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化け物友達


―――キャルト視点―――


「なんか恨みでもあったのかコノヤロオオオオオオ!!!!!!!」


今私は何に巻き込まれているのだろう?

私は先程まで柏葉様と模擬戦をしていたのでは無いのか?


「わざとじゃなかったんだって言ってんだろ!!!!!!!ちょっとは聞く耳持ちやがれええええええええええ!!!!!」


柏葉様ともう1人の男の叫びと同時に吹き荒れる魔力や神力の嵐、そのあまりにも強大な力に我ら勇者パーティーの面々は蹂躙される

彼らの速度はあまりにも早くもはや目で追うことすら叶わない、大技を叩き込むか相手を掴んだりするであろうタイミングで僅かに視認することができる程度だ

一瞬見えたかと思えば吹き荒れる暴風


灼熱の火球や火槍、火矢が飛び交い


まるで水が生きているかのように高速で鞭のごとく神速で振るわれ打ち出される


巻き起こされる暴風は放たれた風の刃や槍、竜巻によるもの


見れば分かる程の高圧な電気が空気中を走り


視界を潰す閃光と常闇


彼らが交差しぶつかる度に衝撃波が産まれ迷宮の尋常ではない耐久の壁を抉る

迷宮の壁は賢者とも呼ばれた人物がどれだけ魔法を放とうが傷1つつかなかったはずなのだがもう今更何も言うまい


そしてさらに飛び交う力を凝縮して作られたであろう球体


もう全てが常識を超えていた


「そんなもん知るかああぁああああああああああああぁぁぁ!!!!!!!!」


その叫び声と共に放たれた衝撃により吹き飛ばされた私は壁に叩きつけられ意識が遠のいてゆく

この時私が思ったことはただ1つ






早く終わってくれ.....



そんな心の中のつぶやきと共に私の意識は落ちていった





―――1分前―――


「あっやべ」


剣を当ててしまった人物は水平に吹き飛んでゆく


やばい完全にやらかしてしまった

これが当たったのが常人であるなら当たった部位がバラバラに吹き飛ぶ程の威力がある

そんなものを今思いっきり顔面に叩き込んでしまった


これ死んだかな?

.........いや、こいつなら大丈夫だ

なぜならこいつは俺の友達であり(・・・・・・・)俺と同等の力を持った(・・・・・・・・・)化け物だからだ

てことはもうそろそろ起き


「おい柏葉!お前なんてことするんだ!これが常人なら死んでるぞ!?」

「悪い悪い、まさかこんなタイミンクでお前が出てくるとはな、とりあえず形式美として言っておこう」

「何を?俺としては謝罪の言葉を述べて欲しいところだけど?」

「HAHAHA、あいむそーりー」

「ふざけてんな!?よっしゃ久しぶりにやるぞ!」


おっ、アレ(・・)をやるのか

いいぜ、やってやる!


「制限は!」

「3分!勝利条件は!」

「殺せば勝ち!難易度は!」

「ハード!能力は!」

「使用禁止!」


さあさあ始めるぜ!!!!!!!!


「「上限(封印)解放60%!!!」」


「かかって来やがれ!!!」「かかって来るがいい!!!」


「「上等!!!」」


そして戦いが始まった


まず高速で接近して殴り合う

お互いに、言ってはなんだが化け物だ、的確に防いでは反撃を繰り返す


そして突然胸ぐらを捕まれ地面に背中から叩きつけられる

だがそんな程度じゃ軽いダメージにしかならない


ぶつかった瞬間『転移』で横に移動して脇腹に蹴りを叩き込む、もちろん目にも止まらぬ速度で水平に吹き飛んでゆく


そしてここからは遠距離戦だ

吹き飛んで叩きつけられて煙が上がっている所から僅かな魔力の波動を感知した


その瞬間反射的に魔法を発動させる、今恐らく俺の周りには数えきれない魔法陣がリズムを刻むかのように展開され続けているはずだ

そしてお互いにほぼ同時に魔法を大量に放つ

なんかそこら辺にいたやつを巻き込んだ気がするが気にしない(回想はここら辺)


