第七話共同追跡とバトル(前編)
やっと完成した 最新話です、ご愛読 よろしくお願いします。
事件が片付いて私達三人は普段通りの生活に戻って、学校の屋上に集まっていた。
「しかし、あの事件からもう一週間か」
「確かに、今の所私達の周りでは事件も無いみたい」
飛鳥が笑顔で言うと、私は言葉を返す。
「まあ、派手にやりましたからね」
麗奈が笑みを浮かべた。
「それだけに不気味な感じがする、だからこそ日向さんがしばらく三人で待機してくれと言ってたから」
丁度その頃俺は、葵と達也の呼び出しを受けていた。
「それで今度の依頼は何なんだ?」
「それなんだが、とある旅館で変な事件が起きてな」
俺が尋ねると達也はそう答えた。
「変な事件?」
「この近くにある有名旅館で浴衣が男性用と女性用性別問わず盗まれる事件が起きてな」
「おいおいマジかよ、それでその旅館の名前は?」
「ウイングサイト、旅館ウイングサイトだ」
俺の問いに達也は答えた。
「この事、実優達には話してあるのか?」
「いや、話すべきか迷っていた所だ」
「はーっ、何で迷ってんだよ」
俺は思わず達也にツッコミを入れた。
「いや、だってさあの三人一週間前の事件で大活躍したし」
「確かにそうだけど・・・一応知らせたらどうだ」
「そうよ、三人を巻き込みたくないあんたの気持ちも分かるけど」
「ギクッ」
葵の言葉に図星を突かれ、彼は動揺していた。
「その通りだ、もっとあいつ等を信じてやれ」
俺はそう言って彼の迷いを一喝した。
「分かった、三人に知らせよう」
さっきの一喝で覚悟を決めた達也はそう言った。
その後俺達三人は連絡を取った。
そして翌日俺は二人と一緒に、実優達三人に事情を説明した。
「つまりその旅館で事件が起こってるから、皆で解決しようって訳ね」
「その通り、さすかだ」
美優が口を開くと俺はそう答えた。
「丁度良いじゃん、初の共同作戦って感じで」
飛鳥は楽しそうな様子を見せた。
「確かに、同感」
その会話を彼女の隣で聞いていた麗奈は、笑顔と共に言った。
「話は纏ったな、早速行動開始と行くか」
そして俺達は三人二組に分かれ旅館内を張り込み始めた。
「しかし、張り込み捜査始めたのは良いが怪しい点も怪しい奴も見つからない。後は浴室だけか」
浴室はあの三人に任せる事にした。
「けどどうしてこの旅館が狙われるんだ?」
「そこなんだよね、高級旅館ってだけじゃないような気がする」
飛鳥が浴室の見回りをしながら言うと、私はそう返した。
「先輩、ちょっと来て下さい」
すると突然麗奈が私達を呼びに来た。
「どうしたの?」
私達が駆けつけると彼女はある物を見せた。
「これがここのあちこちに」
「これは超小型盗聴器だ」
それを見た私は冷静に返す。
「しかもかなり高性能に作られてるよ」
私の隣でそれを見た飛鳥はそう言った。
「日向さん達と合流しよう」
「うん」
その後私達は皆と合流した。
「何っ、この盗聴器が至る所に仕掛けられていた」
盗聴器を見た、日向さんが口を開いた。
「おい、このマーク?」
するとその会話を葵さんと一緒に隣で聞いていた兄が加わり、言った。
「このマーク、まさか黒バラの」
「何だと、黒バラの残党がまだいたのか」
その盗聴器には黒バラのマークがあった。
それを知った私と日向さんは唖然となった。
「しかし旅館にまで手を伸ばすとは、こうなったら交代で張り込むぞ」
そして俺達は三人二チームに分かれて、張り込みを開始した。
「浴室の方は美優と飛鳥そして麗奈に任せるとして、俺達と葵はそれ以外を警戒しよう」
その後、美優と飛鳥が浴室を警戒してると、麗奈が何者かの気配を感じていた。
