なんとか間に合った。笹かま少年は父親になる。
前話からの続きです。
走る笹かま少年。(赤ちゃんの泣き声がした!!まさかもう生まれたのか?!チクショウ!テストなんか受けてる場合じゃなかった!!!すずちゃん!!!)猛ダッシュで神社の階段をかけ上る。玄関に鍵がかかっていた。(なんと!鍵がかかっている!)どうしたことかとその場にへたり込む。次の瞬間、「ミギャアアアアア!」と赤ちゃんの泣き声が聞こえた。(やっぱり生まれてるうううううううう!!!チクショウこんな鍵!ぶち破ってやる!)笹かま少年は家の玄関に体当たりをしてぶち破り、部屋から部屋へと探し回った。「すずちゃん!!!どこだー!」笹かま少年は目が充血していて凄い形相だった。「ここかーーーー!」部屋の戸を開けるとそこには生まれた三人の赤ちゃんと疲れはてている鈴良がいた。「嘘だろ。ホントに生まれたなんて・・・。」口元に手をやり息を飲んだ。と同時に涙がとめどなく溢れた。「すずちゃん、すずちゃん!しっかり!」鈴良の体を揺さぶる。目を覚ました鈴良は彼に気がつくと微笑み、彼の泣き顔に手を触れた。「何泣いてるにゃん。」「俺の子だよな?」ムッとした顔で鈴良はこう続ける。「他に誰がいるにゃん。大体何で産む時に来ないにゃん。大変だったにゃんよ?!」段々腹が立ってきた鈴良は以前よりも女性らしくなっていた。子供のようだったあどけなさが消え、大人の女性の雰囲気になっている。怒り方がどうにも大人の女性の怒り方だった気がした笹かま少年は少し戸惑うが自身もなんだか以前と変わった気がした。父親になったのだ。赤ちゃんの顔を見て笑顔になる。「ホントに生まれた。可愛いな。俺と君の子供だ・・・。」二人は手を繋いで微笑みながら三人の赤ちゃんの顔を見ていた。
大人になった二人の様子を書けて嬉しいです。次回以降千尋や夏菜も出します。




