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秋乃さんは疲れている。

前々から書きたかった秋乃さんのお話です。

秋乃は煙草をふかしながら庭が見える廊下で溜め息をついていた。「最近占いの仕事がハードで疲れるわー」思い返していた。何故か秋乃のところに来るお客さんは恋愛の相談が多い。「私は何故かいつも2番目の女なんです。最初の女でありたかったのにいつもいつも毎回2番目の女・・・。」こう相談しに来た女性には秋乃さんはこう回答した。「辛いわね、でも考えてもみて?最初の女が幸せだと本当に思う?最初の女ってことはいつも後から出てきた女に男を取られちゃうのよ。そして比べられるの。そっちの方が良かったって捨てられたりとかね。」「それは嫌ですね・・・。そんなの耐えられない!」「屈辱でしょう?だからほんとは2番目ってそんなに悪い立場でもないのよ。端から見たら不幸に見えるけどね。」「考え方を変えてみます。彼を許してあげようかな。」「イヤ、別に許さなくてもいいのよ?(笑)所詮フラフラした男って事なんだから。」「ありがとうございました。」その後も恋愛相談の女性が絶え間無くやって来る。「彼はモテるので、私なんか相手してもらえるだけで幸せで、何番目の女でもいいんです。通りすがりのただの女のひとりで構わないんです。」地雷みたいなのが来た。そう直感する秋乃。「彼はそもそも人気商売の人だしモテるのは当たり前だし。私なんか相手してもらえるだけで本当に夢みたいに幸せで。」人気商売ねぇ。大体察しがつくわね。しかし夢みたいに幸せってそれはホントに夢の中のようなお話よ。本人がいいならいいけど絶対後から黒歴史になって・・・。まあそれは言わないでおくか。「あまりいいお付き合いではないわね。ほどほどにね?」この手のタイプは止めても彼の悪口を言わないでとか言ってズルズルズルズルずっと付き合うに決まってる。だから相談と言ってもあまり意味がないのだ。色々な女性がいる。でも大体男で苦労してる。占い師だからそういうのよく見かける。うちの妹みたいにいい人見つけて愛されてあんなに幸せなのって実は少ない。自分の過去の思い出もあんまり人に自慢できるような付き合いなんてしてこなかった。秋乃の伏し目がちな目から長い綺麗な睫毛がよく映える。「まあ、私の恋愛はいいとしてだ!(笑)」ふと我に返る秋乃。「とにかく、休みたい!疲れる!(笑)」秋乃は台所に直行して冷凍庫の中のアイスを出した。「疲れたらこれに限るわー!」夏菜のいないうちにこっそりアイスを食す。これが秋乃のささやかな幸せなのであった。

もっと色々なパターンのお話も書けたらよかったのですが捻り出した結果こういう形になりました。

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