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ガダルカナル〜密林に消えていく星〜  作者: kazu
第二章 「激闘篇」
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第20話「海軍と陸軍」

累計1100PV、520ユニークアクセス突破。

ありがとうございます。

こうして毎日連載を休止させていただいた中でもこうして読者さまが増えてくれたりまた読み続けていてくれたりする人がいることは本当にモチベーションに繋がっていきます!

これからもよろしくお願いします!

9月3日 ガダルカナル島

僕らは川口支隊がこの島に上陸してからかなり米軍を警戒していたがなかなかこなかった。

上層部はこれをチャンスと捉え、飛行場奪還のために急ぎムカデ高地を奪還するように命じた。

ぼくらはそのため、またもやジャングルの奥地に入っていくこととなった。

その出撃前であった。


出撃前 午前11時 日本軍陣地

川口少将「いいか!これから我らは飛行場奪還のための一歩として!ムカデ高地を占領しに北進する!部隊はいくつかに分かれ、多方向から一斉に攻撃する!いいな!」

そう川口少将は作戦概要を説明し、部隊ごとに分かれるように命令する。

僕らはどうやら別部隊で、川口少将は中央隊という一番の大部隊で北進することになっていた。

陣地から離れることはとても辛く、怖いことではあるが今更怖がる必要はない。


もう…あの頃とは違う…


中村「おい、どうした?」

そう少しムッとした顔だった小嶋にそう聞く。


小嶋「あ、あぁ…大丈夫だ…てか、もう出撃か…」


中村「だな、なかなか速いぜ。」


そうして僕らはそんな会話をしながら自分の部隊へと合流する。

そうして隊長が出撃の号令をかけ、出発する。


別動隊隊長「よし!いくぞ!」

そうして僕らはムカデ高地に向かって歩き出す。

ふと後ろを振り向くと、陣地に残る残留部隊がこっちを哀れな目で見てきていた。


なんだ…?俺が死ぬとでも思っているのか…?


そんな疑問を抱えながらも中村と一緒に歩いていく。

そうして、長く歩いた。 


午後3時 ジャングルの奥地

小嶋「なぁ…中村…ここ…どこだ…?」


中村「こんな奥地…用もないから来たことねぇよ…」


そう小嶋たちは迷う。

なぜなら地図は既に前の「イル川渡河作戦」にて吹き飛ばされた時に無くなっていたらしく、前まではほとんど通ったことがあるルートであったが今は奥地すぎてほとんど自分たちの経験でもわからない。


そうして路頭に迷う。


隊長「おい、そこの海軍兵…」


小嶋「は、はい。どうかしましたか?」


そう隊長に声をかけられ小嶋も返事をする。

すると小嶋は聞かれる。


隊長「ここはどこだ…貴様たちならわかるだろう…」


もはや隊長までもが水兵に頼り始める。

しかし二人も分からなかった。


小嶋「すみません…僕らもよくここがわからないんです…ただ北進してとしか…」


そう小嶋が話す。

すると一人の陸軍兵が呟く。


陸軍兵「チッ…海軍はやっぱ役立たずだな…」


そうボソッと言われた。

まだ静かな森林の中でそう呟くとかなり周りにも聞こえることを知らないのか言ってしまう。


それに反応した中村も言う。


中村「あ〜あ、陸軍はまともな食料すらないのかね〜?」


そう陸軍兵の顔を見ながら言い、二人は喧嘩になる。


陸軍兵「なんだとっ!?貴様らがだいたいこうして上陸されたからこんな目に遭わないといけないんだろっ!俺たちを巻き込むな!!」


そう陸軍兵は激昂し、中村も怒る。


中村「あぁ!?だったらお前らだったら止められたのか?おい!」


そう怒鳴りあっていると隊長が声を上げる。


隊長「やめんか二人とも!いくら行軍とは言え戦闘中だぞ!罵りあってる場合ではない!今は一致団結して手を取り合って戦わねばならんのだ!」


そう隊長は2人ともを鎮める。


すげぇ…やっぱり隊長てのは…


そう小嶋は隊長というものに感動しながらも足を止めずに進む。


中村「チッ…なんだよあの下っ端野郎…」


小嶋「しゃーねーよ。一部のやつらはまだ本土での反海軍教育が抜けてねぇんだろうよ。」


教育ほどではないが、まだまだ前の1940年のときの日独伊三国同盟では海軍の一部の反対派が陸軍と深く対立し、その頃からずっとお互いがお互いの意見に対して反対を叫ぶほど仲が悪かった。


だからこそそのお互いを罵りあってきた歴史が新兵たちにも及び、お互いがお互いに悪いレッテルを貼って威張り合っていた。


このように不仲なせいでドイツの航空DBエンジンのライセンスを購入するときにも国一体でお金を出さずに海軍と陸軍は別々にお金を出すほどで無駄な出費に対して当時のナチスのトップ、

アドルフ・ヒトラーは「日本の陸軍と海軍は敵同士なのか?」と笑ったという逸話も残っているほどだ。


まぁつまりそれほど仲が悪かったのだ。


しかし現在は国の総力をかけての大戦争に発展しているのに喧嘩などしている暇はない。


小嶋「まぁ中村、今は我慢しよう。いつか俺たちの存在が役立つときがくるさ。そのときに見返してやればいい。」


中村「だな、すまなかったな…そこの一等兵…」


中村は深く反省し陸軍兵に対して謝った。

陸軍兵もその心に感動したのか謝る。


陸軍兵「俺も…すまなかった…」


そうして二人は仲直りし、お互いに笑顔で接すようになっていた。

たったその「謝る」という動作で少しでも絆が作れるということは戦場ではかなり重要なことだ。


中村…それでいいんだ…


そうやって安心していると、空からセミの鳴き声を引き裂くかのように航空機の音が聞こえてくる。


小嶋「米軍かっ…!」


そう呟くと予想通り米軍機だった。


しかしさらに上を見てみると、たくさんの航空機が戦っている。


翼には日の丸や星の描かれた機体がたくさんいた。


日本軍機と米軍機が戦っていた。


ズドドドドドドと1式陸攻を護衛しながら島の飛行場のほうへ行く。


中村「友軍機か…!いけっ…!」

そう攻撃成功を祈っていた。


するとチュドーン!と爆発音がいくつか聞こえ、それは飛行場の方からだった。


小嶋「攻撃…したのか…?」


よしっ…!よしよし! 


そう喜んでいるのもつかの間。

空からなにか炎に包まれたなにかが振ってくる。


なんだ…?あれ…


そうしてよく見ると突っ込んできてるのは翼を折られた米軍のF4Fだった。


小嶋「に、逃げろー!!!」


その瞬間僕らは、光りに包まれた。


ドカァァァァァァァァァァン!と、轟音に耳が引き裂かれながら…


第二十話「海軍と陸軍」


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