生まれるにゃん!!!
鈴良のお産のお話です。やっと産まれます。
よく晴れた春の日。鈴良は体調が悪かった。「ううー。体が重いにゃん、歩けないにゃん。」なんとなくわかっていた。お産が近い。というより産気付いてることに。「今はみんな学校にゃん。夏菜も千尋もいないにゃん。つらいけどひとりで産むにゃん・・・うっ!」鈴良は布団の上でのけぞった。「うううううううう!」涙目で力を込めた。脳裏に浮かんだのは笹かまくんこと勝利の顔だった。「パパこんな時に傍にいてくれにゃいなんて・・・!」ちょっと怒りがわいてくるのを感じた鈴良。次の瞬間鈴良の体の中から産声をあげる赤ちゃんの声がした。「生まれたにゃん!うっ!でもまだ続くにゃんこれ・・・!」そう、猫の妖怪なので一人ではすまない。なんと続けて三人も産み落とした。「ミギャアアアアア!!」猫と人間のハーフの赤ちゃんなので泣き声が猫のようだった。「生まれたにゃん。三人にゃん。すずの赤ちゃんにゃん。ハアハア・・・。頑張ったにゃん、すず。」涙目で天井を見上げる。「可愛いにゃん。耳が小さい。」女の子二人と男の子一人だった。「男の子はパパに似てるにゃん。そっくりにゃん。早くみんな帰ってこないかにゃん。」赤ちゃんを三人とも抱き締めて少し力尽きる鈴良。同じ時間、テストを受けていた勝利は耳元で赤ちゃんの泣き声がしたのを感じた。「・・・えっ?」まさかな、と思いながら気が気ではなかった。「くそ!早く終われ!こんなテスト!」苛立ちで鉛筆が折れる。チャイムが鳴った。彼は一目散に教室を出ると学校を飛び出して神社に向かった。「すずちゃん!!」彼は涙目だった。
早く次回を書きたいです。割とあっけなく子供産む描写なのは彼女が猫の妖怪だからです。人間だとこうはいかないですものね(苦笑。)