「はっ、危ないっ」
「なっ・・・・」
彼女がそう言った瞬間、突然銃弾が飛んで来て私はすかさず床に伏せて回避した。
「飛鳥先輩、今のは?・・・・」
「今の狙撃は、まるで機械の様に正確に行われた」
「間違いなく黒バラ残党だ、遠隔操作による狙撃は奴等の上等手段だから」
二人の会話を聞いた私は、そう答えた。
私達はこの事を日向さん達に知らせた、すると狙撃地点が割り出された。
「分かったぞ、この旅館から少し離れた所にある空き家からだった」
「本当?」
「ああ遠隔操作に使われた、ノートパソコンも見つかった」
「やっぱり」
「それと思わぬ収穫があったよ、どうやら黒崎丈二の背後にいたのは奴等の様だ。粘着弾の事も含めてな」
「何ですって、マジすか」
「ああ、遠隔操作狙撃は黒バラの良く使う挑戦状や宣戦布告の合図だからな」
彼から告げられた真実に、私は動揺を隠す事が出来なかった・・・・。
「俺は明日、奴等の動きを探るから皆は美優とここの事を頼む」
「分かった」
そして翌日、日向さんは単独捜査に出た。
「やはり一人で来て正解だったな、旅館の張り込みと美優の護衛含めて」
黒バラの残党が関わっている以上、あいつを巻き込む訳には行かないと考えてあえて俺は一人で動いたのだ。
そしてノートパソコンのあった空き家の近くを調べ始めた。
「!!、12人か」
俺がそう言った瞬間、黒服の武装集団が現れた。
「流石は日向亮介」
「貴様が元凶か?、何者だ」
「俺の名は黒川悠真、組織を壊滅させられた逆襲させてもらう」
俺の問いにリーダー核の男は前に出てそう答えた。
「なるほど、全てはお前の企みだったのか」
「いかにもこの俺だ、黒崎丈二の事も奴等を手引きしたのも含めてな」
「あの旅館の浴衣を狙ったのも、資金目当てと俺達を誘き出す為か」
「その通りだ、かかれーっ」
奴がそう言った瞬間、11人の部隊が襲い掛かって来た。
俺はすかさず、銃を構えてショック弾を連射して蹴散らした・・・・。
「出来るな、今日はほんの挨拶代わりだ覚えていろよ」
状況確認した奴はそう言うと、突然現れたヘリに飛び乗り逃げた・・・・。
「逃亡用のヘリコプターまで用意していたとは、侮れんな」
俺は一瞬唖然となっていた。
その後、俺は皆と合流し状況説明した。
すると、実優が口を開いた。
「まさか、ヘリコプターまで用意していたなんて・・・・」
「ああ、予想以上に組織は立て直されていた・・・・」
そしてそれを聞いた達也は会話に加わった。
「なるほど、新生黒バラリーダーはその黒川と言う男って訳か?」
その事を聞かされた達也と麗奈は、霧崎姉妹と共に警戒を強化する事にした。
翌日達也と葵は俺と一緒に旅館の張り込みを継続し、美憂達は高校に通学しながら奴等の動きを警戒していた。
「まさか、黒バラが再編成されてたなんて」
「美優、辛いのは分かるけど、悩んでいても何にもならないよ」
「そうですよ、こんな時こそ冷静になるべきです」
屋上で私が苦悩してると、飛鳥と麗奈は励ましの言葉をかけて来た。
「分かってる、私がもっとしっかりしなきゃいけないんだ」
「そうじゃなくて、あんたは一人じゃないって事・・・・」
「そう言う事ですよ、私達が言いたいのは」
そう言われた瞬間、私は心の底から救われた気がした。
「二人共ありがとう、そう言ってくれると凄く嬉しい」
同時に、肩の力が抜けてだいぶ楽になった。
でもこの時私達は既に奴等が次の作戦行動に出ていた事に、全く気がつかなかった。
そしてその標的が誰なのかも流石の日向さん達三人も、見抜けずにいた。
それが予想外な形で現れる事も知らずに・・・・。




