4話 穢れなき魂を持つ者 と 穢れなき魂を持たない者
真夜中にとってぎこちない音が響く
時計台が壊れる音だ
軋んだ音と鐘の生る音が落ちて響き渡る
ライル
「驚いた 俺は身体能力が向上している」
いつの間にかライルは身体能力が向上しており
建物を壁走りする程の飛躍力を有していた
その壊した主の方へ向かった
シャーク
「誰だお前?」
両者とも名を名乗る
ライル
「もうマグニナンバーズはいなくなったぞ
お前は残りのマグニ者だ
それ以外は去った
いなくならないのなら俺はお前を倒す」
ライルをシャークは見た
シャーク
「お前も穢れなき魂を持ったトランスレイド取得者か」
シャークは物を壊していった
ライル
「何故お前は壊していく」
シャーク
「俺は穢れなき魂を持たない
つまりはただのマグニ者だ トランスレイドを取得出来ない
俺はそれが悔しくて仕方が無い
だから穢れなき魂の逆をやり続けたらどうなるのか
俺は実験でこのように建物を破壊しているのだ
暴れ続けなければ俺は死ぬだろう」
シャークの能力は連想走行
止まれば死ぬ能力
シャーク
「俺はこの能力に目覚めて以来 夜も眠れやしない
ずっと睡眠装置で起きたまま寝た状態を取得している
トランスレイドがあればこの状態も変わるかもしれない」
ライル
「ではレジスタンスで一緒に探そうではないか」
シャーク
「ライルみてぇな奴に早く出会っていればよかったな
だが、俺は壊す事だけに着目し過ぎた」
シャークが持っていたのはミアナ
ミアナが貫かれている
ライルはその時に怒りを露わにしてシャークへと斬りかかった
シャーク
「だろうよ
ライルは味方を殺されればこうなるだろ
俺にとってそれが自分の命だ
それは何よりも大切だろうさ」
ミアナ
「ライル…喧嘩は駄目…」
ライル
「息がある…まだ助かる…」
ライルは一振りかかろうとして
騙し打ちのように片方の拳で殴ってからミアナを取り戻した
ミアナ
「ライル…よかった…あの時のライル怖かったよ…」
ライルはミアナの状況に震える
ミアナ
「私は平気だから…あのシャークって奴も救ってあげて」
シャークは上半身が鮫で下半身が人間だった
ライル
「シャークは幾つも壊してきた
しかしそれは自分の為だったのだろう
だからこそ、共に分かち合う」
シャーク
「俺は…」
クラリ
「駄目だってーの!(笑)」
クラリはシャークの身体へと貫いていた
ボールベンを巨大サイズにしていたクラリ
ライル
「マグニナンバーズのお前が何故ここに…!?」
クラリは笑顔で答える
クラリ
「理由も目的もないよ!だってなんか面白そうだったから!」
シャークは血を流し続ける 貫かれたからだ
クラリ
「シャークはトランスレイド未取得者なんだよね
あはは!面白いね!もっと抉ってみようか!(笑)」
クラリはボールベンを上下左右に回し続ける
身体を抉られてシャークは悲鳴を上げる
ライルはそのボールペンを上空から真っ二つに切った