫び声が聞こえようが、


たとえ戦場だろうが、



鈴木「あのとき、中村の名前を呼んだのは…お前のような戦友を持てるやつが…羨ましかったんだ…俺のような堅苦しくて努力しか脳のないやつなんて誰も友になろうとはしなかった…」

そう、悲しい過去を話す。

小嶋はいきなりそんなことを話始めた鈴木に怒鳴る。


小嶋「今はなさなくていい!あとでじっくり聞いてやるから生きて帰るぞ!」

小嶋はそう怒鳴り交じりに言う。

それでも、鈴木は冷静に話す。


鈴木「お前、なにが必要だ。」


小嶋「は…?」

問いかけに問いかけで返すことに困惑した小嶋は、そのような反応しかできなかっま。


鈴木「おまえのようなお人好しに何度か出会ったよ…でも、皆なにかが足りなかった。


ある奴には、生きるための術がなかった。


ある奴には、抗う力がなかった。


ある奴には、友がなかった。」

鈴木はそう問いかけ続ける。


鈴木「だから、だからよ…


お前には生きるためになにが必要だ!!!」

血を吐き出しながら鈴木はそう小嶋に怒鳴り返す。


そんな言葉に小嶋は…


小嶋「そんなの、仲間に決まってんだろ!!」

そう言った瞬間小嶋は鈴木を背負う。


小嶋「小嶋班!負傷兵救出のために一次退却するぞ!!」

そう命令を下した小嶋は班員とともに塹壕を脱出する。


ズババババと米軍の機関銃も乱射してくる。


「ガハッ…!」「ぐわぁぁ!」

何人かがそれで殺られ、小嶋は怒りを抑えながら走る。


すると奥の草むらに小塚小隊長の姿が見えた。


小塚小隊長「ほら!早く来い!!」

小塚小隊長たちは機関銃やライフルで米軍に反撃する。


草むらに飛び込んだ小嶋たちは、命からがら助かった。


鈴木「な、なんでわざわざ助けてくれるんだ…」

鈴木はそんな当たり前の質問をしてくる。



そんなの…


そんなの!


お前をたすけるために決まってんだろ鈴木!


小嶋「そんなの、お前を助けるために!!」

小嶋がそう言おうとした瞬間、皆の顔が一気に暗くなった。


彼らは憎しみを抱えた顔でこちらを見ながら口を揃えて言う。



「じゃあ、なんで助けてくれなかったんだ…」


は…?


俺は…俺は助けたはずじゃ…?


どういうことだよ…?


「そんなの決まってるだろ…」


なにが…?


「俺たちは死んだのに、なんで、なんでお前だけ生きているんだよ…」


生きることが、悪いの…?


死ぬことが、悪いの…?


なにが、悪いの…?






「 お 前 も 一 緒 に 死 ん で よ 」






小嶋「うわぁぁぁぁぁ!!!!」

その瞬間、戦場だったはずのところからなぜか病院テントのベッドに寝かされていた。


周りを見ると不思議そうにこちらを見てくる負傷兵がたくさんいた。


軍医も慌ててこちらに来る。


軍医「ば、ばか!いきなり大声出すんじゃねぇよ!まだ治りきってねぇんだから。」

そう言われてふと自分の腹を見るとたくさんの包帯が巻いてあった。


小嶋「これは…一体…?」


軍医「お前は撤退するときに、アメ公のやつらから放たれた榴弾によって腹をやられた。どうやら運よくかすり傷だったようだが出血がひどかったから包帯を巻かせてもらった。」

そう言われて少し触ってみると確かにズキッ!という痛みが走る。


小嶋「っ…!」


軍医「バカヤロウ、だから触るなって言ったんだろうが。」

軍医に叱られながらも疑問だったことを話す。


小嶋「あ、あの…小塚小隊長や鈴木一等水兵、班のみんなはどうなったんですか…?」

小嶋がそう問いかけると軍医の顔は暗くなり、冷静に話す。


軍医「お前の班員や小隊長は…みんな…」

そう言いながら、顔を俯かせる。


小嶋「なっ…!」

小嶋はそういわれるとベッドから降りてズキッとするお腹を教えながらもテントから抜け出す。


ただ、ただひたすらに彼らを探す。



どこだ…どこにいるんだよ…!!



そうしてしばらく駆け回ると、誰かから声をかけられる。


功績係「あの、すみません。小嶋さんでよろしかったですか?」

そう、最も今会いたくない係のやつに出会った。


小嶋「それは、そうなんだが!俺の班員をしらないか!?」


功績係「その件について話したくて、彼らは…」

その瞬間、小嶋の悲しみと怒りが交じりあった感情ぎ爆発する。



小嶋「そんなの…聞きたくもねぇよ!!!!!!」

そう怒鳴った彼は、またあの小塚小隊長に励まされたところまで走る。


だけど…だけど…


そこでどれだけ泣いても…


あの人はこない。


でも、涙は止まらない。




なんでなんでなんでなんでなんでなんで…




ただ、生きてるだけじゃないか…



軍人なだけじゃないか…



ただ、ただひたすらにみんな、みんな!



可哀想なんだよ!



第二十八話「欠けたもの」


久しぶりの投稿となってすみません!

ただ、新章の構成で悩んでおりましてなかなか投稿できませんでした申し訳ありません!

でも、今回からは本当についに新章開幕です。

どうかこれからも末永く、よろしくお願いします。

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