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ガダルカナル〜密林に消えていく星〜  作者: kazu
第二章 「激闘篇」
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11/18

「8月7日」

今回も頑張って描きました。

前置き長くしてもあれなんでどうぞ。

1942年 8月7日 ガダルカナル島

小嶋は先ほどまた穂馬兵長に背負投され、さまざまな説教を食らい少し身体にダメージを食らっていた。

小嶋「っ…!痛いな…」

足がズキッと痛む。

しかし早く飛行場に戻らないと上官たちに叱られてしまう。

叱られるたびに殴られるのは嫌なため痛みを我慢してスタスタと歩いていく。

そして飛行場について周りを見渡すと隊舎の方になにやら煙が立っている。

飯を作っているらしい。

腹の中からグウ〜と音がした小嶋は隊舎のほうにいき飯を食おうとした。

しかしやはり足が痛む。

小嶋「くそぉ、はぁ…はぁ…痛ぇ…」

穂馬兵長は本気でやったようで足に大きなダメージが入っている。

酷使すれば壊れてしまうだろう。

だが歩く。

体中にズキッ!という激しい痛みが響いても。

ただその貴重なご飯を食べるために。

そしてやっとついたとき、体の力が抜けた。

ドサッと地面に倒れ込む。

中村「はぁ、まだかなぁ…って、おい!?小嶋!小嶋どうした!おい!ぉぃ!…」

だんだん中村な声が遠くなり、ついに聞こえなくなったとき目覚めた。

視界にはすぐに中村が入った。

中村「おい、お前心配したんだからな〜」

しかしそんなことに触れている余裕はない。

小嶋「め、飯食いてぇ…」

中村「飯か?ほら、お前の分取ってあるぞ。」

中村は親切に小嶋の飯を取っておいてくれた。

小嶋「めっ、飯!!!!」

その瞬間小嶋は起き上がり飯盒に入った飯を平らげる。

中村「お、おぉ…そんなに腹が減ってたのか…?まぁ、毎日飯盒一杯分と言ってもほぼ半分だしな。」

そう少し苦笑いしながら話す。

小嶋は箸を起き、中村にお礼を言う。

小嶋「わざわざすまねぇな。ありがとう。」

そう言った後、しばらくは隊舎に戻りいつも通りの生活を送っていた。

しかしその時、また地獄のサイレンが鳴る。

スピーカー「ウーーーーーー…」

その音に皆が反応しバタバタと駆け出す。

あのころのワチャワチャ感はもうなくなっていた。

今回もただの偵察や軽爆撃かと思っていたからだ。

しかし今回飛んできたのは…

SBDドーントレス急降下爆撃機だった。

本来この爆撃機は空母に搭載されており、長距離爆撃もできやしないはずだった。

しかしそんな爆撃機がここにいる。

皆は本能的に恐怖を感じ取った。

小嶋「う、嘘だろ…なんで…艦爆が…」

中村「機動部隊…」

中村はそう口にする。

そうだ。

皆近くに機動部隊が接近しているとやっと感じ取ったのだ。

そしてSBDはなぜかなにもせずに去っていった。

皆はその後安全が確保されワチャワチャとまた出てきて慌てて皆海岸に集まる。

小嶋たちも走って追いかける。

小嶋「はぁはぁ…おい!どういうことなんだ!」

中村「そのままみたいだぜ…」

お互いに不安そうに言う。

そして皆が海岸に集まった時に見えた景色は美しくも最悪な景色だった。

小嶋「な、なんだあれ…軍艦…?」

海岸線の向こう側には、なにか黒いものが大量に見えていた。

日本兵たち「あれが…機動部隊…?」

「無理だ無理だ!あんな数!」

そして皆が騒いでいるとき、一隻の軍艦から何かが放たれていた。

ボシューンと赤い照明弾のような何かを放つ。

小嶋「あ、あぁ…なんだ、あれ…」

