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#8 討伐から仲間へと

街に着いた俺とシルフィは報酬を受け取った後、街の中心地で騒動が起きていることに気が付いた。


「おい! 金を出せ!!」


怯えてる女の子を目の前に複数もの男が大きな声で怒鳴りちらす。


「おい!!!!何か言えよ!!」


そう言うと男は女の子をいきなり殴った。


「流石に危ない!助けに行かなきゃ!」


みんながじっとその騒動を見ている中で俺は一人でそれに割り込んだ。


「何だおめぇは。」


「ただの人間だ。」


「ただの人間が割り込んでくんじゃねえ!!」


正直全く俺は怖くなかった。だってリアルではこんなことによく巻き込まれてたし。


「光の魔法! シャイニーサンダー!」


魔法を唱えても何故か全く何も起きなかった。


「お前、初心者??」


「そうだけど。」


「魔法が効くのはモンスターに対してだけなんだぞ??」


初めて知った。けど魔法なんて使わなくても勝てる自信はあった。


そんなことを思っているといきなり男はターゲットを俺に変えた。俺は男からの不意の攻撃を避けた。


「こいつ...俺のパンチを...?」


俺は男の隙を狙って蹴った。場所は男の急所だ。


「あああぁぁぁ!!!!」


やはりだ。男なら誰しもそんな反応をするだろう。


「早くこっちに来て!」


俺は女の子を男から逃げるように促した。シルフィと共に三人で街の端まで来た。男はいなかった。


「海翔くん、優しいのね!」


シルフィがそう言うとありがとうと俺は軽く返事を返した。


「かい...と?」


「そうだよ。僕の名前は海翔。この銀髪の子はシルフィ。君の名前は?」


「なまえ...」


少しぎこちない様子だった。


「ラ...ウル...」


「ラウルちゃん。よろしくね!」


俺がラウルにそう返すとシルフィがこっちを向いてきた。


「どうして私にはちゃん付けで呼ばないの!」


「だって...ラウルちゃんの方が若そうだし...」


「シルフィちゃんって...言って?」


「シルフィ...ちゃん。」


「やったぁ!ありがとー!!」


シルフィは俺に抱きついてきた。本音のところ嬉しかったが少し悔しくもあった。

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