そして魔法に合わせて霊力・妖力・神力を槍や針や球体、はたまた触れれば爆発する爆弾にして間を埋めるように飛ばしてゆく


そして一瞬魔法の嵐が緩んだ瞬間『縮地』を使用して接近する、接近する僅かな時間に武器を取り出す

今回使うのは威力・速度・斬撃を強化する効果が着いたシンプルなダガーを使う


というかややこしい能力が付いていてもこの戦闘のさなか上限解放60%で発動できる気が....ほんの少し自信ない


まあそんなことはどうでもいい

向こうも同じ意図をしていたようであいつは長剣で二刀流をするようだ


そしてお互いに目にも止まらぬ速度で剣を交える

流石に当たると死んで負けになるからお互いに当たる素振りすら見せない


ここで能力が使えるなら勝てるんだが禁止なのでこうも打ち合い続けている


そして突然加速してお互いの首に当たれば断ち切られるであろう刃が迫り













突然停止した


「いやぁー、やっぱり柏葉には勝てないなー」

「でも強くなってんじゃん、俺とここまでまともに打ち合えるのお前だけだと思うぞ?」

「でも俺は柏葉の親友だよ?当然だと思うなー」

「それもそうか、じゃあ適当にそこら辺の壁にめり込んでるあいつらを生き返らせるか引っ張り出して回復させるか」

「了解ー」







――少年達蘇生&回復作業中――







さて、とりあえず全員回復させたし目も冷めたみたいだから説明はしとくか


「とりあえずお前ら、巻き込んで悪かった、いつもの調子でやってたらお前らの事少し忘れてた」

「柏葉君それはないよ......」

「まあ今回悪かったのは柏葉だけじゃないんだから許してやってくれないかい?えっとー、ナナシさん?」

「「「「「「「まずお前誰だ?」」」」」」」


確かにごもっとも

戦いの時なんて殆ど喋らない、というかさっき喋ってなかったからな


「あ、自己紹介忘れてたな、じゃあ改めてこの場で自己紹介させてもらうね、俺は黑影(こくえい) 琥珀(こはく)、柏葉とは幼馴染で転生前からの友達だよー、ついでに言えば僕も最高神だ、後さっきの戦い見てたらわかるだろうけどそれなりに強いからよろしくねー」

「柏葉とまともに戦える時点でそれなりではないと思うわよ?そもそも最高神って時点で普通じゃないし少なくとも私やナナシよりは圧倒的に強いってことになるじゃない」


いや、グラスも周りの神から見たら化け物級だからな?

俺らがおかしすぎて霞んでるだけで


「どうして柏葉君の知り合いはこうも少しどころかだいぶん常識から外れた人達なんですか......」

「それを否定できないのが辛いな....」


まあ正直俺の仲間や友達なんておかしいのが当たり前だからな、早めに慣れてもらうしかない


「失礼なー、俺は柏葉と比べればまだマシだぜー?」

「俺と全く互角に戦えるやつはどう見ようが化け物だよ、てか本気で戦えば俺でも危ないじゃん」

「能力使えば一瞬じゃないかー」

「そうだけどな、まあ環境によっては勝てるんじゃないか?」


すると琥珀はニヤリと笑った

そして突然神速の斬撃が俺を襲う


ナナシ達が息を飲んだのがわかる

この解放度ならギリギリ認識出来るだろうからな


だがこの程度反応できない俺ではない

片手で受け流して避ける


多少は受けてしまったからか腕に切り傷ができたが


「ほらね、やっぱり柏葉には届かないじゃん」

「それでも傷は付けられるじゃん、やっぱり俺もお前も化け物だ」


そう、これはどれだけ違うと言おうと変わらない

まあだからといってなんだという話だが


するとさっきから喋っていなかったキャルトが質問をしてきた


「あの、琥珀様も最高神って言ってますがどこの世界の最高神なんですか?」


あ、それ聞いちゃう?


「ん?俺は柏葉と同じ世界の最高神だよー」

「「「「「「「はい?」」」」」」」


まあそうなるよね

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