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異変

——2日目。




色々な経験から、絶対に声が聞こえないように一番遠くの部屋で寝たおかげか、スッキリ朝を迎える。




それにしても、昨日の夕食も何かと大変だった。




酔った紫苑さんが、服を脱ぎだしたり、罵詈雑言を並べてたと思ったら急に泣き出したり・・・




紫苑さん、最初とだいぶイメージ違う・・・それにしても、女性は恐ろしい・・・




恐ろしいけど、何かちょっとガルバが羨ましい・・・いや。いかん。いかん。この世界を元に戻して無事に帰れたら、絶対彼女作ってやるんだからっ!!!




———そんな事を考えていると、紫苑さんが一人で二階から降りてきた。




(・・・やっぱり、この人は喋らなければ恐ろしく美人だな・・・)




『・・・おぉ。明斗よ。早いな。』




「おはようございます。紫苑さん。」




『・・・前から思っていたが、「さん」は余計だ。紫苑で良い。今や仲間だろう?』




「・・・・あぁ・・何か、女性を呼び捨てにするのに慣れてなくて・・・つい・・。」




『・・・まぁ、慣れてくれれば良いさね。ところで明斗よ。』




「・・・・??はい??どうかしました?」




『・・・お前、体に何か変化は無いか?』




「・・・・??いや・・・特に何も感じてないですけど・・・何かあります??」




『・・・ふむ。昨日、空海がお前の体に入った後から、お前の呪力が急に不安定になっているのだ。』




「・・・・え??自分では全く気が付いていないですね・・・」




『・・まぁ、急に仏クラスの呪力を持った空海が体に入って結び目を作ったのだ。それに・・・』




「・・・それに??」




『・・・いや。何でも無い。まぁ、体に変化が無いのであればそれはそれで良い。』




その時、ガルバとバサラが2階から降りてくる。




『よ~し。では、行くかのぉ。』




オレ達は、バサラの里を目指して歩みを進める。





———太陽が真上に来る頃。





街道沿いの小さな村で昼食を摂ろうと、入口から村の中に入った時だった。




『・・・何か様子がおかしいね。』




『うむ。誰も人がおらぬ。』




『・・それに、家も扉が開けっ放しだったり、窓が開いたままになっていたりしてますね。』




「・・・そうだな。皆、警戒しながら行こう。」




うん。と頷く一同。




村の中に入っていくと、遠くから何かを叩く音が聞こえてきた。




『・・・あの音は何じゃ?』




音のする方へ近付く。




——そこで見た光景は、生気を亡くした村人達が村の中央にある小さなお堂を取り囲んでお堂を壊そうと農具や調理道具等で殴っている様子だった。




村人達の目は虚ろで、焦点が合っていない。




(・・・マズイ、何か起こってる)




オレ達に緊張感が走る。

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