表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/120

44話 不吉な前兆


 「そういえば早紀さん」マリが真剣な顔をしている「ん?マリどうしたの?」早紀はマリの方を見る「そろそろ……災害について備えておいた方がいいと思います」「あっ……そういえば近々くるって噂の……でも来たとしてここまで来るの?」「私も直接は知りませんが前回起きたときは世界の半分以上が海の底に沈んでしまったそうです」「世界の半分!?」早紀は目を見開いた「分かった……じゃあ今日街の噴水に住民を集めてほしい」「分かりました!」マリはそのまま部屋を出て行った。


(世界の半分か……サキエルここから海までの総距離は?)

(はい、約200キマイターです。もしも起こってしまったらこの国は2時間で水没します)

(2時間か……じゃあどうしようかなぁ……あっ!結界!)

(結界の場合水が引くまで3か月以上かかります。なので3か月以上海の圧力を耐え続けるのは非効率的かと考えます)

(それもそっか……)

(ならばこの国ごと浮かべてしまうというのはどうでしょうか)

(え?国ごと?)

(はい、浮かべるためのスキル【浮遊】はすでに私が開発しました!この【浮遊】は大きさ関係なく小さな力で浮かべることが可能です。また物体扱いになるため私の能力を干渉させることも可能です)

(つまり私の力は使わずにサキエルがすべてしてくれるということ?)

(その通り!任せてください)

(分かった!サキエルよろしく!)


早紀はそのままサキエルの言う通りかなり大きな杭を4か所に設置する。


(これによりこの範囲の部分を浮かべることが出来ます)

(おお!さすがサキエル!上空なら津波も平気だね!かなり範囲が広かったから打ち込むのに時間かかったけど……)

(はい、あとは強い防衛、攻撃することが出来ます)

(分かった!ありがとう)


その後早紀はマリに呼ばれ噴水に向かう「良く集まったね!?」そうそこにはたくさんの妖精達が座ったり飛び回ったりしている「早紀の名前を出したらみんな集まるってね」「ありがと!」早紀は前に向かった。


「こほん!皆さんも知っていると思いますが近々大災害が起こると予想されています!」みんなは頷いている「よって!至急各家の強化をお願いします!災害なんかに負けてはいけません!それと災害が起これば皆さんはこの噴水前に集合してください」妖精たちは真面目に話を聞いている「誰一人死なすわけにはいきません!なのでよろしくお願いします!」早紀が頭を下げると周りから歓声が沸いた。


(思ってた以上の盛り上がり……)


と軽く地面が揺れた「また地震……」早紀はまた歩き出した。


(もしサキエルの読み通りなら……経験したことの無いほどの大地震が起きるはず……)


早紀は考えると1つ案が浮かんだ。


(ねぇサキエル、この大災害って何回も起こってるんだよね?)

(はい……期間はとてつもなく開いていますが確実に起きています)

(だったら起きた場所調べて魔力感知で地震波を皆に一瞬で伝えれない?大きな地震だけでいいから)

(可能ですね、分かりました)


とサキエルの声が聞こえなくなった……。


しばらくベンチに座っていると急に目の前に文字と鐘を鳴らす音が聞こえる[大災害発生!皆さん10分以内に噴水に来てください!]早紀は慌ててベンチから立った。


(このような形でいいでしょうか?)

(なんだ……お試しか、サキエルおっけいだよ!これでとりあえず一安心)


早紀は自分の家に戻っていった。



「やめてくれ!」男が叫んでいる「情けないなぁ……ルシファー……妖精たちも女神も取られ、さらには殺し屋も取られのこのこ帰ってくるとは……あのお方もお怒りだぞ」男がルシファーに剣を向ける「わ……分かっている!必ず取り返す!ちょうどそろそろあの時期だ……あの国は間違いなく崩壊する、そこを狙うつもりだ」「ふっ……それでも失敗したら……分かっているな?」「分かっておりますよ……バラス様……」「ならばよい」とバラスはそのまま転移魔法により消えていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