第3幕「星のナビゲーション」
『アウレリオンの鏡』第3話「それとも……」では、鏡の向こうの星空を手がかりに、二人の若者が謎に迫っていきます。
昔の人々は、GPSもない時代に星を頼りに大海原を渡っていました。
そんな航海術に感心したMIYABI。
さて、VELNICAの5人が星を頼りにしたら、どこへたどり着くのでしょうか?(笑)
いつもの楽屋で。
MIYABIは今日もスマートフォンで小説『アウレリオンの鏡』を読んでいた。
二人の若者が、鏡の向こうに映る星空を手がかりに、その場所を突き止めようとしている。
(星の位置から、自分がどこにいるのか分かるのか……)
MIYABIは感心していた。
「なあ、知ってるか? 昔の船乗りは星を見て、自分のいる場所を調べていたらしいぞ」
TOMOが顔を上げた。
「へえ。星で?」
「そうだ。北極星の高さなんかで、緯度が分かるらしい」
「マジっすか!?」
MINATOが身を乗り出す。
「昔の人、GPS持ってたんすね!」
「持ってないから星を見てたんだろ」
TOMOが即座に返す。
SOUが窓の外を見た。
「じゃあ、今夜、俺たちも星を見れば、ここがどこか分かるってことか?」
「理屈ではな」
MIYABIが答える。
「よし、やってみようぜ!」
SOUが立ち上がった。
TOMOが眉をひそめる。
「お前、ここがどこか分からないのか?」
「分かるよ。ライブハウスだろ?」
「じゃあ、何を調べるんだよ」
「……ライブハウスの緯度?」
「何に使うんだ、それ」
MINATOが手を挙げた。
「俺、星座なら知ってますよ!」
「ほう。何座だ?」
MIYABIが尋ねる。
「しし座で~す!」
「それは自分の星座だろ」
「じゃあ、REIJIさんは?」
REIJIが答える。
「俺は正座はしない。足がしびれるからな」
「正座じゃない、星座の話だ」
「知ってる」
「知ってたのかよ!」
SOUが笑いながらMIYABIに尋ねた。
「で、結局さ。星を見れば、俺たちがどこにいるか分かるんだよな?」
「ああ。昔の人は、それで大海原を渡っていたんだ」
MIYABIは感慨深そうにうなずいた。
「すごいと思わないか? 道も標識もない海で、星だけを頼りに進むんだぞ」
少しの間、楽屋が静かになった。
MINATOがぽつりと言った。
「……俺、昨日、駅からここまで迷っちゃって」
TOMOが振り向く。
「スマホのナビ使わなかったのか?」
「使いましたよ」
「それで迷ったのか?」
「はい」
SOUが肩をたたいた。
「次から星を見ろ」
MINATOが真剣にうなずく。
「なるほど! 今度からそうします!」
TOMO「いや、ナビをちゃんと見ろ!」
夜空の星が、かつては旅人たちの道しるべだった。
そう考えると、いつもの星空も少し違って見えてきますね。
ちなみにMINATOには、まずスマホのナビを使いこなしてもらいたいところです。(笑)




