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奇跡の胎動  作者: めい


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新しい治療法の効果が次々と報告されるようになると、状況は大きく変わった。

これまで「奇跡の子」であることを公にすることを恐れて、沈黙を守ってきた家族たちが、少しずつ会の扉を叩き始めたのだ。


最初は、匿名でのオンライン参加や、会合を遠くから見守るだけの人も多かった。

だが、実際に治療を受けて症状の進行を抑えた健太や、同じような体験を持つ子どもたちの姿が報道されると、彼らの心の壁はゆっくりと崩れていった。


「うちの子も、奇跡の子なんです」

その告白に、美咲はいつも優しく頷き、白石は力強く「ようこそ」と手を差し伸べた。



会の雰囲気は、以前とは比べものにならないほど明るくなった。

恐れや孤独で固まっていた表情が、安心と希望に変わっていく。

交流会では、治療の経過や生活の工夫、そしてこれからやりたい夢の話まで飛び交うようになった。


「奇跡の子」はもう、特別な秘密ではなくなった。

それは、互いをつなぐ“誇り”と“支え”の象徴に変わっていった。


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