崩壊の序曲
暫くぶりに新しいエピソードを始めます。よろしくお願いいたします。
鈴良は毎日の様に子供達の世話をしている。それはもう忙しく、自分の髪すら整える暇もないくらい。父親の笹山くんは時々自分の子供達の相手をしにくる。「おーしおしおし。大きくなったなあー。」彼の背中に乗っかってはしゃぐ千春と千夏。「きゃっきゃっきゃっ」笹山くんの髪の毛を引っ張ったり鼻の中に指を突っ込んだりして大はしゃぎ。「はあ~。疲れた…。」ふとため息がでてしまう。「すずちゃん、お茶かなんかくれないか~?」「もうっ何しにきたんにゃん。別に来なくてもいいにゃんよ。」邪険にされる笹山くん。カチンときた彼は少し不機嫌になり、神社から出ていってしまった。「キツく言い過ぎたにゃんかな?…アッ、コラ、イタズラしたら駄目にゃんよ!」忙しくてそれどころではない鈴良。「最近のあの子は冷たくなった。それに前はもっと可憐で可愛かったのに…。子供を産んだらなんか雰囲気まで変わってしまった...。」妻にうんざりしている様子の笹山くん。「学校に戻ろう。」とぼとぼと神社から学校に戻る。図書室にこもって勉強をしていた。(こんなに頑張ってもすずちゃんがあんな感じじゃな…。卒業したら結婚する約束までしてたのに。なんかやる気でないよな。)自分勝手なことばかり考えてしまう様子。持っていた本を本棚に戻そうとして誰かにぶつかった。「きゃっ」「うわっ」バサバサバサ-と本が散らばる。ぶつかった拍子に女子の上に乗っかってしまった。「ごめんっ!」慌てて起き上がる。「いえ…。」大人しそうで純情そうな可憐な女の子だった。
嵐の予感、というかお話を先に進めたくなりました。




