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支援師の使い魔の戦い方

ギルドに到着し中に入ると全員こちらを向いて呆然としている。


「ん?。はっはん・・・。さては俺達に見とれているな!!。」


「先に登録。」


「そうだったな。じゃ二人も登録しようか。」


と受付の方へ向かう。


「ああ。ゼラさん達でしたか。前とがらっと服が変わっていたので何処かの貴族かと思いました。」


昨日の受付の女性がほっとして話す。


「え。そんなに金持ちに見えたのか?。」


「見えたも何もその服はサスペガンの服ですよね。」


「ああ。」


「あの店は1着1着がむちゃくちゃ高いんです。それでいてファッションの最先端を行く店でオシャレが好きな人だけではなく一般人でもその服に憧れを持っているんですよ。」


「へ~。まぁどう。似合ってるか?。」


服を見せびらかすように回る。


「ええ。昨日とは違い可愛いと格好良いが両立していてすごくお似合いです。シスさんも女性でも見惚れるぐらいの可愛いと美しいの魅力を放ってますし、後ろのお二人も絶世の美女と言ってもいいでしょう。正直羨ましい体型ですね。」


「お・・・おう・・・。そうか・・・。」


「それでギルマスに?。」


「いや。先に後ろの青い髪の方がアウラ。翠の髪の方がスィーナの登録をお願いしたい。」


「また私が書けば?。」


「ああ。頼む。」


名前を書いている時に、


「そういや。名前聞いてなかったな。」


「そうでしたね。私はマリオン・オールニックって言います。」


「マリオンね。把握した。でアウラとスィーナは魔術師。アウラは水。スィーナは風が得意。」


「はい。では此方に血印をお願いします。」


ナイフと書類を二人の前に出す。


「分かりました。」


「こうでいいでしょうか?。」


それをまるで分かっていたように血印をする二人。


(あれ?。教えてないのにやれてる?。)


「私が買い物中に教えた。」


「そうか。」


「では訓練所に案内します。」


「俺達もいいか?。」


「はい。大丈夫ですよ。」


そして案内された後は前と同じで暫く待つ。


「今日はゼラの紹介と聞いたぞ!!。」


っとバンっと音と共にガンガオが入ってくる。


「すいません・・・。騒がしく・・・。」


「ガンガオはゼラを気に入ってるから仕方ないよ。」


ナサリーは少し呆れた顔をしキャリーはニコニコとワクワクしている感じであった。


「今日はお二人も一緒なんだな。」


「ええ。この後ゼラさんとの話と昨日のドラゴンの解体し終えたので肉の受け渡し、そしてガンガオがサボらないかの確認です。」


「はぁー。相変わらずガンガオには厳しいよねナサリー。」


「当たり前です。」


「二人はガンガオの嫁か従者?。」


「うん。私達二人はガンガオのお嫁さんだよ。名前は変えてないけど。流石。」


「流石もなにも雰囲気がそれっぽかったし。」


ナサリーは若干頬を赤く染めてキャリーはそれを見てにやにやしている。


「普通はゼラさんの様に分からないものなんですよ?。私達を口説いたりしてくるのが普通ですし。」


「まぁ可愛らしくクール美人のナサリーさんに元気で明るく人付き合いがいいキャリーさん。どちらもスタイルが良くて文句無しだからねぇ~。そら口説かれる。そしてガンガオにボコられるまでが流れだろ?。」


「ふふ。分かってますね。」


「かー!!。流石美人を引き連れて歩く少年は言う事が違う。全く私達を眼中に入れてない。」


「え~。目の保養にはなるぞ。ただ他人の人の嫁さんにまで手を出すつもりはない。」


「ふふ。そうですか。あ。始まるみたいですよ。」


「あれ?。ゼラくんは見ないの?。」


「まぁ結果は分かりきってるからな。」


アウラは服装はそのままでやるつもりで瞬時に凄い数の水の巨大な槍が生成された。


「「!?」」


二人はその光景に驚き


「おいおいおい・・・。ちょっとシャレにならないぞ・・・。」


ガンガオは冷や汗を垂らし現状をどうしようか悩み、


「Oh・・・。」


ゼラはもう少し手加減しろと思うのであった。


「では受けてくださいね。」


アウラが唱えたのはアクアグングニル。

最上位の高威力の水魔術である。


「ふん!!。ぐぉ・・・!!。」


(まぁ耐えるよな。流石闘拳王だ。なんともなくはないが。)