皆が恐怖し、声も出なくなっている中轟音が鳴り響く。

ドガァァンと敵の軍艦から砲弾が放たれる。

小嶋「ふ、伏せろー!!!」

そして皆一気に伏せる。

小嶋は口元に砂が入り、ジャリジャリした感覚を味わう。

そして小嶋は視界に何かが入る。

カニだ。

こんなに自分たちが慌てている中、カニたち自然は平然と生きている。

そんなカニに小嶋は目を奪われていた。

そしてドガァァァァァァンと飛行場の方から聞こえる。

着弾音だ。

小嶋たちは咄嗟に飛行場のほうに走っていった。

そして密林を抜けかけたその時。

"皆の走っている列の中心に砲弾が直撃"する。

ドガァァァァァァンと炸裂し10人ほど吹き飛ばす。

日本兵たち「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

そして肉塊と化す。

爆風によって密林のなかの木の葉が大きく揺れる。

ヤシの木が揺れていた。

小嶋「あ、あぁ…なんで…なんでだ…」

小嶋たちは何も言えなかった。

本当に来るなんて誰も思っていなかったから。

完全なる奇襲に遭うなんて思っても見なかったから。

そして足元を見ると腕が自分の足をつかんでいた。

小嶋は気づいた。

今自分の足を掴んでいる兵士は、下半身が吹き飛ばされていた。

腸が漏れ出していて臭くて気持ち悪いと感じていた。

しかし何かを喋る。

下半身のない日本兵「か、母ちゃん…」

なにかを喋っている。

怖い…なんで…

なんで下半身ないのに…

下半身のない日本兵「か、あ…」

そしてその日本兵は意識をなくし、死んだ。

小嶋「あ、あぁ…死んだ…また…また死んだ…」

そして爆発した時の煙が晴れて目に入ったのは、

海岸線に浮かぶ太陽だった。

あんなに美しい太陽なんて日本で見られただろうか。

しかし地面を見ると血だ。

でも血も太陽に反射して…

少し美しく…

見えてしまう…

あぁ、なぜこんなに美しいのに現実は厳しいのだろうか。

手を見ると砂と血が混ざり合っている。

鉄と似た匂いがして臭い。

助けてほしい。

そう、皆が願っていた。

こんな地獄から早く救い出してほしいと。

小嶋「い、いや…こんな事してる場合じゃ、な、ない…」

そして小嶋は痛くブルブル震える足を抑えながら飛行場へ向かう。

痛い足を引きずって…

頑張って歩く…

皆も立ち上がり飛行場に向かっていく。

肩にぶら下げている銃がとても重く感じる。

虎でも背負ってる気分だ…

いつもならあんなに普通に下げてられるのに今ではささえるのがやっとだ。

スタッ…スタッ…と歩いていく。

そして密林を完全に抜けた時、見えたのは衛生兵が負傷兵を担架で必死に運んでいるところだった。

負傷兵たち「お、俺の足がぁぁ…!足…!足…!」

「アメ公め…!くそったれぇ…!!!」

「助けて…母ちゃん…父ちゃん…姉ちゃん…」

皆苦しそうに悶え苦しんでいた。

鉄の匂いしかしない。


臭い、臭い、臭い、臭い…!臭い!臭い!


中村「おい!小嶋ぁ!」

小嶋はビクッと体が反応した。

中村「お前、死体を見るな。」

そして勇敢に衛生兵の手伝いをしに行く中村を見て小嶋は思った。

訓練生時代、あんな藁にも銃剣を突き立てられないやつがあんなに勇敢になるなんて。

元々成績優秀であんなに訓練生時代勇敢だったはずの自分が出せなくて…怖く感じていた。

小嶋「なんで…なんで出せないんだよ…」


第六話 「8月7日」



今回は頑張って艦砲射撃による被害を数字ではなく現場目線で描いてみました。

たったの10人、でもそんな10人でも

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