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1.一次試験
いきなりバトルです。。
夏季の盛り、紅夏の陽射しがジリジリと照り付ける。
リムニ城から少し離れた大修練場には、この暑い中全身鎧を装備した兵士が十数人。
その全員が武器を構えて一人の少年を取り囲んでいた。
「それではウィリオス・レセアージェンの近衛騎士認定第一試験を始める! 準備は良いな?」
宣言したのは、かなり前に白髪が目立ち始めたというチョビ髭の老騎士。
名をシド・ベイナズ。御年五十を数えてなお衰えを知らない技で以て王国騎士長を務める古強者だ。
また、王女の影武者を見出した人物でもある。
囲まれた少年――ウィルは緊張気味に頷いた。
優しげな光を宿した琥珀色の双眸は不安げに揺れていて、正直強そうには見えない。どちらかと言えば守られる側にさえ見えるだろう。
「始め!」
シドの号令を受け、兵士たちが一斉にウィルへ襲い掛かる。