神眼で確認したところHPが3割程度減っている。


「相当の使い手だな・・・。」


「そうですよ。ですが手加減してますので。」


「そうかい・・・。じゃあっちの美人さんもかい?。」


「スィーナもそうですよ。」


「・・・仕方ない。まだ行ける。よしその子を呼んで来い。」


アウラはそう言われたのでスィーナと交代し、


「行きますよ!!。」


そう言って魔力を手に集め、


「インパクトボム。」


「!?。」


ガンガオに突撃し風の玉を思いっきりぶつける。

インパクトボムは風属性の上位の魔術ではあるが威力だけは風属性で1位の魔術なのでスィーナの魔力と合わせると爆発しそこが暴風となりガンガオが思いっきり吹き飛ばされ壁に激突する。


「「ガンガオ!!」」


ナサリーとキャリーは急ぎ駆け寄る。

土煙が落ち着き次第にかなり傷だらけのガンガオが見えた。


「スィーナ、アウラ。」


「「はい。」」


「やりすぎ。」


「「すいませんでした。」」


とゼラに深々と頭を下げる二人を後にしガンガオに近付いて、


「フルヒール。」


最上位回復魔術であるフルヒールを使う。

HPを全回復する魔術で魔力の消費量も膨大だがいとも簡単にゼラは使う。


「本当に規格外の事をしますね・・・。」


「まぁ支援師ってのはそんなものだぞ。にしてもガンガオ。キモい顔で笑うなよ。」


「キモいとは酷いな。仕方ないだろ。俺にここまでダメージを与えられる人ってのは指で数える程しかいないんだから。」


「まぁそれよりCだよな?。」


「ああ。問題なく。というか既にSの強さがある。しかもSの中でエースクラスの強さだな。」


「へー。」


「無論お前もシス嬢もだ。役割が違いがあるがその分野に置いて無類の強さだな。」


「まぁ最速で1週間程度でSになろうと思えばなれるは正直それはしない。とりあえずギルドカードのついでに家紹介頼むわ。」


「では俺の部屋で待っていてくれ。ナサリーとキャリーと一緒にな。」


「ああ。」


と部屋に行き暫く待つことになり、ゼラはソファーに座り膝にシス、左右にアウラとスィーナが座りかなり窮屈ではあるが居心地は最高であった。


「ゼラさん。」


「何かな?。」


「貴方を魔眼で見ても見えないんですがなにかお持ちですか?。」


「ちょ!?。ナサリー!!。いいの!?」


「構いません。正直隠し事をするのは良くないとさっきの戦いでわかったので。」


「ナサリーがそう言うなら・・・。」


「でどうなんです?。」


とじっとゼラを見つめる。


「じゃ約束を一つ。ガンガオとキャリー以外に誰にも漏らさないって事なら。」


「ええ。約束します。今書類を用意いたします。」


「はいはい。」


書類には機密情報としこの事を死ぬまで秘めますっというものだった。

ゼラはそれに血印し人払いを頼みガンガオが来たら話すと言った。

そしてガンガオがカードを作り終え部屋に来て椅子に座り事情を聞いた後ゼラが話始める。


