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#2 転移から自己紹介へと
穴に入ると、周りは真っ暗だが落ちていく感覚はした。
気づかないうちに目の前は一面空になっていた。起き上がると持ち物が無くなっていたことに気が付いた。スマホも。バッグも。
辺りを見渡す。人はいない。どうしてだろうか。そんなにここは田舎なんだろうか。とりあえず人をひたすらと探す。
何分か歩くと女の子を一人見つけた。早速声をかけてみる。
「あの... ここから大きな街までどれくらいかかるかな?」
「うーん... ここからだと15分くらいだね。もしかしてまだこの世界のこと、あんま分からない人?」
「そうなんだ。ここに来たばっかりで何も分からないんだ。」
「じゃあ一緒に街まで歩いてこの世界のこと、色々教えてあげるね♪」
「ありがとう!!」
感謝するしかなかった。それと、可愛い。
「それで君の名前は?」
「海翔だよ。飯田海翔。よろしく。」
「海翔くんね。私の名前はシルフィ。よろしくね!」
お互い自己紹介をすませ、この街について教えてもらうつもり...だったのだが...
「それにしても珍しい名前ね。どこから来たの?」
「日本だけど...」
「聞いたことないんだけど。どこ?」
どうやら本当に転移してしまったみたいだ。この世界の人間は俺の他に転移したやつはいないらしい。だが、言葉の発音は同じ。文字は全く違う。この先俺は大丈夫なのか...?




