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第1章 受験生 和子(3)
試験官の先生といくつかやりとりがあったあと、さきほどの在校生が、迎えに来てくれた。あたしはここでおしまい。そのまま帰宅することになった。
「和子さん、残念だったね。あたしたちも試験官だから、力になれることとなれないことがあった。このあと、校門を出るまでの短い仲だけど、思ったこととか愚痴とかあったら、あたしたちでよければ、なんでも言ってちょうだい」
「ごめんなさい....なのでしょうか。さっきお姉さんがものすごくスキンシップをとってきて....普段全然慣れてないから....、あたしだって、あそこを大きくしたいわけじゃないし、普段はおとなしくしてるんだけど....」
「うん、わかる。だから、こういう試験なの。あの程度で大きくなるんだったら、さすがにちょっと、って基準だって聞いてる。他の生徒や保護者の受容を考えても、その辺が一つの基準って考え方みたい。在校生として私も、そんなもんだと思っている」
「3日間の試験だって思って 私も張り切っておしゃれしてきたんですけど。...すごくくやしいです」
思わず涙がでてきた。校門前で、思い切り泣いてしまった。
試験官のお姉さんが優しく抱きしめてくれた....10秒だけ。
「私ができるのはこれだけ。じゃあ、気を付けて帰宅してください」
校門を後にした。