「そうだな。まず俺は神眼を持ってる。だから神眼以外のスキルで情報を見ることは不可能なんだよ。」


「神眼・・・。確か勇者の仲間の大賢者が所有していたという伝説のスキル・・・。敵の情報を全て見ることが出来て何のモノでも価値や使い方の情報が見れるという・・・。」


驚きで固まるナサリー


「お前そんなスキルがあったんだな。どうりでナサリーが疑問視していた訳だ。」


「まぁ悪用は脅し程度にしか使えないな。神眼は本当に見えるだけだから。ただ戦局は大きく動かしたりする事は可能だぞ。」


「だな。情報ってのは戦いに置いて一番大事だからな。」


「次にシス、アウラ、スィーナについてだ。」


「ん?。嬢ちゃん達は何か特別なのか?。」


ガンガオは3人を見てみるが至って普通の人に見えている。


「とりあえずシスはこのままだがアウラとスィーナは元の姿になってくれ。」


「「はい。」」


今の服装のまま背中に青い羽と翠の羽が生える。


「精霊か。」


「ただの精霊じゃないよね?。」


キャリーは笑顔でそう言う。


「そうだ。四大精霊の1角で水がアウラ。風がスィーナだ。」


「ちょ!?。最も神に近き精霊じゃない!!。それも二人契約してるの!!。」


ナサリーが大声を上げ驚愕する。


「そしてシスはヴァルキリー。神の眷属の戦乙女だな。強さは正直この中で一番強い。」


「ヴァルキリーは聞いたことがある。神が怒れし時地上に神の戦乙女が舞い降り全てを狩り尽くすっていう伝承があるんだ。そしてその一騎の強さは人間では歯が立たつ敗れ去るだろうっともな。道理で俺を物理で容易くダメージを与えてくる訳だ。」


と納得するガンガオ。


「ゼラさんが大精霊二人を契約してるのは理解出来ます。ですがシスさんをどうやって契約したんですか?。書物の中にヴァルキリーを契約させる召喚術師は居ないっと言われているんですよ?。」


元のゲーム内でも召喚術師系では正直不可能とまで言われた。

理由は勝てないから。

シスが現れた時多数のワールドサモナーが挑戦したが結果は誰一人仲間にする事は出来なかった。

シスを仲間にする条件がサモナースキル持ちでパーティーを組まず使い魔と己のみで勝てた場合のみ。

そのせいで廃人のワールドサモナーの使い魔であってもシスの攻撃力と素早さに瞬殺もしくは回復が無く削りきれない状況にしかならなかった。

更にワールドサモナーを優先で狙う為召喚術師が即死等と色々難易度がぶっ飛んでいた。

他にヒーラー職のサモナー持ちだったりデバフ職のサモナー持ちも尽く同じだった。


だがゼラは支援師。

全部の補助魔法が使える職。

期限が1週間でありゼラは最初に挑んだ時は他の職の人達と違い1時間程度戦闘をし敗北。

その後は対策の為の必要な消費アイテムを量産をしつつ消費アイテム無しで攻撃をできる避けたり状態異常のタイミングや状態がどのぐらい続くかを見たり動作や思考を覚え策を練り続けた。

