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番外編4 マーガレットのその後

番外編の最後はマーガレットです。

マーガレットはシャルのライバルでした。



あの断罪の後、全てを失った私はーーー


男爵令嬢としてアトレア国に渡った。


王太子殿下の計らいでサンムーン家にお世話になることになった。


サンムーン家は代々騎士を輩出している家系で今はデズモンド様が騎士団長だ。


礼儀には厳しく口数は少ないがとても優しく自分たちを本当の家族と思って過ごしてほしいと言われている。


私は、自分の今までの行動を反省し、目立たず慎ましく過ごしたいと思っていた。


自然と目標はシャルロット様となった。



そうして、新たに入った学園でも一人で静かに過ごし、勉学に励んだ。



その上、今回いいチャンスとばかりに更に頑張っていることがある。


それは、剣の稽古である。


せっかく騎士を輩出する家にお世話になっているのだ。


これを逃す手はない。



私は、小さいころから王妃となって殿下を支えるために頑張ってきた。


その中に剣の稽古も入っていたからだ。



最初デズモンド様は稽古することを反対してきた。


貴族の令嬢、それも王太子妃になるべく励んでいた令嬢には無理だと。


しかし、私はあきらめなかった。


何度もお願いして、やっとお世話になっている家の長男。


ルシウス様と手合わせをしてもらうことに。


「けがするぞ。やめておけ。」


ルシウス様も口数は少ないが実は心配してくれていることが分かる。


「やります。やってみたいのです。私の実力を見てから訓練に入れてもらえるか判断してください。」


私は、今までしたことのなかった行為。


自らの頭を下げた。


しばらくの間、無言でいたがやがて、剣を構えてくれた。


「お願いします。」


私は、自分の習ったことを思い出し、思い切ってぶつかっていった。


何度も倒され、剣を持つ手も震えて剣を落としてしまうこともあった。


「驚いた。なかなかやるじゃないか。」


ルシウス様は驚きの声をあげた。



そうして、私は剣の稽古にも懸命に食らいついていった。






ーーー5年後。


私は、剣での功績が認められて、アトレア国の王女殿下の護衛に採用された。


今回はアトレア国の王女殿下の護衛として自国に向かった。


久しぶりの王城を見て、感慨深いものを感じた。



王太子妃殿下との謁見の時。


つまり今日、私は久しぶりにシャルロット様と会う。


心臓がどきどきとうるさい。


謁見の部屋に王女殿下の後ろについて入っていった。


そこには、あの時より何倍も美しくそして自信にあふれたシャルロット様がいた。


私は、護衛騎士の立場なので、王女殿下の後ろに黙って立つ。



最初、シャルロット様は王女殿下と楽しそうに話をしていた。


会話が途切れた時、視線を動かし、ようやく私を見つけた。


視線が合った瞬間、時間が止まったように感じた。


その後の話は、何事もなかったかのように話していたが、謁見の間から出るときに王女殿下に声をかけられた。


「あなたは、この国の出身だったでしょう。積もる話もあるんじゃなくて?護衛騎士はほかにもいるわ。この後少し時間をあげる。話していらっしゃい。」


そう言って、私をこの場に残してくれた。



ばつが悪い。


何を話していいのやら。


でもシャルロット様はそんな私に構わずに私に近寄り、いきなり手を握る。



「元気でしたか?護衛騎士になるだなんて、驚きすぎて声も出ませんでした。すごいです。たくさん努力されたんですね。」


なんか、もう涙ぐみながら話してくる。


「まったく、あなたは甘いですね。王太子妃が人前で簡単に涙を見せてはいけませんよ。」


ついついシャルロット様の前では、きついことを言ってしまう。


「そうですね。立派になるって約束したんですものね。


私も今この国のために頑張って力になろうとしています。


まだまだですが。でも、きっともっと良い国にしていきます。アル様と。


そうしたら、マーガレット様ともお友達になれるでしょうか。」



私は、ため息をついて、少しだけ視線を逸らしてから、小さく


「もう、友達のつもりだったけど。」


そう言うと、シャルロット様は一度止まった涙をまた流し始めた。



「だから、泣かない!友達と会ったんだから笑って。」


とうとう私も、口調が崩れてしまった。




かつて同じ場所で対立していた私たちは、時々手紙を送り合ったり、お互いの国を行き来したり交流を重ねた。


永遠のライバル(親友)として


ずっと・・・


楽しく書いてきましたが、これで番外編も終わりとなります。

書いていてとても楽しかったので、

終わってしまう今、寂しい気持ちでいっぱいです。

いままで読んでいただき本当にありがとうございました。


今、連載しています

「地味令嬢のまま婚約破棄を狙ったら、正体を見抜いた王弟殿下に溺愛されました」

前世コスプレイヤーだった女子大生がいろいろな人になって自分のやりたいことを楽しんでいるお話です。


よろしかったら、そちらもご覧ください。


本当にありがとうございました。


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