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奇跡の胎動  作者: めい


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28/86

6-1


健太は日々成長し、少年から青年へと変わっていった。

身体も心も少しずつ大人へと近づき、世界を知りたいという好奇心はますます強くなっていった。


ある日、学校で一人の同級生、美咲に目を奪われた。

美咲は明るくて、誰にでも優しく接する人気者だった。

健太はその笑顔に心を奪われ、胸の奥がぎゅっと締め付けられるような感覚に戸惑った。


初めての恋心だった。

まるで、体の中に新しい鼓動が生まれたかのようだった。


健太は放課後の図書室で、ふと美咲と隣り合わせになった。

教科書の文字をじっと見つめる彼女の横顔に、健太の心臓は速く打った。


「ねえ、健太くんって、変わってるよね」

美咲が軽く笑いながら言った。


「変わってるって…どんな風に?」

健太は少し照れくさそうに答えた。


「だって、あの話…知ってる?君が『奇跡の子』だって噂」

美咲は真剣な表情で続ける。


健太は息を吸い込み、迷わず言った。

「うん、そうだよ。隠すつもりはない。僕は普通の人とは違うけど、それが僕なんだ」


美咲は驚いたように目を見開いたが、すぐに柔らかく微笑んだ。

「すごいね、そんなことを堂々と言えるなんて。私は、健太くんのこと、もっと知りたいな」


その言葉に、健太の胸は温かく満たされた。

二人はゆっくりと距離を縮めていき、初めての恋が静かに芽生えたのだった。




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