その後最後の1日終了間近。

ゼラは万全な状態で状態異常にバフデバフを酷使し、自前に用意した大量のアイテムで削り激闘の末なんとか勝てた。


当時は支援師は地雷扱いでPTにいらないというのが主流。

バフワールドサモナー、デバフワールドサモナーと2種のサモナーが主流の時代。

回復職がバフかデバフ、サモナーがバフかデバフという流れが出来上がっていた。

そんな中でゼラが支援職でシスを倒しテロップで仲間にしたと言う情報が出た時皆揃って手の平返し。


だがその後ヴァルキリーはゲーム内で現れなかった。

運営も対応が期間中に仲間に出来る人がいればいいねと言い張り続けた。


その結果ゼラの固有使い魔とし定着し上位プレイヤー達にPvPで狙われる事となった。

しかしそれをシスだけでなく本人も支援の化物だった為全てをなぎ倒しいつしか最強の支援師と言われるようになった。


「・・・。マスターは私に勝った。ただそれだけ。」


「ですが・・・。」


まだ納得がいかないナサリー。


「別に貴方が納得する必要ない。私はマスターの物。私を唯一倒した人。」


「っと言う事だ。別にどうこう言う筋はないぞ。」


「・・・。ゼラさん。一度私と戦ってくれませんか?。」


「ん?。いいけど相手にならないんだよね。最低限ガンガオぐらいの強さが無いと。」


「おいおい・・・。敷居が高いな・・・。俺はこれでもこの世界でトップだから。ナサリーは少し下の召喚術師だ。」


「ああ。知ってる。既に神眼で見たからな。」


名前:ナサリー・アト

種族:人間

職業:ワールドサモナー

レベル:67

筋力:3800

俊敏:4000

耐久:3500

魔力:7500

幸運:7000


スキル:ワールドサモナー7・能力上昇魔術10・魔眼9・テイマー9・気配遮断6・高速処理7


使い魔:エルダートロールLv66・魔馬アスタリオンLv64・ソーサラーゴブリンLv76・火精霊アッルタLv61・アイアンゴーレムLv59


「正直に言ってやる。その使い魔達で俺は倒せないぞ。」


「ですがどのぐらい差があるか試してみたいんです。同じ召喚術師として。」


ナサリーはそう言うが、


「俺は召喚術師じゃなく支援師だ。」


と言い返す。


「使い魔を扱えるのは召喚術師と変わりません。ですから一度お相手をお願いします。」


「・・・。ガンガオも頑固な美人をよく捕まえたな。」


「っふ。褒めるな。俺も最初は驚いたからな。」


ガンガオは笑っている。


「ナサリーは本当に一度決めたら曲げないからね。諦めてゼラくん。」


手を合わせて言うキャリー。


「はぁ・・・。仕方ないか。で使い魔はシスで構わないのか?。」


「ええ。お願いします。では訓練所でやりましょう。」


全員訓練所に向かう。

何か調整したのか空間がかなり広くなっている。


「凄いだろ。広さも変幻自在なんだ。まぁナサリーしか調整できないんだけどな。」


とガンガオは自慢げに言う。


「シス。とりあえず前衛はいつも通り任せるよ。最初から本気でも構わないからな。」


「ん。」


「オールサモン。」


シスが前に出た後ナサリーが今使っている使い魔を出す。

黒色のトロール、馬車を引いていた黒い馬、知性がずば抜けて髙いゴブリン、火の精霊、そして鉄の輝きを放つゴーレムが出てくる。


「戦闘?。やったぜ。」


火の精霊はやる気満々。


「ヌシヨ。アレガコンカイノアイテカ?。」


とカタコトで喋るトロール。


「ぶるぅ・・・。」


警戒して睨む黒い馬。


「あれはかなりやばそうです。」


おとなしく優しい声で喋るゴブリン。


「・・・。」


ガンっと拳と拳をぶつけやる気をアピールしているゴーレム。


「皆。今回は今までで一番強い相手。連携をいつも以上に意識するように。」


使い魔全員が頷き戦闘体勢に入る。


「ほら強化スキル使って。どうぞ。」


「・・・。」


シスも構えゼラは強化していいぞっと促す。


「では遠慮なく。マキシマムサモンズブースト。オールブースト。リミットバリア。」


マキシマムサモンズブーストは使い魔の絆に依存するワールドサモナー限定の強化スキル。

最大3倍の補正が付く。

オールブーストは支援師ではないので2倍である。


ゼラはその間に、


「オールブースト。リミットガード。リザレクション。エンチャントパワー。リフレクション。インジブル。クイック。オールダウン。アーマーブレイク。グラビティ。スロウ。」


指輪の効果でとんでも無い速さでバフデバフをかけ終える。

今ゼラが付けている指輪は邪龍神の指輪の他に魔導王の指輪を装備している。

これは詠唱時間が半減し攻撃魔術の威力が増幅する物。

なので普通より4分の1の速度で術が発動する。


シス状態は全能力2.5倍、ダメージカット率10パー、状態異常無効、弱点無効、武器に筋力依存の追加物理ダメージを付与、秒間1%の自動回復、30秒認識不可能の透明の状態、全ての速度が2倍。

ナサリー側は全能力半減、防御力が半減し最終ダメージ補正1.2倍、俊敏が半減、全ての速度が半減。


「うぅ・・・。なにこの重さに体のだるさ・・・。」


「スガタキエタ。チュウ!?。」


と言った途端トロールの両腕が吹き飛ぶ。


「ア゛ァアアアア!!」


トロールが叫ぶ。

痛さと見えない恐怖に晒されて。


「見えない攻撃とか卑怯じゃな・・・い?。」


火の精霊も斜めに真っ二つになる。


「かふ・・・。」


ゴブリンも胸が貫かれ、


「・・・。」


馬も既に首が落ちている。


「!?。」


ゴーレムも足を切断され崩れ落ちる。


「・・・。こんだけ差が出るものなの?。」


一瞬の出来事に何も出来ずに終わり呆然とするナサリー。


「まぁこれがシスの実力と俺の本来の強さが合わさった現状最大の戦闘力。実際これで負けた事ないんだよね。」


と言っている間にナサリーの使い魔のHPを全回復させる。

ナサリーは直ぐに使い魔を戻す。


「・・・。うんお前やっぱやばいわ。」


「そんなもんでしょ。人は得体の知れない力は恐怖を覚える。だから俺は見せないようにしようとした。だが望んだのはナサリーでありこれからどう受け取るかは任せる。なのでガンガオ。家紹介して。」


「切り替えはえーなおい。」


「ゼラくん。」


「ん?。」


キャリーは少し困り顔で、


「貴方は一体どこを目指しているの?。」


「どこもなにも伸ばせるならどこまでもだな。」


「その気持ち俺はよ~く分かる。自身を鍛え上げ強くなるって素晴らしいよな!!。」


ガンガオはゼラと同じ思考の持ち主のようだ。


「男はやっぱり強くなる事に生きがいを感じるよな。」


「まぁ同意はする。ただ俺はそこまでバトルジャンキーではないと言っておく。」


「ゼラさん。」


ナサリーが目の前に来て、


「ありがとうございました・・・。」


「ああ。今後もよろしくな。ただアドバイスを一つ。」


「はい・・・。」


「もっと使い魔と絆を深めてスキルの効果を最大まで上げろ。正直今のブーストは中途半端すぎる。」


「え・・・。結構長い事一緒に闘っているんですけど・・・。それで中途半端なのですか・・・。」


「精々2倍ってとこだな。最大は3倍だからな。もっと精進しないと駄目だぞ。」


「分かりました。」


「あとレベルも最大まで上げないとな。こっちのシスは99。アウラとスィーナは97だ。そっちの使い魔はレベルがソーサラーゴブリンの76が最大みたいだからな。んで自分自身も99まで上げないと。正直まだまだ伸びるんだからそれが終えたらまた挑むがいいぞ。それならまだまともな勝負が出来るはず。」


「そうですね。最近自身の力を伸ばす事をしていませんでしたしいい機会です。やってやります。そして1発入れてみせます。」


「いいじゃない。楽しみにしとく。」


その後握手をする。


「では肉の方は?。」


「まぁ夕方に取りに来るよ。」


「分かりました。」


「んで?。家の紹介でいいか?。」


「ああ。頼むよ。」


「じゃナサリーとキャリーはギルドを頼む。」


「ええ。」


「任せといて。」


と訓練所を二人を置いて行く。


「強かったね。」


「強いじゃないの。あれは虐殺よ。しかもまだ手加減しているし。」


思い返し苦笑いするナサリー。


「そうなんだよね~。あれに状態異常を使ってこられたら本当にどうしようもないね。」


「でも彼の目は純粋だった。まるでガンガオと同じ目。」


「似た者同士だと思うよ。ガンガオもいい刺激になったみたいだし。私達も頑張らないとね。」


「そうね。今の強さで満足しちゃ駄目って叩かれたもの。暇を見つけて南の魔領に行って鍛え直さないと。」


とどこか吹っ切れたナサリー。

キャリーはそれを見て安心し、


「だね!!。」


と元気よく同意する。


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